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[NASEM]極端なイベントの寄与科学(EEA)-気候変動の特定の気象イベントへの影響を解析する―は進歩しているが課題は残る
July 15, 2026
EEAは熱波やハリケーンのような個別の極端な気象イベントに、人為的気候変動がどのくらい影響しているかを分析する科学である。この分野は過去10年で大きく進歩したが信頼度は状況によって大きく異なり、課題は残る
[EU]新しいゲノム技術によって得られた植物の規制履行戦略
legislation-for-plants - Food Safety - European Commission
Implementation Strategy
13/07/2026
Regulation (EU) 2026/1388(NGT規制)は2026年7月16日に発効
EUや加盟国の対応を示す文書
[EFSA]意見等
preDQ更新とアップグレード
2025年新興リスクとホライズンスキャニングEFSA年次報告書
・2025 EFSA Annual Report Emerging Risks and Horizon Scanning Activities
2025年の新興リスクとして
・食品接触物質へのバイオベースおよび生分解性素材の利用増加、汚染物質の懸念
・発酵食品のボンクレキン酸
・魚の保存料としてのCafodos (a mixture of sodium citrate and hydrogen peroxide)の違法使用
・抗寄生虫薬耐性
[HK]電子ニュース
16.7.2026
(1)2026年5月の食品安全報告
https://www.cfs.gov.hk/english/press/20260630_12482.html
(2)2026食品安全の日テーマ動画
YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCMpLk04Hbn2ATOWzCU_jWEQ
(3)季節の食品安全セミナー
https://www.cfs.gov.hk/english/whatsnew/whatsnew_act/seasoal_food_safety_seminar_2026.html
(4)旅行者向け食品安全のコツ
[TGA]TGAはDarwinでの違法ニコチン製品取り締まりを主導
16 July 2026
2026年7月9日にTGAは地元保健省、警察、税関と協力してDarwinの3つの施設で標的を絞った取り締まりを行った。違法電子タバコ、ニコチンパウチ、タバコ、葉巻など合計75万ドル相当を押収した。
[DHSC]エナジードリンク禁止で子供たちの健康がさらに守られる
Children’s health further protected with energy drinks ban - GOV.UK
16 July 2026
政府はイングランドでの16歳未満へのカフェイン含量の高いエナジードリンクの販売を2027年4月から禁止する予定
イングランドでは約10万人の子供たちがカフェインの多いエネルギードリンクを毎日飲んでいると推定されている。根拠はそれが身体的精神的健康や教育に悪影響を与える可能性を示唆する
-子供への高カフェインエナジードリンク販売禁止
Banning the sale of high-caffeine energy drinks to children - GOV.UK
パブリックコメント募集の結果
1Lあたり150mg以上のカフェインを含む、お茶とコーヒー以外の飲料が対象
1095の回答があった
よせられた意見の90%以上が賛成。反対は8%
個人、大学、健康専門家、NGOはほぼ100%賛成。
業界からは意見がわかれる。反対が多かったのは自動販売機業界と高カフェインエナジードリンク製造業者
[RIVM]堆肥中バイオサイドモニタリング計画
Meetplan biociden in mest | RIVM
16 July 2026
家畜農場由来の堆肥中のバイオサイド有効成分測定の提案
家畜飼料、堆肥、堆肥を使った土壌、そして土壌中のミミズをサンプリングする
[DWI]飲料水2025 イングランドとウェールズの個人水供給年次報告書
16 July 2026
水会社からではなく個人用井戸や泉などを使っている人の分布など
[HHS]Tampa総合病院がTrump政権の病院食をより健康に誓約に署名
Tampa General Hospital Signs Trump Administration's Make Hospital Food Healthier Pledge | HHS.gov
July 16, 2026
もともとこういうところ
TGH Patient Meals | New Patient Menu Designed by Iron Chef Geoffrey Zakarian
「料理の鉄人」を名乗るシェフを看板に
バターはグラスフェッドとかダークチョコレートで抗炎症とか
(高いんだろうな)
[FSA]最新の年次消費者追跡データでは食料価格への懸念が高いまま
Concerns about food prices remain high in latest annual consumer tracking data - GOV.UK
16 July 2026
2023年7月の調査開始以来2026年3月まで、食品関連の懸念で価格が86-92%と最も多い状態が続いている。ただし自分自身や家庭が来月の食料を入手できないのではと心配する人は19-28%
他の懸念は超加工食品(77%)、食品廃棄(77%)、動物福祉(76%)、食品の質(76%)
論文
-研究者は消えゆく伝統食の研究イニシアチブを開始
Researchers launch global initiative to study disappearing heritage diets | EurekAlert!
15-Jul-2026
Nature Medicineに12か国の研究者が世界食事イニシアチブWorld Diet Initiativeを開始したことを書く。これらの食事の知識が失われる前に記録し研究する。
Studying vanishing dietary diversity before it is lost: the World Diet Initiative | Nature Medicine
World Diet Initiative | World Diet Initiative
-あなたが食べているアボカドオイルチップは純アボカドオイルで作られたものではないかも
That avocado oil chip you're eating may not be made with pure avocado oil | EurekAlert!
15-Jul-2026
アボカドオイルを表示している加工食品の89%は他のオイルを含む
「アボカドオイルで作った」と表示されているチップス、マヨネーズ、サラダドレッシングの成分にオイルとしてはアボカドオイルしか表示されていなくても、他のオイルを含む。
Applied Food Researchに発表されたカリフォルニア大学の研究。54製品中48製品は入り安価な油を含む。オリーブオイル製品では偽物は少なかった。
(アボカドオイルで揚げればポテトチップが健康的になるという考えがおかしい。そんなんだからアメリカは失敗し続けるのでは)
-イリノイがグリホサートを禁止したら農家のコストは?
What would it cost farmers if Illinois banned glyphosate? | EurekAlert!
16-Jul-2026
イリノイ大学Urbana-Champaign校とイリノイ大豆協会の新しい解析によると、州がグリホサートを禁止したらトウモロコシと大豆の農家は年6億900万ドル、3.6%の収益を失う
Weed Technologyに発表
-水とスパイシーな食品の摂取に関するよくある助言は間違っているかも
Common diet tips about water intake and spicy foods could be dead wrong | EurekAlert!
16-Jul-2026
食事の時に水を飲むとお腹が物理的に膨れて食べすぎずに済むというよくある助言の根拠は見つからなかった。実験では逆に水を飲んだ群のほうが多く食べた
Appetiteに発表
一方Food Quality and Preferenceに4月に発表された別の実験では辛さの違うサルサでトルティーヤチップスを食べてもらったところ辛いバージョンのほうが総摂取量を減らした
-シアノバクテリア毒素は吸入されうる
Cyanobacterial toxins can be inhaled | EurekAlert!
16-Jul-2026
Toxinsに発表
フロリダ南西部のシアノバクテリア大発生時にできた毒素(神経毒素2,4-DAB)がエアロゾルになって汚染した水から遠く離れた人に吸入されていた可能性がある
-内分泌学会からテストステロン補充療法についての声明
Statement on testosterone replacement therapy from the Endocrine Society | EurekAlert!
16-Jul-2026
(米国防長官に対抗)
その他
-「MAHAを愛することを学ぼう」対「どうやってCDCを復活させるか」?
“Learn to love MAHA” vs. “how to make the CDC great again”? | Science-Based Medicine
David Gorski on July 13, 2026
MAHA擁護者Joseph Marine博士が最近どうやってCDCを復活させるかという記事を書いていた。ちょっと待ってなんだって?Trump 政権になって1年半、CDCはグレートではないと?
遠い遠い昔銀河の果てで、Johns Hopkinsの心臓専門医Joseph Marine博士は「医師は心配せずMAHAを愛すべき理由」という記事を書いた。私はMAHAを公衆衛生にとって絶滅レベルの脅威だと考えていたが実際その後その通りになっている。しかしMarine博士は今でもMAHAの擁護者で、彼の主張によればCDCは良くなっているはずなのだ。なのに復活とは?
(以下長い長い批判)
-Steven Novellaの「グリホサートの議論は続く」の主張の背景には何がある?
