[FDA]病気の調査:Diamond Shruumzブランドチョコレートバー、コーン、グミ(2024年6月)
Investigation of Illnesses: Diamond Shruumz-Brand Chocolate Bars, Cones, & Gummies (June 2024) | FDA
July 30, 2024
7月30日にFDAはDiamond Shruumzブランド製品を売っていることがわかっている店舗名と場所のリストを発表。リコール対象製品を売り続けている小売店があるとの報告を多数受け取ったため
リストは以下。(34ページもある!)
RETAIL DISTRIBUTION FOR DIAMOND SHRUUMZ INFUSED CONES, CHOCOLATE BARS, AND GUMMIES (fda.gov)
2024年7月29日時点で28州から78人の病気が報告されている。78人中65人は医療を必要とし40人は入院、関連を調査中の死亡が2。
(もともとドラッグ寄りの製品を売っている店でドラッグ成分が含まれるからというリコールにこたえるかというと?)
[FDA]鉛濃度が高いためにFDAの公衆衛生警告になった挽いたシナモンパウダー追加
July 30, 2024
製品追加。概ね2ppm超
(最初に問題になったアップルピューレに使われたシナモンは2270-5110ppmなので鉛汚染の原因は異なるだろう。意図的異物混入をしない、だけでは不十分で、より厳密な品質管理が必要)
[EFSA]意見等
新規食品
・Safety of Acheta domesticus powder as a Novel food pursuant to Regulation (EU) 2015/2283
ヨーロッパイエコオロギ粉末
これまで冷凍、乾燥、粉末、一部脱脂が評価されている。
製造方法が違えば違う食品なので新規。なおコオロギ粉末は世界中どこでも食品として摂取されたことはない、と使用歴で書いてある。
農薬
[ASA]ASA裁定
31 July 2024
Brixhamでのクリプトスポリジウムアウトブレイクに乗じて英国の飲料水は危険だからフィルターを買うようにと勧める広告が誤解を招く無責任なもので正当化できない恐怖と不安を与えるため広告基準違反と判断されている。企業側は水にクリプトスポリジウムだけではなく鉛やPFASも含まれるから英国の水はダメだから自分で守る必要があると主張。
以下AIによる前立腺関連の広告への集中対応(Metaの広告)
前立腺肥大を解決するパッチ
指圧
クリーム
下着
(日本ももう少し広告取り締まりにリソースを割り当てるべきだと思うのだけれど)
[UK HSA]携帯電話基地局:ラジオ波と健康
Mobile phone base stations: radio waves and health - GOV.UK (www.gov.uk)
Updated 30 July 2024
基地局近傍の測定は継続していて、一般人が入れる場所の暴露量はガイドラインをはるかに下回っている
[WHO]出版物
タバコと喘息
30 July 2024
タバコについての知識の要約シリーズ9番目
[FSA]竹を含むプラスチック容器と器具について通知更新
Updated notice on plastic containers and utensils containing bamboo | Food Standards Agency
30 July 2024
FSAとFSSは消費者に竹やその他の認可されていない植物ベースの素材を含むプラスチック容器や器具を使用しないよう助言を継続する。事業者にはそのような製品は法令違反で安全上の懸念となるため販売しないよう再確認する。
COTがFSAとFSSに提出された新しいデータを検討して、安全だとは結論するには不十分だとした。
COTの声明
Updated position paper on Bamboo Bio-Composites in Food Contact Materials | Committee on Toxicity
30 July 2024
(竹が危険だというわけではなくて、余計なものを混ぜることによってプラスチックからのメラミンやホルムアルデヒドの溶出が増えることが問題。竹そのものの製品にはあてはまらない)
FSS
Updated notice on plastic containers and utensils containing bamboo | Food Standards Scotland
30 July 2024
論文
-ガラス瓶に入ったオレンジジュースがプラスチック容器より地球にとって良い?
Is that glass bottle of OJ better for the pla | EurekAlert!
30-Jul-2024
12オンスの一回分のオレンジジュースの容器として、どれが最も持続可能?
