[FDA]病気の調査:Diamond Shruumzブランドチョコレートバー、コーン、グミ(2024年6月)
Investigation of Illnesses: Diamond Shruumz-Brand Chocolate Bars, Cones, & Gummies (June 2024) | FDA
2024年7月23日更新
2024年7月22日時点で28州から74人の病気が報告されている。74人中62人は医療を必要とし38人は入院、関連を調査中の死亡が2
(死亡調査中の人が増えた)
[FDA]FDAはVuse Altoタバコ風味電子タバコポッドと付属電源の販売を認可
July 18, 2024
6製品販売認可。
タバコ製品が安全だというわけではなく、すべてのタバコが有害で依存性の可能性があり、今喫煙していない人は、特に若者は、吸い始めてはならない
[FDA]男性の健康が後れをとっている―理由についてのいくつかの考え
Men’s Health is Falling Behind – Some Thoughts About Why | FDA
By: Robert M. Califf 07/18/2024
収入・雇用・教育
・1972年には学士の学位をもった男性は女性より12%多かったが2021年には大学生のうち男性は10人中4人しかいない
・怪我が多くリスクが高い仕事は男性が圧倒的に多い
・男性の方が健康に気をつかわない
・医療に関するデマを男性の方が信じやすい
[EFSA]意見等
QPSリスト更新
ホライズンスキャンにより同定された今後10年で市販される可能性のある微生物NGT
・ New developments in biotechnology applied to microorganisms
[UK HSA]放射線労働者と健康:全国調査
Radiation workers and their health: national study - GOV.UK (www.gov.uk)
Last updated 23 July 2024
データ更新
虚血性心疾患の用量反応曲線の論文追加
NRRW data: publications by study team - GOV.UK (www.gov.uk)
(一番上の2004が2024の間違い)
[ProMED]食中毒―カンボジア(第3報):(RATANAKIRI)地元で採取したキノコ
Foodborne illness - Cambodia (03): (RO) locally foraged mushrooms
2024-07-24 07
https://promedmail.org/promed-post/?id=8717719
Date: Mon 22 Jul 2024 Source: Khmer Times [edited]
O'Yadao 地方Pak Po村の17人が地元で採取したキノコを食べて緊急入院した。2024年7月21日に女性4人子供1人を含む患者が重症の下痢、嘔吐、腹痛で入院。子供は重体で大きな病院に転送された。
(何を食べたのかは記載されていない)
[SFA]約1トンの違法輸入生鮮および加工製品押収
About one tonne of illegally imported fresh and processed produce seized
23 July 2024
マレーシアから違法輸入しようとしていた野菜などを押収した
(ちゃんとした手続きをとれ、ということ)
[COT]2024年7月9日の会合
COT Meeting: 9th July 2024 | Committee on Toxicity (food.gov.uk)
Last updated: 23 July 2024
追加
・母親の食事中のラズベリーリーフティーの健康影響の可能性についての最初の声明案
妊娠中に使われる可能性の高い食品サプリメントで、伝統ハーブ医薬品ではなく食品とみなされるものとして要検討対象に選ばれた。妊娠中の摂取のリスクは低いと考えるが不確実性が高い。懸念が低い理由のひとつは生物学的利用度が低いことによるが、微細化などの技術で生物学的利用度が高くなる可能性があり、そのような製品は別の評価が必要。
・食品中T2およびHT2マイコトキシンのリスク評価
Background - Risk Assessment of T-2 and HT-2 mycotoxins in Food | Committee on Toxicity
[ASA]ASA裁定
-食品サプリメントが不安に有効という宣伝に対するAI検索による取り締まり
・食品に病気の治療や予防効果を謳ってはならない
・ヘルスクレームは事前承認されたもののみ
・未承認新規食品(カワラタケ等)
24 July 2024
Innocent Health Ltd - ASA | CAP
ここまでフェイスブックの広告
Wild Cosmetics Ltd - ASA | CAP
24 July 2024
YouTubeの広告で普通のデオドラント製品が乳がんの原因であるかのように示唆
広告では「乳がんサバイバーとして、完璧なナチュラルのWild社の製品にすることに決めた」と言っている。つまり普通のデオドラントは健康に悪影響がありWildの製品はより安全であるという根拠が必要で、その根拠が提出されなかった。
[NIH]ODSニュースレター:マルチビタミンは死亡率に影響する?