What is behind Steven Novella’s claim that “Glyphosate remains controversial”? | ACSH
By Geoffrey Kabat — Jul 16, 2026
最近の最高裁のラウンドアップ判決はグリホサートに関する議論を再燃させたが、同時に裁判所の判断についての誤解も助長された。著名な科学コミュニケーターであるSteven Novellaの分析でも重要な根拠の一部が見落とされている。
最高裁は7対2で連邦法がラウンドアップの潜在的な脅威について住民に警告を求める州法に優先すると判断した。EPAは2020年の評価でほとんどの人が暴露される量でグリホサートに発がん性はないと判断している。
多くの人がこの最高裁の判決をグリホサートの安全宣言と解釈しているが、そうではない。裁判所はEPAの判断が優先すると言ったのであってグリホサートの発がん性について独立して判断したわけではない。
最高裁判決のニュースを探っている中でイェール大学の神経学者で、Science-Based Medicineの創設者Steven Novellaの2月の投稿を目にした
Glyphosate Remains Controversial | Science-Based Medicine
この記事でNovellaが検討に値すると評価しているIARCの分類と非ホジキンリンパ腫との関連は科学的には全く価値がない(詳細説明)
もしNovellaが入手可能な情報を全て考慮していたら記事のタイトルは違うものになっていただろう。これは優れた学者であっても不完全な情報からは根拠の薄い結論を出しがちであることを示す
-Pete Hegsethは30歳以上の兵士にテストステロン欠乏のスクリーニングをするという
Marina Dunbar Wed 15 Jul 2026
米国国防大臣が兵士のテストステロン濃度が正しいものであることを確保する計画を発表
毎年検査して少ない人には補充する
Trump政権でテストステロン濃度が低いことが危機であるといういわゆる「低T」に対応すべきだと言ったのはHegsethが初めてではない。Robert F Kennedy Jrは自分のアンチエイジング治療法としてテストステロン注射をしていると言っている。彼はアメリカの若者のテストステロン濃度が65才の半分だと根拠なしに警告している。
Hegsethの発表は231000人以上の女性軍人には言及していない
-連邦控訴審の判断で500以上のタイレノール-自閉症訴訟が復活
By Jill Erzen
(メディアは今のところまともな報道のほうが多いらしいが)
-デマと分断が農業をソーシャルメディアから遠ざける
Agri-food sector dropping social media over misinformation, incivility
By John Greig Senior Editor June 17, 2026
農業食料分野におけるソーシャルメディアの利用が減少していて議論の質に影響している
Guelph大学による最近の調査によると、農業分野の多くの人がソーシャルメディアを見限っている。主な理由は誤情報の拡散、それに続く意味のある関与の欠如、そして反社会的行動。
小規模の調査だが人々は徐々にソーシャルメディアプラットフォームに幻滅していっているという
(カナダ)
[TGA]TGAはメラトニンの輸入に対応
TGA acts on melatonin imports | Therapeutic Goods Administration (TGA)
15 July 2026
未承認メラトニンの違法輸入に対してAcacia Pharmacy Pty Ltd社に合計99000ドルの違反通知。2026年6月に支払われた
[APVMA]動物用医薬品規制ニュースレター
15 Jul 2026
2026年8月18日は畜産業デー、登録された新製品、業界向け情報など
[ASA]ASA裁定
-Phlo Technologies Ltd - ASA | CAP
15 July 2026
処方薬(セマグルチド)のソーシャルメディアでの一般向け宣伝は違反
15 July 2026
GLP-1パッチ(貼るだけで食欲を抑制するサプリメント)の宣伝は基準違反
(嘘くさいけれど「貼るサプリメント」結構売られている。)
[WHO]出版物
認知機能低下と認知症リスク低減:WHOガイドライン第二版
Risk reduction of cognitive decline and dementia: WHO guidelines, second edition
15 July 2026
正常な認知機能のヒトに対して強い根拠なのは
運動、禁煙。サプリメント(ビタミンE、B、オメガ3、多価不飽和脂肪酸、マルチビタミン・ミネラル)は取らないこと
節酒はそこまで強い根拠でない
[FTC]FTCは子供や十代に詐欺的で根拠のないサプリメントを宣伝したTruHeightへの最終命令を承認
July 15, 2026
TruHeight社とその二人の社長に虚偽の宣伝禁止と75万ドルの支払いを命令
従業員に製品の口コミを書かせて5つ星をつけたり、消費者と偽ったボットでソーシャルメディアに投稿したりしていた
[FDA]FDAの声
新時代の長く続く任務:FDAの公衆衛生の柱
An Enduring Mission in a New Era: The FDA Public Health Pillars | FDA
07/15/2026
By: Kyle A. Diamantas, J.D.FDA長官代理
(これはFDA長官はもう指名するのをあきらめたということなのだろうか?)
[FSANZ]食品基準ニュース
Food Standards News | July 2026
・2026年7月1日がFSAZN30周年
・強固な基盤で将来に備える:2026 FSANZ関係者フォーラム
6月17日開催された
・2つめの細胞培養食品申請に意見募集中
[FSANZ]食品基準通知
Notification Circular 404-26 | Food Standards Australia New Zealand
16 July 2026
改定No.251官報掲載
・加工助剤としてのBacillus licheniformis (遺伝子ドナー: Chryseobacterium cucumeris) 由来エンド-1,4-ベータキシラナーゼ
・加工助剤としてのBacillus licheniformis (遺伝子変異体ANZ105由来アルファアミラーゼ遺伝子を含む)由来アルファアミラーゼ
・ワインの吸着加工助剤としての架橋ポリエステル樹脂
・MRLハーモナイゼーション提案
[EFSA]意見等
酵素
論文
-健康的で持続可能な食事へのシフトが世界の農業の形を変えるだろう
Shift to healthy, sustainable diets would reshape global agriculture | EurekAlert!
15-Jul-2026
Natureに発表されたモデル計算
Food systems transformation would reshape global agriculture | Nature
(欧米人、自分たちの肉を食べる量と飲酒量を減らしてから言ってほしい。)
-米国の授乳開始は地理的地域的駆動要因が形作る
Geographic and local drivers shape breastfeeding initiation across the U.S. | EurekAlert!
15-Jul-2026
PLOS Global Public Healthに発表された米国の授乳開始の地理的パターン。郡レベルでの授乳開始率には22%から90%まで多様である。女性世帯主だと授乳開始率が低い
(経済的に余裕のある人たちの授乳率が高くてそういう子供の指標が良いことを母乳のメリットだと強弁してきた。)
その他
-SMC UK
超加工食品を減らすことで予防できる死者を推定したモデル研究への専門家の反応
July 15, 2026
国際肥満学会(ICO 2026)で発表されAmerican Journal of Preventive Medicine に発表された研究がUPF摂取を減らすことで予防できる死亡を推定した
Ergomed生物統計専務で戦略コンサルタントAdam Jacobs博士
HamelらはカナダのUPF摂取量とCVD、そしてカナダ以外の国でのUPFとCVDとの関連を用いてカナダでUPF摂取によるCVDを推定しようとした。CVDの23-38%がUPFを完全に避けることで予防できると推定した。
モデルの重要な仮定はPagliai らの報告したUPF摂取が多い群と低い群での相対リスク1.29で、UPFがCVDの原因であると仮定している。もし因果関係でなければUPF摂取を減らしてもCVDは減らない。Pagliai らの相対リスク1.29が全て因果関係だとは思えない。重要な交絡は社会経済的状態で、一般的に貧しい人ほどUPF摂取量が多くCVDのアウトカムも悪い。Pagliai らの解析した3研究のうち収入で調整を行ったのは1つのみ。
従ってHamelらの研究は過剰推定だろう
Open大学応用統計学名誉教授Kevin McConway教授
この研究は興味深い試みだが、提示された推定の詳細はあまり信用できない。タイトルは「かもしれない」「可能性がある」にするほうがいい。カナダのUPF摂取を減らすことに意味がないと言っているわけではなく、そのほうがいいだろうがこの論文ほどの影響はないだろう
(たくさんの指摘)
King’s College London栄養と食事名誉教授Tom Sanders教授
この解析は対照のある試験ではなく観察研究の関連に基いている。観察研究には他の要因の交絡が多いことはよくわかっている。この研究ではUPFが食事の43%を占めるとしていてカナダでは過去数十年あまり変わっていないと考えられるが、カナダのCVDによる死亡は過去20年で80%減っている。これは医療と食事の改善によるというコンセンサスがある。UPF摂取を減らせばCVDに大きな影響があるという主張は空想的だと思う
Abertay大学食品化学教授Alberto Fiore教授
これは臨床試験ではなくモデル研究で実際に何かを測定したわけではない
より深刻な問題は加工の影響を見ているのか単に良く知られている貧しい食生活の悪影響をみているのかを解決できていない。
それはNOVA分類が膨大な範囲の食品を単一の「有害」カテゴリーにいれてしまうからで、細かく分類していくと砂糖入り飲料が圧倒的に大きな要因であることがわかっている。栄養強化した全粒粉朝食シリアルとコカ・コーラを同じ健康リスクがあるとすることを科学的に説明することはできない。貧しい食事がCVDリスクをあげることには根拠がある
Reading大学栄養と食品科学教授Gunter Kuhnle教授
このモデル研究はいわゆる「超加工」食品がCVDリスクをあげるという想定に基づくがそれには信頼できる根拠はない。
食事が病気の重要なリスク要因ではあるものの、人々には最良の根拠に基いた助言をすることが重要で、限界や不確実性も伝えるべきである
-アメリカのPFAS政策は科学的清算に直面
America's PFAS Policy Faces a Scientific Reckoning | ACSH
By Dr. Edward J Calabrese — Jul 15, 2026
何十年にもわたって規制当局はPFASをコストに関わらず技術的に可能な限りゼロに近づけるべきものとして扱ってきた。しかしその戦略の科学的基盤が不完全あるいは間違っていたら?新しい研究団体がアメリカは何兆ドルものお金を測定可能なリスクがほとんどあるいはまったくない暴露レベルのものを処理するのに使ってきた可能性があると主張する。
アメリカの産業はPFASをほぼ完全に排除するという規制上の大きな課題に直面している。感情的で非科学的なナラティブに誘導されてEPAや州の規制当局が数pptという上限を設定したからだ。これは単なるコンプライアンスのハードルではなく、社会問題である。この汚染除去と訴訟のコストは今後数十年にわたってアメリカの経済に数千ドルという負担になると予想されている。しかしこのぼぼゼロの根拠になった科学がかなりの部分であるいは完全に間違っていたら?