- リサイクル素材で作ったアルミ缶
- 生分解性紙パック
- 100%リサイクル可能なガラス瓶
- 生分解性プラスチック
消費者がはガラス瓶>紙パック>アルミ缶>プラスチックの順で選ぶ。
しかし製品にもよるが、一回分のオレンジジュースなら実際には紙パック>プラスチック>アルミ缶>ガラス瓶の順である
重量と滅菌工程でのエネルギー使用からガラスは環境負荷が高い。
消費者の購入動機は価格が一番で包装の持続可能性は最後である。全体として消費者が持続可能性に最も貢献できるのは食品廃棄の削減である。
Sustainability
-米国における変更可能なリスク要因による可能性があるがんと死亡の割合と数、2019
2019年の30才以上の成人の全体および30のがんについて、修正可能なリスク要因(喫煙、受動喫煙、飲酒、余計な体重、赤肉と加工肉摂取、野菜・果物・食物繊維・カルシウム不足、運動不足、)紫外線、7つの感染症を含む)による割合と数を推定した。
非悪性黒色腫皮膚がんを除くすべてのがんで40.0%、がん死で44.0%がリスク要因によると推定。リスク要因として最もがん及びがん死への寄与が大きいのは喫煙(19.3% および
28.5%)、次いで過体重(7.6% および7.3%,)、飲酒(5.4%および4.1%)
(「発がん物質」と疑われるものを無数に列挙して注意するより、酒タバコに集中対策してそれ以外は気にしない、のほうが圧倒的に効果的なのだが)
その他
-Natureエディトリアル
搾取的学会が増加している。5つの対策
Predatory conferences are on the rise. Here are five ways to tackle them (nature.com)
30 July 2024
駆け出し研究者は学会を悪用するオーガナイザーの標的となっている。この危険な傾向に注意する必要がある
Natureのキャリアチームが2部からなる調査報告を発表。研究者が搾取的国際学会の参加に数百から数千ドルを払っている
(質の低い学会との区別ラインは結構曖昧なような。国際学会参加を「業績」として数えるので参加するほうもわかってる場合がある)
-ScienceInsider
NIHは動物の権利活動家による言論の自由裁判の最新ラウンドで負ける
NIH loses latest round of free speech lawsuit filed by animal rights activists | Science | AAAS
30 Jul 2024 By Meredith Wadman
NIHが自身のソーシャルメディアのページで「動物animals」や「残酷cruel」のような単語を含むコメントをブロックしたのは言論の自由違反、控訴裁判所が判断
下級審の判決を覆した
-コンシューマーラボ
製品レビュー:カルシウムと骨の健康サプリメントレビュー(ビタミンD&K、マグネシウム、ホウ素を含む)
Calcium Supplements Review & Top Picks - ConsumerLab.com
Published August 01, 2024(まだ7月だが)
カルシウムの摂りすぎ(食事から十分とっているうえに1日1000mg以上)は心臓発作や脳卒中リスクを上げるかもしれない。また閉経後女性の腎臓結石リスクも増やす。
検査した製品の一つは表示されている量の81%しか成分を含まなかった
-科学への信頼を下水に引きずり落とす
Dragging Trust in Science into the Sewer - by David Zaruk (thefirebreak.org)
David Zaruk Jul 30, 2024
いかにしてPhilip Landriganが米国小児科学会(AAP)の信頼を破壊したか
AAPの経営陣は、ならず者科学者が科学的プロセスを操作して政治的メッセージを拡散することで、専門職への信頼を損なうことを許してしまった。
小児科医Philip Landriganは
・Ramazzini 財団の政治キャンペーンの立案者の一人である
・Landriganは、Heartland Health Research Alliance (HHRA)に寄付された資金から、Ramazziniグリホサート研究の資金調達として約100万ドルを秘密裏に送金した。HHRAの新経営陣が、そのような行為は違法(そして非倫理的)だと彼に告げた5年後になってようやく、彼はそのことを認めざるを得なくなった。
・LandriganのHeartlandスタディでの役割は、不法行為法律事務所や有機食品業界のロビー団体からの資金を隠そうとすることだった。
しかし、おそらくLandriganの最も悪質な人々の信頼への攻撃は、彼が過去8ヶ月間、AAPの雑誌Pediatricsに掲載した偏向報告書に対する信頼できる科学的レビューを阻止するために、彼の影響力を利用したことである。ここでのLandriganの目標は、アメリカの小児科医コミュニティを操作して、遺伝子組換え作物や他の農業技術に対して科学的に根拠のない健康リスクを主張して、患者にオーガニック食品を選ぶように助言させることだ。
以下AAP関連
(LandriganはAAPの理事。)