ODS Update: Do Multivitamins Affect Mortality? (govdelivery.com)
July 23, 2024
ダイエタリーサプリメントの科学の最新の発展
2024年6月のJAMA Network Openのマルチビタミンが死亡リスクを下げないという論文を紹介。
足りない人の補充には役立つ、と強調。
(足りないかどうかがわからないのに使うのは無駄)
[FSAI]FSAIは調理しないあるいは生の豆について予防的助言を提供する
TUESDAY, 23 JULY 2024
FSAIは、EUレベルで、調理しないあるいは生の豆を食べることによる、少ないもののなくならない食中毒が続いていることを強調した。これは一部の生鮮あるは乾燥豆に天然に存在するレクチンによる
・乾燥豆:調理は製造業者の指示に従う。調理法の記載がない場合には12時間以上水につけて30分以上茹でる。浸漬に使った水は捨てる
・生鮮豆:10分茹でる
・缶詰:調理済み、製造業者の指示に従う。
論文
-蝶については、人々はきれいなのを好む。それは科学者にとって問題
When it comes to butterflies, people prefer p | EurekAlert!
23-JUL-2024
科学者は生物多様性を公共のデータに頼っているが、ある人気のオンラインプラットホームで蝶をみかけたという報告は個人的好みによってゆがんでいることをUSC Dornsifeの研究者らが発見した。
-乳の代用民として使われている異なる植物ベースの成分の微生物汚染のレベルとタイプ
International Journal of Food Microbiology Volume 407 , 16 December 2023, 110392
(成分を変えるとリスクとその管理方法も変わるのだが、何も考えずに牛乳と同じように扱っている事業者、いそう)
-超加工食品の制限は必ずしも健康的食事を意味しない
Limiting ultra-processed foods does not necessarily make for a healthy diet (news-medical.net)
Jul 2 2024 American Society for Nutrition
米国栄養学会で発表された新しい研究が、NOVA分類に従って主に加工が最小限の食品を食べることが必ずしも自動的に健康的な食事にはならないことを示した。加工の程度よりどんな食品を食べるかの方が重要であることを示唆した。
典型的な西洋食で、一つは加工が最小限、一つは超加工食品が主の二つのメニューを比較した。加工が少ないメニューは2倍以上高価で消費期限が1/3以下で栄養的に追加されるものはなかった。
-本
食品安全の売り方
How to Sell Food Safety – NUNO F SOARES Food Safety Specialist
Nuno F. Soares著
食品安全の専門家が、食品安全の重要性を効果的にコミュニケーションするための実践的ガイド
(コンサル向けかな?安全性より金儲け、の事業者(日本政府?)に安全の重要性をわからせるのが一番難しそう)
その他
-ゲノム編集は農場での収量増加に役立つだろう
Bangkok Post - Genome editing tech to help boost yields at farms
16 Jul 2024
タイがゲノム編集技術を認可した
(25か国目らしい)
-視点:アグロエコロジーイデオロギー信奉者に捕まる―The Conversationがグリホサートの安全性に疑問を提示するプロパガンダ宣伝団体を支持する
Jon Entine, Kevin Folta | July 23, 2024
オンラインであからさまに間違った科学情報を読むのはイライラするが、それが時代の真実である。The Conversationは「大学の教員や研究者が書いた情報に基づいた解説と分析のための独立した非営利プラットフォーム」を自称している。残念ながら独立してはいるかもしれないが情報の基準は低下している。活動家がサイトを乗っ取る事例が増えている。
7月10日に「メキシコのグリホサート禁止はアグロエコロジーが如何に前進の道を示すことができるかを示した」という記事でグリホサートの安全性を疑問視する記事が掲載された。記事の筆者は社会学者ら3人である。グリホサートの安全性はメディアでは議論があるかもしれないが科学の世界ではほぼ一致している。
(以下、記事の問題点指摘。グリホサートは禁止されていないしアグロエコロジーも関係ない。スリランカの禁止が人々を苦しませる結果だったのに企業のロビー活動のせいだと主張するのはどういう思考なのか。)
-相対的毒性と極端な恐怖
Relative Toxicity and Extreme Fear - by David Zaruk (thefirebreak.org)
DAVID ZARUK JUL 23, 2024
The Firebreak Chemical Contextualizer(Firebreakが提供する化学物質のリスクを文脈に従って俯瞰できるようにするためのコンテンツ)の紹介
講演では、Bruce Amesの コーヒーと農薬に関する言葉(Of Mice and Men (reason.com))をよく紹介している。相対毒性について私たちを安心させようとして、エイムズは、1杯のコーヒーには1000以上の化学物質が含まれており、そのうちテストした22の化学物質中17は発がん性があった。実際、そのカップ一杯には、果物や野菜の1年分に含まれるすべての合成残留農薬よりも多くの発がん物質が含まれている。私の講演はいつも、参加者が(より不快な)リスク・ベネフィット分析を行わなければならないコーヒーブレイクの直前に予定されているように見えた。
Ames:Of Mice and Men,1994からの引用
もちろん、世界はほぼすべて天然の化学物質であるため、すべて考え直す必要がある。一杯のコーヒーには1000の化合物が同定されている。その1000のうちたった22物質だけが動物で発がん試験が行われていてそのうち17が発がん性だった。コーヒー一杯には発がん性がわかっている化合物が10mg含まれていて、それはあなたが1年分の残留農薬から摂取する可能性のある発がん物質より多い。
インタビュアー:なぜあなたはコーヒーを飲むべきではないとは結論しないのですか?