2026年6月に私と米国や国際的仲間たちが新しい論文を発表した。提示されたデータは環境政策の科学的完全性を回復するための課題と基礎を提供する
ゼロリスク想定への批判
50年にわたってEPAはリスクに関するデフォルト想定として線形閾値なし(LNT)モデルを使ってきた。これにより、高濃度で有害影響のあるものはゼロでなければリスクはゼロにならない。しかし動物の細胞から生きた動物や植物にわたる最近のレビューでは、この想定に疑問を提示する。
新しいPFAS科学が実際に示すもの
PFASにはホルミシス用反応性-低用量で刺激、高用量で阻害という二相性の用量反応性-がある。これはLNTモデルに疑問を提示し、リスク評価にホルミシス反応性を統合するべきことを示唆する
アメリカのPFAS戦略をリセットするときである
(低用量部分の「むしろ良い効果」みたいなところはともかくとしてゼロを目指すのはもうほとんどのリスク評価では採用していない。EPAのPFAS基準が不必要に低いのはそう。それがトランプ政権を生んだ一因でもある)
-人々が突然肝臓の健康を心配し始めた。医師は警告
People Are Suddenly Worried About Liver Health. Doctors Have a Warning. - Business Insider
By Kim Schewitz and Kashmira Gander Jun 29, 2026
肝臓への関心が高まるとともに肝臓をきれいにすると宣伝するサプリメントの販売が不定る。しかし肝臓にとってサプリメントが役に立つという根拠はほとんどなく、一部は明確に有害である。肝臓の健康にはバランスの取れたライフスタイルと運動と栄養がベストである
-ポーランドの医療デマはワクチンから学校、がん、中絶、そして医師不信へとうつる
26 June 2026
ポーランドの医療デマはかつての反ワクチンナラティブからより大きな生態系へと進化した。NASK報告書"2025年のポーランドの情報空間における健康デマHealth Misinformation in Poland's Infosphere in 2025"の紹介
-新たな病気の脅威がTrump政権の医療計画削減に続く
New Disease Threats Follow Trump Administration’s Health Program Cuts - KFF Health News
By Stephanie Armour July 2, 2026
今年フロリダ州で8人が感染した人食いバクテリアVibrio vulnificus
6月に家畜に再出現したラセンウジバエ。USDAは2025年の最初の6か月で18%の人員を削減されていて寄生虫部門も縮小されていた
食中毒の報告義務削減
マラリアワクチンの研究停止
海外ではコンゴのエボラの流行は米国の援助の停止後
[FSANZ]食品基準通知
Notification Circular 403-26 | Food Standards Australia New Zealand
14 July 2026
意見募集
・加工助剤としてのBacillus licheniformis (遺伝子ドナー: Brevibacillus brevis) 由来アセト乳酸脱炭酸酵素
2026年8月25日まで
SMC
-SMC NZ
血中の小さなプラスチックは心臓発作に関連-専門家の反応
Tiny plastics in blood linked to heart attacks - Expert Reaction - Science Media Centre
15 July 2026
欧州の小規模試験で、深刻な心臓発作を経験した患者は血中にマイクロおよびナノプラスチックがある可能性が高い。
約60人を調べて、健康な人では30%、心臓発作はおこしていない心疾患患者では40%が血中から小さなプラスチックがみつかったが、心臓発作を経験した人では80%。喫煙者やひどい大気汚染の経験者もプラスチックが多い
Canterbury大学毒性学名誉教授Ian Shaw
マイクロプラスチックの健康影響への関心が高まっている。この研究はしっかしりたものだが人数は少なく予備的研究である。心臓発作患者はマイクロプラスチックが対照群より多かったがそれは原因であることを証明したわけではない。
Auckland大学生理学上級研究員Julia Shanks博士
環境ばく露が単独で起こることは滅多にないことがわかっている。この研究は心臓発作のあった人にマイクロおよびナノプラスチックが存在する根拠を提供する
Massey大学公衆衛生教授Jeroen Douwes
小規模だが興味深い研究である。この研究はサンプル収集と処理中のコンタミに対処している。空気中のMNPに焦点を当てているが心血管系リスクには食事由来も重要な暴露源の可能性がある。さらに添加物の影響もありもしこれが因果関係ならプラスチックの関与しないより安全な選択肢を探し始める必要があるだろう
SMC UKから
University of East London環境研究員Ria Devereux博士
これまでの研究でマイクロおよびナノプラスチックが人体中に存在することが示されている。この研究はマイクロおよびナノプラスチックが有害であるという仮説を強化するが現在の理解を変えるものではない。小規模であること、横断研究であること、さらに心臓発作の後の検体なので前はどうだったのかがわからない。さらに喫煙者の割合が70%以上と高い
University College London心血管科学研究所心血管生理学と薬理学教授Alun Hughes教授
この小規模研究の著者は明確にこれらの知見を決定的あるいは確認されたと解釈すべきでないと言っている。交絡要因と因果の逆転の両方の可能性がある。心臓発作のある患者は通常点滴静注されていて、点滴はマイクロプラスチックを血中に注入することがわかっている。この可能性の高いメカニズムを著者が議論していない
オーストラリアSMC から
独立環境科学者(汚染専門家)で環境科学ソルーションのオーナーで科学コミュニケーターPaul Harvey博士
この研究はマイクロおよびナノプラスチックへの警告を追加する。現在のオーストラリアの規制状況とは違い、オーストラリアCDCはマイクロプラスチックによる健康影響を指摘する根拠を積極的に否定している。確かにさらなる研究は必要だが政府は予防措置は取らないのだろうか?
Newcastle大学オーストラリアプラスチック研究と革新ラボチームリーダーThava Palanisami教授
この知見はプラスチックが心臓発作の原因だと証明したわけではないがプラスチック汚染に関する根拠を加えた。
著者らは汚染管理を厳密に行っているものの、血中マイクロおよびナノプラスチックの測定はいまだ技術的に課題がある。国際的に標準化されたサンプリング、抽出、同定、定量方法はなく、最も小さいナノプラスチック(<1 µm)については現在の分析法ではキャラクタライズできない。マイクロプラスチックの存在を予想する独立要因が喫煙の実であることも環境ばく露を分離することの難しさを強調する。この研究はさらなる研究の必要性を示す。
-SMC UK
虚血性心疾患患者の冠循環中マイクロおよびナノプラスチックと大気汚染暴露への専門家の反応
July 14, 2026
European Heart Journalに発表された研究が心臓発作と汚染暴露後の冠循環中マイクロプラスチックとナノプラスチックを調べた
University College London心血管科学研究所心血管生理学と薬理学教授Alun Hughes教授
Queen Mary University of London (QMUL)上級講師(准教授)&血管薬理学グループリーダーVahitha Abdul Salam博士
この研究の強みは厳密な汚染管理と二つの相補的分析技術(Py-GC/MS と LDIR)を使ったこと、冠動脈と末梢血の両方から直接採決したこと。観察結果はさらなる研究に値する。しかし小規模であることと横断研究であるため因果関係は決められず喫煙がマイクロプラスチック検出の予測要因であることから重なる環境ばく露の分離の難しさを強調する
University of East London環境研究員Ria Devereux博士
オーストラリアSMCから
Queensland大学環境健康科学クイーンズランド同盟(QAEHS)会長Kevin Thomas博士
重要な問題は、この研究が検出したのはプラスチックなのかプラスチックのように見えるものなのか、である。ヒト血中マイクロプラスチックの検出は困難なことで悪名高く、最近発表された信頼度レベルからはこの結果はせいぜいプラスチックの存在が想定される、である。著者らは汚染管理の努力は主張しているが定量に使っている熱分解ガスクロマトグラフィー質量分析法は主に検出されたポリエチレンとポリ塩化ビニルには適さないという知見を無視している。内因性の脂質がプラスチックに誤分類された可能性も同じくらいある。見出しは「心臓発作患者は血中脂質が多い」とも読める。
Newcastle大学オーストラリアプラスチック研究と革新ラボチームリーダーThava Palanisami教授
NZSMCから
Massey大学公衆衛生教授Jeroen Douwes教授
(同じ論文で引用しあっているのにチョイスが違うせいで全体の印象が微妙に異なる)
その他
-塩水から馬の尿まで:偽の治療薬の危険な歴史
From Salt Water to Horse Urine: The Dangerous History of Fake Disease Cures
疾患アウトブレイクは常に噂や神話、魔法の治療法を伴い、口伝え、現代ではソーシャルメディアで広められる
2014年のナイジェリアでのエボラアウトブレイクでは大量の塩水が治療薬になるという噂が広がって死亡を含む多くの被害者が報告された。COVID-19の期間には牛の糞や尿、馬の尿、漂白剤、ニンニク等が宣伝された
根拠に基いた医療に代わるものはない
-乳化剤はお腹の健康に悪い?
Are Emulsifiers bad for gut health?
Brittany Raftis, MScFN, RD Jul 11, 2026
最もよく使われている5つの根拠のレビュー
乳化剤があなたの腸内細菌叢を壊す、とかリーキーガットの原因だという主張を見たことがあるだろう。でも本当か?答えは、根拠はソーシャルメディアのいうほど簡単ではない
乳化剤は単一成分ではない
-レタスを洗っても寄生虫を食べる可能性はある
You Can Wash Your Lettuce and Still Eat the Parasite
Dr. Céline Gounder Jul 09, 2026
サイクロスポラは細菌ではない、そして米国の農産物の安全性管理は細菌向けである。
・2025年にFDAがほうれん草のサイクロスポラ検査をやめている。理由は職員不足
・2週間で約1000の中毒患者
・卵は塩素では殺せない。加熱のみ
・連邦農産物安全規則は細菌が標的
・数字を正直に読むと 病院での診断がかつては糞便検査だったのが現在はマルチプレックスPCRで高感度。過去のデータとは比較できない
・FDAが答えないこと
-米国成人の補完代替医療の使用と全原因による死亡:全国前向きコホート研究
Connor M. Sheehan et al.,
American Journal of Preventive Medicine Available online 2 June 2026
2007/2012全国健康インタビュー調査の55023人の2019年までのデータを使用。死亡は5530。43.2%が何らかのCAMを使用。調整後、ヨガとピラティスは死亡率の低さと関連
(ヨガやピラティスってCAMなのか?運動じゃなくて?)
[EU]欧州委員会の新しい報告書はEU/EEAにおける食品と動物由来食品のAMRモニタリング対応の進歩を強調する
10 July 2026
2023年から2026年に行ったプロジェクトの結果。課題も同定
概要報告書-人獣共通疾患及び共生細菌の薬剤耐性
Overview report - AMR monitoring in zoonotic and commensal bacteria
P23510- Food Audits and Analysis | Food Safety
[FSA]Capri Sun UKは特定バッチのCapri-Sunオレンジ10パックをリコール、砂糖のみの製品を含むCapri-Sunゼロカートンが含まれるため
11 July 2026
砂糖の摂取を管理する必要のある消費者にリスクとなる可能性がある
[FSA]細胞培養および新規食品ビジネスのための新しいガイダンス
New guidance for cell-cultivated and novel food businesses - GOV.UK
10 July 2026
FSAとFSSは細胞培養製品やその他新規食品を開発・生産する事業者に役立つ新たな4つのガイダンスを発表した。
このガイダンスは細胞培養製品サンドボックス計画によってつくられたものである
文書は以下
・細胞培養製品向け食品事業者衛生要件
Cell-cultivated products: food business hygiene requirements - GOV.UK
・同定・生産・微生物学的補遺ガイダンス
Cell-cultivated products: identity, production and microbiology - GOV.UK
・細胞培養製品申請を改善する
Improving your cell cultivated product application - GOV.UK
・新規食品味覚試験補遺情報
Novel food taste trials supplementary information - GOV.UK
[USDA]USDA、HHS、EPAは食品中の重金属やその他汚染物質からの消費者ほぼ強化に力をあわせる
July 10, 2026
本日Brooke L. Rollins USDA長官、Robert F. Kennedy, Jr. HHS長官、Lee Zeldin EPA長官が消費者を食品中重金属やその他汚染物質から守るための責任共有再確認の覚書を更新した。
肉、家禽、卵製品中残留医薬品、残留農薬、化学汚染物質についてのUSDA、HHS、EPAの覚書
(FSISの検査結果を共有するとか他の機関と協力する、という内容でだから何?という感じ。政治的パフォーマンスかなぁ)
[FDA]FDAは乳児用調整乳業界にサプライチェーンで導入される汚染物質への安全対策を強化す売るよう呼びかける
July 13, 2026
ボツリヌス症とアラキドン酸オイル由来のセレウリドの件を受けて企業宛に文書を発行
企業の責任:サプライヤーを知る
(外部の専門家に相談せよと言っているけれどFDAに相談せよとは言えないんだな)
[HHS]Kennedy長官、Oz長官は「病院の食品をより健康的にする」誓約開始
Secretary Kennedy, Administrator Oz Launch ‘Make Hospital Food Healthier’ Pledge | HHS.gov
July 8, 2026
病院に対し高度に加工された食品の削減と、「アメリカ人のための食事ガイドライン」に沿った栄養価の高い選択肢を優先することを促す。
「重い病気から回復中の患者は、超加工食品や揚げ物のジャンクフード以上のものを受けとるに値する」と、HHS長官Robert F. Kennedy, Jr.はいう。
誓約には以下が含まれる:
・超加工食品や砂糖入り飲料は制限
・揚げる(deep fry)代わりに、焼く、ロースト、炒める、グリルする*
・加工肉や添加糖、ナトリウム、添加物が多い食品は制限
・精製穀物よりも全粒穀物を重視
・植物性を含む、最小限に加工されたタンパク質を優先
Make Hospital Food Healthy Again | HHS.gov
(deep fryたくさんの油で揚げるだけがダメで少ない油ならいいとかわからないし、茹でる、蒸す、は選択肢にない)
[ODS]ODSニュースレター
ODS Digest: News & Insights - July 2, 2026
今月我が国は250周年を迎えた。
夏は生鮮果物が豊富になるので健康のためには多様なカラフルな生鮮果物を食べよう。
今月号はサプリメントファクト第一回チャレンジ第一段階の受賞者を発表。ファクトシートのビタミンCとベータカロテンをハイライト。
(サプリメント研究の中核を担う組織のニュースなのだが新鮮果物から古典的ビタミンを摂ろう、だって)
[FDA]FDAはBHTの意見募集期間を再開
Federal Register :: Butylated Hydroxytoluene (BHT); Request for Information
July 10, 2026更新
30日間追加
アゾジカルボンアミドについては再開しない
[EFSA]意見等
酵素
GM
農薬
薬剤耐性
[BfR]紙、板、繊維の冷水抽出物中3-MCPDと1,3-DCPをGC-MS(/MS)で測定することについての方法評価試験
13/07/2026
(検査機関の能力試験)
[RIVM]オランダの公衆衛生のグローバルリスク評価。未来により良く備える
Global risk assessment of public health in the Netherlands. Better prepared for the future | RIVM
2026-07-13
オランダにおける健康にとって重要な国際リスク更新
薬剤耐性、気候変動、環境汚染など
報告書本文は英語
重要なリスクを5つのクラスターに分類
感染症、気候変動と環境、デマ情報、サプライチェーンの相互依存、国際機関の存在感低下
Codex
12/07/2026
10/07/2026
McGill OSS
-クレアチン、特殊な人向けサプリメント:根拠
Joe Schwarcz PhD | 10 Jul 2026
もし私がガチのウエイトリフター、ホッケー選手、オリンピックの短距離走選手なら、クレアチンサプリを使うだろう
私はずっとオリンピックのファンで、特に100Ben Johnson m走が好きだ。すべてのカナダ人同様に、1988年のソウルオリンピックでベン・ジョンソンがこの種目で優勝したときは大喜びしたが、彼がスタノゾロールでドーピングをしていたと知ったときは落胆した。
そして1992年のバルセロナ五輪では英国のLinford Christieが優勝し禁止薬物の尿検査には合格していたがクレアチンサプリメントを使っていたことは認めている。Christieの勝利以降、クレアチンはトラックからホッケーアリーナ、プール、サッカー場、野球場へと急速に広がった。さらにクレアチンは筋肉にエネルギーを与えるだけでなく、脳に活力を与え認知機能を向上させることも示唆されている。
クレアチンは1832年フランスの化学者Michel Chevreulによって動物の筋肉の水抽出物から分離された。
クレアチン摂取の高強度運動のパフォーマンスを向上させる効果は1993年に確立された。
普通の人では?レジスタンストレーニングをしない人では意味はない
-ギリシャコーヒーに手を伸ばすべき?