Ames:テストした全てのものの半分が陽性だった。問題はコーヒーについてひどく心配することではなく、動物での発がん性試験でやっていることを考え直すことだ。我々は植物が自分を食べようとする昆虫を殺そうとして使う天然化合物を食べている。大体1日1500mgである。一方合成農薬の残留物は1日0.09mg食べている。つまり私たちは信じられないほど僅かの合成農薬について話をしているが、天然の化合物だって同じ割合で陽性なのだ。
がんリスクを減らすための重要な予防策は、1日あたり少なくとも5単位の果物と野菜を摂取することである。Bruce Amesを苛立たせたのは、価格の上昇・入手しにくいこと・果物や野菜を食べることで(残留農薬を摂取する)リスクへの恐怖の高まりにより、米国の成人の3分の2以上がこの基準を満たさず、オーガニック食品推進派の食品恐怖キャンペーンのためにがんリスクが高まることだった。しかしこの有機農業の教義を推進するために雇われた熱狂的な人々は、事実や公衆衛生の改善には関心がなく、些細なリスクに焦点を当てることで、彼らの活動による重大な帰結は無視した。
残念ながら、Pesticide Action Networkのような団体は、Peter Clausingのような毒性学者でスタッフを教育訓練した。彼はリスクの低さを知っていながら熱心な活動家の同僚たちに、Bruce Amesの「一杯のコーヒー」の方程式を教える代わりに、嘘をついて恐怖のフィクションを伝えることを選んだ。Peterは、自分の組織が演じている感情的なゲームを知っていて、それを演じている
リスクは相対的である
重要な点は、すべてのリスクは相対的なものであり、私たちは日々の活動において常に暴露と利益を比較検討しているということだ。リスクゼロやリスクのない状況はない。
・階段を下りるときは手すりをつかむべきか(そのリスク防止対策によって細菌にさらされるリスクがある)?
・免疫のために抗生物質を服用すべきか (腸内細菌叢を損なうリスクがある)?
・買った新鮮な肉をプラスチックで包装べきか (化学物質の移行のリスクがる)?
いくつかの深刻なリスクは、利益(ボトックス、階段、減量薬、そしてコーヒー)があるためにほとんど考慮されない。一方で、他の取るに足らないリスク(遺伝子組換え作物、農薬、人工甘味料など)が私たちを恐怖と畏れでいっぱいにする。何かを恐れれば恐れるほど(そして利益が見えなくなるほど)、相対的なリスクを合理的に評価することがより困難になる。
リスク管理者は、有害物質への暴露レベルを、どのくらいの量でどのような条件下でかを考慮する (パラケルススに忠実:「毒かどうかは用量による」)。一方、環境健康活動家は、ハザードがあるかどうかを探し(どんな用量でもいい)、暴露が安全であると確信できないことを根拠にする。そして、「確実」は感情的な理想状態であり、現実にはリスクのない(安全な)ものは何もないのだから、恐れるものや嫌いなものに予防策を講じることが、反射的活動方針となる(コーヒーを禁止するキャンペーンのように、自分が楽しんでいるものや資金を得られそうにないものは除く )。
毒性の同等性のコミュニケーション
私たちには、人々が他の平凡な、普通の活動と比較してリスクを測定する手段が必要である。1年間の果物や野菜の消費による残留農薬のリスクが、一杯のコーヒーを飲むのとどのくらい同等であるかを理解すれば、持続可能な農業と食料安全保障の問題をより合理的な視点から見ることができるようになるだろう。人々が自分自身を危険にさらすために毎日飲む必要があるダイエットソーダの缶の数を知っていれば、彼らの体重増加を制御しより健康的な生活を送ることが簡単になる。
引用