Joe Schwarcz PhD | 9 Jul 2026
長生きのために、ギリシャイカリア島から学べる?
ギリシャのイカリア島は日本の沖縄などを含む長寿の地域として関心を集めている。アテネ大学の心臓専門医Gerasimos Siasos博士はイカリア人のコーヒー摂取量と動脈の健康を評価し、ギリシャコーヒーを飲む習慣が内皮機能の改善と関連することを発見した。ギリシャコーヒーは細かく挽いたコーヒー豆を煮込むもので他のコーヒーとは化学組成が異なる。この研究から世界中で「ギリシャコーヒーは長寿の鍵かもしれない」といった見出しのニュースが配信された。しかしイカリア人は単にギリシャコーヒーを多く飲むだけではない。食事だけではなく昼寝や運動、社交性などもある。イカリア人の長寿はライフスタイルによって変わる可能性が高い。既に沖縄ではそれがみられている。
結論?この研究は上皮の機能のみを測定したものであることを覚えて多くといい。実際に長生きかどうかはわからない。いずれにせよ朝のスターバックスの代わりにギリシャコーヒーを飲むことで寿命が延びることはないだろう
-動画
チャイニーズポテトチップの味
Cup o'Joe-A Taste of Chinese Potato Chips
(形成タイプ。美味しくないって)
その他
-SMC NZ
飲料水中硝酸が早産と関連するかもしれない
14 July 2026
大規模NZ研究が、規制値以下の硝酸濃度でも早産リスクが僅かに増加するかもしれないことを発見
2008年から2021年の間の70万以上の出生について、母親の出身地の飲料水の硝酸濃度と妊娠期間を調べた。研究者らは最大で120の早産が硝酸ばく露と関連する可能性があるというが、喫煙などのような他の要因の方が早産リスクが大きいことは知られている。公衆衛生コミュニケーションセンターからの記者説明会はScimexで入手可能
EXPERT REACTION: Nitrate in our drinking water may be linked to preterm births - Scimex
SMCは専門家のコメントを求めた
オークランド大学Liggins研究所研究員Luling Lin博士
私たちの以前の系統的レビューでも似たような関連を報告している。しかし文脈が重要で、観察研究は因果関係を証明できない
ウェリントンオタゴ大学公衆衛生学部研究員Marnie Prickett
この研究は飲料水中の硝酸リスクの可能性についての理解に付け加わる。微生物汚染と違ってほとんどの水供給業者は硝酸を定期的に除去はしていない。水源を汚染から守ることが重要。
ウェリントンビクトリア大学淡水生態学と環境科学上級研究フェローMike Joy博士
この研究は飲料水中の硝酸の健康影響についての警告の長いリストの最新のものである。
残念ながら硝酸の規制値は時代遅れで飲料水中硝酸濃度基準は70年前に作られた。ニュージーランドの飲料水の硝酸汚染源は酪農である
PHF Science行動のためのインテリジェンスグループ科学リーダーPeter Cressey
この研究は居住地の飲料水中硝酸濃度を称賛ばく露量だとする伝統を繰り返す。このアプローチは全ての人は居住地由来の水のみを同じ量飲むことを想定しているが実際には相当違う。さらにほとんどの人にとって硝酸の主な摂取源は水ではなく食事であることを無視している。著者らは一連の交絡要因を調整しているが、民族と貧困の影響が明らかである
Canterbury大学Ngai Tahu研究センター准教授Tim Chambers、この研究の著者
我々の研究は飲料水中の硝酸濃度が1 mg/L増えると1%早産リスクが増えることを発見した。これが因果関係なら年に約120の早産、NZの全ての早産のうち4%が硝酸のせいである。これは飲料水中の硝酸規制値を再評価する緊急性をさらに加えた。
(1 mg/Lの水を1日2L飲むと2mg摂取することになる。ほうれん草100gには200mg硝酸が含まれる。NZは畜産で生きているけれど畜産が嫌いらしい
-Sense about Science
2026年John Maddox賞ノミネーション開始
Nominations Open for the 2026 John Maddox Prize – Sense about Science
2026年8月2日まで
-イベルメクチンは魔法のがんの薬ではない、インフルエンサーは違うことを言うが
By Dannell D. Boatman
2026年6月、イベルメクチンががんの治療薬として注目された。公式発表される前に85000回以上ダウンロードされた論文が、特にXや代替医療コミュニティで広く拡散された。
この論文については科学者からは研究方法、利益相反、査読プロセスについての深刻な懸念が表明された。雑誌は論文掲載直後に懸念を表明したがまだ撤回されてはいない。
この事例は科学の広報に関する繰り返される課題を示す。初期の発見がニュースやソーシャルメディアなどで急速に広まる一方でそれへの評価には数か月から数年かかり、追加の根拠が出るころには既に多くの人が判断を下してしまっている
何故イベルメクチンは何度も話題になるのか
-健康の専門家が警告する21の危険なウェルネストレンド
21 Dangerous Wellness Trends Health Experts Warn About
Jun 24, 2026
-NHSの職員は食品サプリメントのデマの波と戦っている
NHS staff battling wave of food supplement disinformation | NHS | The Guardian
Sun 14 Jun 2026 Denis Campbell
がん慈善団体が、ソーシャルメディアによるデマを否定することが臨床医の日常業務になっていると語る
ターメリック、セントジョーンズワート、マグネシウムなどのダイエタリーサプリメントに関するソーシャルメディアのデマがあまりにも普通になり、NHSの臨床医はオンラインのデマを否定することが日常業務になってしまっている。最前線の医療従事者の5人中2人が少なくとも週に1回はサプリメントについて不正確または誤解を招く情報を語る患者に出会うと回答している。世界がん研究基金(WCRF)の依頼でYouGovが行った世論調査では、看護師や助産師ではさらに高い53%が、サプリメント関連デマによって貴重な診療時間が奪われていると回答している.
WCRFは患者が証明されていない食事療法やビタミン、ミネラルを信じていることが健康を危険にさらし、がんのリスクを高めていると懸念する
上述のアンケート関連のWCRFのプレスリリース
WCRFは健康デマに関する英国議会円卓会議に参加する
WCRF attends UK parliamentary roundtable on health misinformation
25 June 2026
ソーシャルメディアで読んだがんや食事法の話は信頼できる?
Can you trust what you read about cancer & diet on social media? | World Cancer Research Fund
26 June 2026
-食品と飼料の新しいゲノム技術
New Genomic Techniques in Food and Feed
23 June 2026 Alexandra Molitorisová & Aleksandra Hubar-Kołodziejczyk
(ドイツUniversity of Passauの研究者)
NGTが正当化できない規制をされていること、「予防原則」の教義を用いて新しい技術に対する規制に偏りがあることは明らかである。しかし潮流は変わりつつある。
技術の進歩と成熟に対してリスク認知が追い付いてこなかったが、技術の進歩はその認識を追い越し、技術を必然的なものにした。
(消費者への丁寧な説明や説得の結果ではなく、圧倒的技術の力に採用せざるを得なくなったということらしい。)
-欧州の致命的エアコン拒否
Europe's Deadly Aversion to Air Conditioning
Roger Pielke Jr. Jun 26, 2026
欧州の夏は、他の豊かな国が当然のように使っている技術がないために何万人もが死亡する
欧州は近年32℃以上の日が増え、暑さに関連した脂肪も過去20年間で約30%増加して2024年は約62800人になった。この記事は欧州がエアコンをk拒否してこうした死を選んでいることを示す。死者の約93%が65歳以上である
エアコン拒否はエネルギーを使わないことだけを気候変動の解決策とするイデオロギーから生まれている。たとえクリーンエネルギーで稼働しても、エアコンは抑制されてきた。
気候変動活動家たちは長らく適応を軽視してきた。適応、特に経済発展による適応は気候変動の影響を乗り越えられる場合もある。適応と緩和はトレードオフではない、両方を追求できる。
-釣りのシーズン、「有毒」青魚に注意:サバ中毒
It's fishing time, so beware of 'toxic' bluefish: Scombroid poisoning | ACSH
By Josh Bloom — Jul 10, 2026
青魚は強い魚臭さがあるが食べられる。しかしヒスタミン中毒のリスクがある
青魚を食べて具合が悪くなったことがあるとしたら、魚が新鮮でなかったか調理不十分だったかと考えているかもしれないがそうではないかもしれない。ヒスタミン中毒は十分調理してもおこる。
-コンシューマーラボ
製品レビュー アスタキサンチンサプリメントレビュー
Astaxanthin Supplement Reviews & Top Picks - ConsumerLab.com
July 10, 2026
表示されている量より少ない量しか含まないものがある。価格差は2倍以上。
-カバの難問
The Kava conundrum
Chris McCall
THE LANCET World Report Volume 408, Issue 10550p109-110July 11, 2026
この伝統的な太平洋諸島の飲み物を、支持者は無害だと言い批判者は健康リスクを指摘する。
バヌアツでの一日の仕事の後の人気のスポットはカバカフェである。疲れた男たちはしばしば夜明けまでカバを飲みながらくつろぐ。1.5L入りボトルのテイクアウトも可能。
カバは伝統的にPiper methysticumの抽出物を粉砕し、水と混ぜて作られる。おそらく北バヌアツが起源で地元の人たちは何世紀にもわたって野生の植物から選別してきて伝統儀式でも使われてきた。現在カバ産業は世界的関心事になっている。カバの名を冠した多くの飲み物が販売されていてカバ以外のものを混ぜたものもある。近年カバの安全性に関する議論でカバ支持者たちが勝利を収めるようになっていて使用や輸入の制限が緩和されつつある。バヌアツやニューカレドニアではカバ生産者たちが団体を作ってロビー活動をしている。
しかし健康影響はそれほど明確ではない。一部の報告では肝障害や肝不全との関連、大量摂取による皮膚炎、交通事故や暴力との関連も報告されている。
カバ批判者でも伝統儀式でのわずかなカバの使用が有害でないことには合意している。しかし毎日飲むのとは異なる。さらに品質の高い「ノーブル」カバと「2日」カバがある。主な有効成分であるカバラクトンは中枢神経系のGABA受容体に作用する。これがリラックスのための使用理由であるが、カバの医薬品としての研究ではこれまでのところ成果はない。
バヌアツでは毎年多くの説明のつかない死亡があり、その多くが若者で原因がわからないため研究が必要である
太平洋諸国の島国にとってカバは重要な政治問題である。トンガには24時間営業のカバクラブがある
欧州で報告されているカバによる肝臓への影響は錠剤形態だからと支持者は言う。
一方カバの名を冠して販売されている飲料には他の酩酊成分を含まれているものがある。バージニアではカバという製品からクラトムが検出されている。カバの定義が必要である
-首都が直面する忙しい農業の議題
DC Faces Up to Busy Ag Agenda - Dirt to Dinner
By Garland West July 10, 2026
2026年も半ばを過ぎ、ワシントンの食料・農業の採点表には注目すべき項目がいくつかある。夏休み前にまとめてみた。
・SNAPへの資金
・世界的肥料サプライ
・動物福祉基準
・通年E15(エタノール燃料)
・最高裁判決
・ラベル
-マイクロバイオーム検査は公的試験に落第した。企業名は伏せられている
Microbiome Testing Failed a Public Test. The Companies Got to Hide.
William DePaolo PhD Jul 09, 2026
NISTの支援による研究で、同じ標準化糞便材料で矛盾する報告がされた。企業名は匿名化されていて誰も説明しない
7社の消費者に直接販売している企業は、同じ検体で違う結果を返した。誰も説明しない
論文はオープンアクセス
(保険対象でない、民間のいろいろな検査は多くが占いレベル。お金の無駄。)
[TGA]学習を自分でコントロールして規制上の義務を理解しよう
8 July 2026
TGAは規制義務の理解を支援するための一連のインタラクティブe-ラーニングモジュールを発表
Getting started: therapeutic goods and regulatory basics | Therapeutic Goods Administration (TGA)
[TGA]Canngea Pty Ltd社に治療用電子タバコの販売に関する情報提供請求に従わなかったことで合計59400ドルの侵害通知発行
9 July 2026
同社は支払に同意
禁煙やニコチン依存管理のための治療用電子タバコは、臨床的に適切な場合のみ薬局だけで販売できる。治療用電子タバコ製品は指定された要件を遵守する必要がある
[DHSC]保健大臣は子供を標的にした電子タバコの取り締まりを開始
Ministers launch crackdown on vapes targeting kids - GOV.UK
10 July 2026
・電子タバコを店舗や空港、卸売り点で見えないようにする計画
・葉巻や紙巻きたばこ含め全てのタバコ製品のプレーン包装
電子タバコは成人喫煙者の禁煙補助の役割のみ
[EU]欧州委員会は畜産の繁栄とタンパク質の自給自足システムへの方向性を示す
Commission sets the direction for prosperous livestock sector and a self-sufficient protein system
Jul 7, 2026
本日ECは畜産業が長期的に強靭でレジリエントであり続けるための畜産戦略を採択した。
5つの優先事項として
・危機に備えた強靭な畜産業
・EUと世界で競争力のある畜産業
・持続可能な畜産業
・全ての農場と地域に最適な畜産
・家畜生産における卓越性
畜産戦略にはプロテイン行動計画が伴っている。これはEUで育てたたんぱく質の供給と利用を増やすことを目指す。2025年にはEU域内で育てた油糧種子やたんぱく質作物由来のたんぱく質は25%だけだったが2035年までに35%のシェアに増やす。
(飼料用はGM圧倒的だからEUで育てたもので代替するのは厳しいんじゃないのかな。大量に輸入しつつ栽培禁止してGMフリーみたいなこという欺瞞は日本と同じ。でも肉やチーズを食べる量を減らそう、と言わない欧州のほうがさらに罪深い)
[FAO]市場と取引
Home | Markets and Trade | Food and Agriculture Organization of the United Nations
2026年版世界食料市場報告発表
The State of Agricultural Commodity Markets 2026
State of Agricultural Commodity Markets explores how best to cope with shocks
(主要作物については時代とともに価格やショックの吸収能力が高くなっているように見える。生産力の向上と国際取引の増加は結局のところ状況を改善している。国際化でフードシステムが壊れて世界は悪化していると言っているのは事実に基いてはいない。妄想のユートピアに付き合う必要はない)
[MPI]Marlborough Soundsで貝毒警告
Shellfish biotoxin warning for Marlborough Sounds | NZ Government
10 July 2026
麻痺性貝毒が安全基準を超えて検出された
NZFSはこの地域のGymnodinium catenatumの藻類大発生を監視している
[FSA]食品ファクトチェック:食品添加物とは何でそれらは安全か?
Food Fact Check: What are food additives and are they safe? – Food Standards Agency
9 July 2026
食品添加物がしばしば議論を呼ぶが、それらは食品を安全にし、テクスチャーとフレーバーを強化し保存期間を改善するのに重要な役割を果たしている
以下FAQ
何故食品添加物が使われるのか?
天然成分の代わりに食品添加物が使われるのは何故?
E番号とは何でどうして使われる?
MSG
保存料
甘味料
色素
抗酸化剤
乳化剤
安定剤
増粘剤
食品添加物は英国で認可される前にどのように安全性を試験される?
もし食品添加物が危険だとわかったらどうなる?
食品添加物はがんやその他の有害影響の原因になる?
合成の添加物は天然の同等品より危険?
子供たちは食品添加物を食べてもいい?ADHDや多動やアレルギーの原因?
妊娠中や授乳中は安全?
表示を見て避けられる?
一部の添加物は外国で禁止されているのに英国で認可されている?どうして違う?
何故IARCが発がん性だと言った添加物が食品に認可されているのか?