1999年のベルギーのダイオキシン危機では、ほとんどの食品が棚からなくなって地元住民がひどく汚染された運河で獲れた魚を食べるしかなくなったとき、フードチェーンへの信頼は蒸発した。ベルギー政府は、すべての食品を検査することで信頼を回復できるという残念な考えを持っていた。痕跡程度のダイオキシンはどんなものであれ煙にさらされると検出される可能性があるため、ほとんどの食品が陽性であったことは驚くべきことではなかった。何年にもわたる恐怖キャンペーンの後、大衆はダイオキシンが知られている中で最も危険な化学物質であると信じるようになった(モルモットにとっては)、ダイオキシンがどれくらいの量なら問題になるのか誰も尋ねなかった。当時ある毒性学者は、タバコを1本吸い込むのと同等の毒性になるためには、1日に少なくとも20羽のダイオキシン濃度の高い鶏を食べなければならないと私に言った。ベルギー人は1日1パックのタバコを吸って鶏肉は一切食べないことを誓った。
引用終わり
暴露量に関するコミュニケーションは、人々が理解できる文脈に置く必要がある。実際のリスクを俯瞰するために毒性の等価指標を開発することは、人々を安心させ、活動家の恐怖キャンペーンを客観視するのに相当効果があるだろう。
これはすでに「無毒性量(NOAEL)」として存在するが、その数値はしばしば、数字の意味を理解できない人々にむきだしのまま伝えられる。素人でも理解できる明確な言葉で表現する必要がある(ppbやナノメートルではなく)。例えば、朝食用シリアルに含まれる微量の残留農薬が子供たちを危険にさらしていると言われた場合(これもEWGの愚かな恐怖キャンペーン)、誰かがNOAELに達するには約300箱のシリアルを食べる必要があることを明確に伝える必要がある。
焦点は、私たちのフードシステムがどれほど危険になったかではなく、オーガニック食品ロビーの明らかな利益団体と米国の不法行為法律事務所によって資金提供されている活動家たちの恐怖扇動がどれほど欺瞞的で意図的であるか、である。その話はあまり報道されない。
・それでも、メディアは、ナノレベルで検出されるプラスチック残留物への暴露による未知のリスクについて報道する。
・それでも、新しい団体が、農薬とがんの関連についての活動家/有機食品ロビーのリンクを紹介する。
・それでも、ニュースは、私たちの食品を安全に保つ添加物についての疑問を広める。
一部の活動家 は、NGOから報酬を得ながら、より効率的にキャンペーンを進めるためにジャーナリストを装っている。私はこれらの悪党たちは、彼らの誠実さの欠如に自分で対処するよう放っておく。NGOは、信頼できるジャーナリストには事前に書かれた記事を提供してコピー&ペーストを依頼する傾向がある。他のライターたちは、通常活動家たちと仲良くしていて、科学に基づいた明確な情報に簡単にアクセスできない。時には、編集者がライターにより儲かる恐怖の記事を書くよう後押しすることがある。
一般の人々が、不要な恐怖扇動や政治や特定の意図のない信頼できる情報にアクセスできるようにするには、深刻な課題がある。
The Firebreak Chemical Contextualizer
必要なのは、ジャーナリストが化学物質への暴露を文脈に沿って理解できる、わかりやすく信頼できる情報を参照できる場所である。これらの暴露は、一杯のコーヒーを飲むことと比較してどうか?Firebreakはまもなく、ジャーナリストや政策立案者が日常の化学物質曝露を理解し、翻訳し、文脈化し、恐怖を煽る人や活動家の利益団体の欺瞞的なやりかたに光を当てるのに役立つ一連の記事とグラフィックを含む、化学物質の文脈化Chemical Contextualizerページを立ち上げる。
可能なかぎり、既存の資料、イラスト、例を利用する。私たちは、誤った恐怖や活動家の操作の幅広い範囲にわたって意見を取り入れるために科学界からの支援を募る。
重要なことはChemical Contextualizerがファイアブレイクのメディア・センター:特別利益団体のキャンペーンの恐怖と虚構の中で事実を見つけようと奮闘しているジャーナリストや個人を支援するための情報源、の一部となることである。