(エリスロシン)
(イメージ画像がペロペロキャンディ。こういうのは日本では豆腐にしよう。)
[WHO]出版物
都市の食環境で健康的な食事と安全な食品を支持する
Supporting healthy diets and safe foods in urban food environments
1 July 2026
技術文書
(人口密度が高く居住空間が狭くたくさんの外食や加工食品が入手可能なこと=食環境が悪く不健康、という決めつけ。欧州人のアジアへの偏見を感じる
食品デリバリーサービスの成長を「健康への脅威」と位置づけて規制を要求
日本の都市部の住居に「適切な調理施設がない」ことが安全と人権の問題だと示唆
都市部で野菜や果物を作れとか
彼らには東京が悪夢のような場所に見えているのだろうけれど、残念ながら世界で最も食品と水が安全で健康的で長寿なグループなわけで。一人当たりの環境負荷も欧米よりずっと少ないはず(牛肉食べる量と車と家の広さから)。)
[DWI]主任監察官のウェールズ2025年次報告書
9 July 2026
・26万件以上の検査の99.97%は合格
・イベントは65
・査察は10
・PFAS検査は3万以上、0.1 ug/Lのガイダンス値超過はない
・鉛は2件失格
・施設の健全性 施設の状態が重要なリスク
・消費者からの苦情は9195件
・通知は3件
[FSA]食品犯罪ユニット(NFCU)企業向けニュースレター更新
09 July 2026
・中東の紛争によるサプライチェーンの嫌煙
・販売偽装―あなたのビジネスへのリスクと守り方
・Swansea地域でのケバブ押収
・最初のEuropean Food Fraud Community of Practice(EFF-COP)真正食品フェスティバル&会議
・3王国ショーで農業関係者と関わる
[EFSA]意見等
農薬
・Use of conversion factors for the setting of MRLs of prothioconazole
酵素
生の一次作物(RPC)モデル2:リスク評価のドメイン横断で食品摂取データを柔軟に使うことを支援する
[FSANZ]食品基準通知
Notification Circular 402-26 | Food Standards Australia New Zealand
9 July 2026
意見募集
・小さい子供用の調整補助食品の栄養物質としての乳脂肪球膜に富む乳性たんぱく質濃縮物
2026年8月6日まで
乳脂肪球膜に富む乳性たんぱく質濃縮物(MFGM-WPC)は乳児用調整乳の栄養物質としては既に認められている。
小さい子供用の調整補助食品(FSFYC)は特定目的食品として規制されていて基準に示された組成や表示の要件に従わなければならない。
・GM Komagataella phaffii由来ベータカゼインたんぱく質
2026年8月20日まで
新規申請と提案
・D-アルロース生産用の加工助剤としての大腸菌(遺伝子ドナー:Desmospora sp.)由来D-プシコース-3-エピメラーゼ
その他
-SMC UK
2025年生きた動物を使った科学実験年次統計への専門家の反応
July 9, 2026
内務省の動物実験統計に科学者がコメント
動物実験を理解する(UAR)の政策とメディア部長Chris Magee
実験動物が医学、獣医学、環境研究に重要な役割を果たし続けていることを示す。しかし内容をよく見ると規制安全試験の劇的減少が明らかで、2024年の35000以上から2025年はわずか3500と1年で90%の減少である
UARは動物使用削減は、活動家が要求するような安全性をないがしろにすることではないと主張してきた
生物学王立学会長Doug Brown FRSB博士
科学コミュニティは3Rの基本原則に従ってきた。同時に動物実験は必要なままである
RSB が招集した英国バイオサイエンス部門同盟共同座長でBath大学Sarah Bailey教授
この統計は政府の「科学における動物を置き換える戦略」のベースラインになる
UARコミュニケーションと関与部長Hannah Hobson
Crickの生物研究施設部長Sarah Hart-Johnson
Cambridge大学生物科学部長Jon Simons教授
Oxford大学生命医学サービス部長James Bussell
UCL Vice-Provost(研究革新&グローバルエンゲージメント)Geraint Rees教授
医学研究評議会前臨床優良研究規範政策部長Ivan Pavlov博士
Edinburgh大学サービス部門副部長Catherine Martin博士
King’s College London生物サービス部長で3Rsとトランスレーショナルイノベーション共同座長Julie Keeble
Glasgow大学秘書兼副学長David Duncan
Manchester大学生物サービス施設戦略部長Maria Kamper博士
Imperial College London生物サービス部長Marina Botto教授
(活動家の標的にされることを恐れて並べたのかな?)
-調理済みシーフード料理は包装や加工時に化学汚染物質を吸収しうる
9-Jul-2026
Tarragonaで販売されていた製品中の29物質を分析し、検出された量は健康リスクとはならないと結論
オープンアクセス
スペイン。18製品。検出量はng g−1レベル
MOEは6.3 × 10^7から 3.4 × 10^10と10000よりはるかに大きい
ハザード比でも数%で100%を遥かに下回る
(合成化合物のみ測定していてヒ素とかカドミウムとかは計っていない。入れればいいのに)
-Natureニュース
ノーベル賞受賞化学者が米国を離れ中国でAI素材の研究室を運営する
Nobel-winning chemist leaves US to direct AI materials lab in China
By Jenna Ahart & Mohana Basu 08 July 2026
Omar Yaghiが北京Tsinghua大学へ
-スクイーズパウチ、ケール、キノア、そしてカオス:ソーシャルメディアの離乳食狂騒にようこそ
Squeeze Pouches, Kale, Quinoa, and Chaos: Welcome to Social Media’s Infant Feeding Frenzy | ACSH
By Chuck Dinerstein, MD, MBA — Jul 09, 2026
現代の子育ては、全ての行動が道徳的決断であるかのようなソーシャルメディアの戦場を生き抜くことを意味する。赤ちゃん主導の離乳提唱者から市販のピューレの宣伝者まで、自信たっぷりに子供たちの正しい食事は一つしかないと断言する。幸い最新の根拠は、答えは驚くほどシンプルであることを示唆する。
私はスポック博士を参考にした両親に育てられ、私と妻は我々の世代の小児科医であるBarry Brazelton医師の助言を参考にした。しかし今、ソーシャルメディアの分断された世界では豊富な経験に基づく意見と非専門家による助言が混在している
離乳食助言の変化
生後6か月から23か月の間の離乳の時期には母乳や粉ミルクだけでは栄養ニーズが不十分になる。食品業界は調理済みのベビーフードを供給してきた。近年は赤ちゃん主導の離乳(BLW)が人気で市販品ではなく適切に切った普通の食事を自力で食べるよう促されている
ソーシャルメディアではこの「赤ちゃん主導」と「ピューレ」の対立が激化している。
市販のピューレは最早野菜や果物の単一成分の裏ごしではなく、「健康的」とされるあらゆる成分を強化されている。ケールやビーツのような苦い野菜にカルダモンやターメリック。
最新の研究では「赤ちゃん主導」だろうとベビーフードだろうと赤ちゃんの成長に差はなかった。どちらも健全な成長を支持した
最も重要なのは、栄養価が高く発達に合った食事を提供し、子どものサインに注意を払い、一つの食事法が魔法の公式だと考える罠を避けること。
(子育てとソーシャルメディアって相性悪い・・)
-カイロプラクティックハブ MAHAセンター
Chiropractic Hub | MAHA™ Center
MAHA運動の一環。カイロプラクティック推進団体
(単なる詐欺。)
-食品デマとの戦いに透明であることはベストか?
Is Being Transparent The Best Approach To Fighting Food Disinformation? - CleanTechnica
Carolyn Fortuna
サスカチュワン州のClinton Monchukはカナダの農家に対してソーシャルメディアで出回っているデマ対策として実際にどうやっているかの情報をもっと共有するよう呼びかけた。小規模農家への呼びかけだったが話はもっと複雑である
-MSGはまだ議論があるか?
By Augustus Bambridge-Sutton 08-Jul-2026
MSGについての科学的コンセンサスは一般の人たちのよくある態度には反映されていない
安全性について科学は合意しているが消費者の疑いは続いていて米国消費者の45%がMSGを避けているという。特に高齢者
[FSA]FSA長官Susan Jebb教授への手紙:FSA経済成長目標
8 July 2026
公衆衛生と予防政務次官Rt Hon Sharon Hodgson議員がFSA長官にDHSCとFSAが合意した経済成長目標について確認する文書を送った
FSAの経済成長目標
Food Standards Agency (FSA) economic growth goals - GOV.UK
1.食品基準と安全性を維持し貿易障壁を取り除くためのEUとのSPS合意支援
2.イングランドの大規模食品事業者には国レベルでアプローチ
3.細胞培養製品の規制サンドボックス計画を提供
4.現代的技術とAIを活用
5.より健康的な食品目標と報告
[IARC]世界がん統計2024:GLOBOCANが186か国34のがんの有病率と死亡率を推定
8 July 2026
CA: A Cancer Journal for Cliniciansに発表
データはGLOBOCANビジュアライゼーションプラットホームで見ることができる
[WHO]出版物
世界のがんの状態報告2026:ともに選ぶ未来
Global status report on cancer 2026: the future we choose together
8 July 2026
(年齢調整がん死亡率では日本は減っている
世界の状況は多様。
がんが少なければいいという話でもない―がんになる前に死んでる)
[Codex]Codex委員会戦略計画2026–2031 6か国語でオンライン発表
08/07/2026
[ANSES]Ostreopsis(オストレオプシス):健康問題を引き起こす微小藻類
03/07/2026
オストレオプシスは地中海やバスク地方の沿岸で水温が20℃を超えるとみつかる微小藻類である。有毒化合物を生成し、海のスプレーで咳、頭痛、発熱、のどの痛みなどの症状の中毒になる可能性がある。海から数メートル以内で影響を受ける。
この記事はいくつかの説明を提供する
・オストレオプシスとは何でいつ大発生する?
・どこにいる?
・毒性は、症状は?
・どうして中毒になる?
・最もリスクが高い集団は?
・大発生しているかどうかどうすればわかる?
・中毒を避けるには?
・モニタリングは行われているか?
バスク郡が定期的に検査している
その他
-オリーブオイルは評判がいい。しかし本当に特有?
Olive Oil Earned Its Reputation. But Is It Really Unique? | ACSH
By Angela Dowden — Jul 08, 2026
最近オリーブオイルの並んでいる通路を歩くことは買い物というよりまるで高級ブティックを歩いているような気になる
エキストラバージンオリーブオイル(EVOO)の値段の高さに見合う価値はあるのか?
オリーブオイルが栄養学のお気に入りの油になった経緯 PREDIMED試験
最初のアイデンティティは不飽和脂肪
ポリフェノール:過大評価?
オリーブオイルを文脈の上に置く
オリーブオイルだけが特別良くて必須というわけではない。いろいろな安価な不飽和脂肪も同様に使える
-一杯の茶:サイエンスコミュニケーションの禅
A Cup of Tea: The Zen of Science Communication | ACSH
By Chuck Dinerstein, MD, MBA — Jul 08, 2026
科学コミュニケーションがしばしば失敗するのは人々に情報が欠けているからではなく、既に確信をもって対話に臨んでいるからである。禅の逸話がその問題を説明し解決法を提供する
有名な禅の話:大学教授が禅の大家に教えを乞うたところただ黙々とお茶を淹れ、茶わんから溢れても注ぎ続けた。教授が何をしているのかと言ったら禅マスターは言った。「あなたはちょうどこの茶碗のようなものです。自分の考えや偏見でいっぱいです。先に自分を空にしなければ、私が授ける禅をどうやって受け取るつもりですか?」
ソーシャルメディアでの科学コミュニケーションは既に一杯になっているカップから始まる。これは公衆衛生に特有の問題ではない。話す方と聞く方の両方のカップに余地をつくる必要がある。
もう一つの禅の話は「指月の例え」である。指(話のトーン、権威、アイデンティティなど)を巡る議論ではなく、一緒に月を見上げよう
-ライフスタイル医療 対 ウェルネス文化:根拠に基いた予防はぜいたく品であってはならない
June 25, 2026 By Maddie O’Connor
ライフスタイルの変更やサプリメント、装置、検査、実験的セラピーなどで身体や認知能力を強化しようとする「バイオハッキング」が流行している。健康や加齢をコントロールしたいという欲望がますます強くなっていることの反映である
皮肉なことに実際に長寿に関連するのは禁煙や運動、適切な睡眠など全く派手ではない。ライフスタイル医療はウェルネス文化やバイオハッキングとは異なる。しかしそれを提供する医師を見つけるのは難しいしバイオハッキングはしばしば境界を曖昧にする。患者は意味のある予防と誇大宣伝の混在する混乱したなかに取り残される。根拠に基いた予防はアクセス可能な公的医療の中核であり続けるべきである
(カナダの話。でも医者自らが栄養カウンセリングするのは違うのでは)
-妊娠中の健康的食事は全てではなく一部の化合物のばく露の低さと関連する
8-Jul-2026
子供の健康アウトカムへの環境影響(ECHO)コホートでの妊婦の食事と尿中化合物の長鎖。脂身の少ない肉の摂取はフタル酸の摂取量の13%少ないことと関連するが野菜果物の摂取量の多さは一部の農薬のばく露量の多さと関連する
(測定対象が農薬と可塑剤などに偏っているので当然そうなる。insecticides (20), fungicides/herbicides (11), OPEs (10), halogenated phenols (5), benzophenones (6), bisphenols (14), parabens (6), antimicrobials (2), phthalates/alternatives (32), and PAHs (7)。だからオーガニックを良く洗って食べるようにと推奨してしまうところが視野の狭さ。測定していない化合物のほうが遥かに多いのに。)
-肥満と栄養士の学会が肥満治療にインクレチン薬を使うことについてのコンセンサス助言を合同で発表
8-Jul-2026
The Lancet Diabetes & Endocrinologyに発表
GLP-1受容体アゴニストのようなインクレチンベースの治療法(IBT)は肥満管理を刷新したものの、栄養、機能、心理的リスクがある
医療栄養療法
栄養心理学
体組成と機能モニタリング
身体活動と肥満管理における運動
社会経済的考慮
-活動家たちはどこへ行った?
Where Have all the Activists Gone? - by David Zaruk
David Zaruk Jul 09, 2026
熱波が欧州を襲っているのに何故環境活動家が静かなのか?資金は尽きることなく問題は解決されていないのに。単純に正当性を失った。活動家NGOが危機に瀕しているがその危機は内部由来である。活動家の影響力が低下している時こそ、合理的な政策プロセスのための対策を取るべきである
(猛暑は気候変動の結果だと運動が盛り上がってもよさそうなのにそうなっていないようだ)
食品安全情報(化学物質)No. 14/ 2026(2026. 07. 08)
https://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/2026/foodinfo202614c.html
目次
【WHO】
1. WHO、「飲料水水質ガイドライン」の第3次追補版を発表
【FAO】
1. Codex
2. 国際FAO AMRモニタリング(InFARM)システム 初期段階の報告書(2023~2024年)
【EC】
1. EUにおける食品安全文化の管理の現状に関する欧州委員会の新しい報告書
2. 年次活動報告書2025 - 健康と食品安全
3. 欧州委員会、ペットボトルのリサイクルに関する規則を明確化
4. SCHEER - 新興の健康環境問題に関する声明(2026)
5. 水産物の安全確保:ヒスタミン管理に関するEUの最新調査結果
6. 査察報告書
7. 食品及び飼料に関する緊急警告システム(RASFF)
【ECHA】
1. ECHA、化学物質の安全性を強化するための新たな研究分野を特定
【EFSA】
1. 米国ATSDRが発行した水銀の毒性プロファイルで示された結果に対する声明
2. 食品酵素関連
3. 農薬関連
4. 食品接触材料関連
【FSA】
1. 英国食品基準庁はGOV.UKに移行する
2. 精密発酵食品:アレルゲン表示の正確さ
3. フードファクトチェック:食品リコールの際に起こること
4. フードファクトチェック:CBDの安全性と健康強調表示
5. 食品接触材料に含まれるBPA:EU規則と英国への影響
6. 牛乳「乳脂球膜を含むホエイタンパク質濃縮物」(WPC MFGM):規則(EU)2015/2283第4条2項に基づく新規食品としての位置づけの判断
7. 食品衛生ランク付け制度の表示監査及び事業調査:2025
【FSS】
1. 植物性タンパク質調査における化学汚染物質
【COT】
1. COT会合:2026年5月19日
【BfR】
1. 動物だけではない:抗菌薬コリスチンに対する細菌の耐性はヒトにとっても深刻な問題
2. 亜麻仁に含まれるシアン化水素とカドミウム
【RIVM】
1. オランダ人女性の母乳に含まれるPFAS
【ANSES】
1. ChlorExpo:食習慣をより正確に反映させるためのクロルデコンばく露量の測定
【FDA】
1. パー及びポリフルオロアルキル物質(PFAS)
2. FDAは2026年版ヒト用食品プログラムガイダンスアジェンダを公表する
3. 公示
4. 警告文書
【EPA】
1. EPA、飲料水中の汚染物質に関する科学を推進するためのデータ収集の新たな措置を発表
【CDC】
1. マリントキシンに関連する食品由来疾患アウトブレイク - 食品由来疾患アウトブレイクサーベイランスシステムシステム、米国、2011年~2023年
【FTC】
1. FTCは、小児及び大人向けのダイエタリーサプリメントにおける健康上のベネフィットに関する虚偽表示のため、Amare Global Holdings社を提訴
【CFIA】
1. 選定された缶詰食品及び瓶詰乳幼児用食品中のビスフェノールA(BPA)及びBPA代替物質(2019年4月1日~2020年3月31日)
2. 小児の食品プロジェクト - 2023年度年次報告書
3. 国家残留化学物質モニタリング計画(NCRMP)年次報告書2022-2023
4. 食品偽装年次報告書2024-2025年
5. リコール
【FSANZ】
1. 細胞培養アヒル(Anas platyrhynchos domesticus)バイオマスに関する意見募集
2. 食品基準通知
3. リコール情報
【NSW】
1. 2026冬のFoodwiseニュースレター
2. 性機能増強サプリメントに表示されていない処方薬が含まれていることが判明した
【香港政府ニュース】
1. プレスリリース
2. 違反情報
3. リコール情報
【MFDS】
1. 日本産輸入食品の放射能検査の結果
2. 食用フグと混同しやすい雑種フグ、絶対に食べないでください
3. 24時間AI食品相談システム「温故知新」の運用開始
4. 食薬処、全国の保育園6,173カ所で衛生点検
5. 食薬処と地方自治体、食品などオンライン不正広告に対する合同点検で225件を摘発
6. 食薬処、「抗酸化・老化防止」を謳ったハスカップ食品など、不当広告を行う21業者を摘発
7. 「AI偽医師」を前面に押し出した食品の誇大広告、81億ウォン相当を販売した業者を検察に送致
8. 食薬処、「訪問型消費者向け食品・医薬品安全教室」を全国で本格的に実施
9. 食薬処、インドネシアのハラール認証義務化に備え輸出企業への支援を強化
別 添
【BfR】
消費者の健康保護における誤情報と偽情報 ― 科学機関はどのように対処すべきか?
【Health Canada】
ヒトバイオモニタリングリソース