野良猫 食情報研究所

uneyamaが運営する食品情報サイトです

2024-07-28

健康の専門家がデマを拡散し間違いを正すことを拒否するとき、科学への信頼はなくなる

Trust in science dies when health professionals spread disinformation and refuse to correct mistakes (substack.com)

ANDREA LOVE JUL 26, 2024

米国小児科学会(AAP)はGMOと食品安全に関する声明が科学的コンセンサスと異なることを認めることを拒否した

AAP疑似科学を正当化し、食の安全、遺伝子技術、重要な農業慣行を弱体化させる

2023年12月、AAPは、 3人の小児科医が執筆した臨床報告に基づく政策立場声明を採択した。この臨床レポートは、これらのトピックに関する一連のデータを包括的に解析したと主張していまるが、実際には意見記事にすぎない。

さらに悪いことに、それは世界中の何十もの専門組織や機関によって支持され、何十年にもわたる広範な科学的根拠によって支持されてきたGMO食品の安全性に関する世界的なコンセンサスと直接対立する。

AAPは、公衆衛生に害を及ぼす誤った情報を訂正することには関心がない

15年以上にわたって遺伝子技術や遺伝子ツールを研究に使ってきた者として、環境ワーキンググループ(EWG)のような活動家団体の反科学的な主張が、小児科医を代表する組織によって事実として採用されたことに、私は当然のことながら恐怖を感じた。

私は以前、AAPと協力してCOVID-19ワクチンの神話を暴いたことがあったので、同様に栄養や食品の偽情報とも戦うことの重要性を理解していると期待していた。

Dr. Nicole Keller (小児科医、農家、AAPメンバー)とDr. Kevin Folta (園芸分子生物学者)、そして私はそれぞれ、その記事の編集者と著者を含むAAP内の連絡先に連絡を取り、数十の参考文献を提供し、誤情報を訂正することの重要性と恐怖に基づく主張の害を強調し、データの適切な分析と表現に関するサポートとガイダンスを提供した。

私たちはそれぞれ拒否された。

そこで、私たち3人はさらに一歩踏み込んだ

私たちは論文を書き、 Clinical Reportが掲載されたのと同じPediatricsに投稿した。AAPが読者にデータを提示することにコミットしているなら、彼らはこの論文を査読し、同じ読者への公開を検討すべきですよね?

その論文では、GMO作物(私はこれをGEと呼ぶ)の安全性と利点を支持する根拠と、世界中の科学専門家による数十の安全性と規制の結論を詳しく説明した。

さらに重要なことは、科学者や医療専門家による間違いを正すことの重要性について述べたことだ。

私たちは、科学がイデオロギーや信念によって攻撃されていることを強調した。科学への信頼は、ここ数年で数十年間最低まで低下している。AAPのような専門の会員組織は、患者と家族を導く会員(小児科医)にとって信頼できる情報源でなければならない。

私たちは、AAPのポリシーが私たちの食品や農業慣行の安全性と栄養に関する根拠のない恐怖を引き起こすだけでなく、AAPを弱体化させることを強調した。食品と栄養に関する彼らの方針声明が、このトピックに関する一連の根拠と矛盾するとき、他の重要な健康情報の信頼できる情報源とみなされるだろうか?

私たちは、1998年にAndrew WakefieldとLancetが引き起こした取り返しのつかない損害、つまり、いまだに害を及ぼし、今日でも予防可能な病気や死につながっている損害を例に、事実として偽情報を公表することの害について述べた。

そして、私たちは再び、間違いを修正し、読者、小児科医、そして一般の人々に根拠に基づく情報を提供するための支援を提供した。

2ヶ月以上も投稿を保留したあと、AAPは私たちの論文の掲載を拒否した。査読者のコメントは...以下、あなたの目で確かめてください。

(査読者のコメント略)

 

AAPは信頼を毀損し、社会に害を与えている

Kevin, Nicole,そして私は、最近のTalking Biotechポッドキャストのエピソードで、このことの意味について話した。

ポッドキャストのリンク)

Kevinのこの投稿は、中心となる問題を強調する。

(画像)

偽情報の訂正を拒否することは、それが単なる間違いであろうと意図的なものであろうと、科学への信頼を損なう

皮肉なことに、AAPは最近、新しいデータでガイダンスを更新することの重要性についての記事を公開した。どの口で言うのだろう?

なぜAAPは根拠を無視し、人々が果物や野菜の消費を減らすことにつながる誤ったメッセージを広めるのだろう?

確かなことは言えないが、いくつか考えられることがある。この論文の筆頭著者の一人、Philip Landriganは、反GMOと反慣行農業での長い歴史を持ち大規模な有機農業企業から資金提供を受けている活動家組織Heartland Health Research Alliance (HHRA)と密接な関係を持っている。

(以下EWGのような団体と関係をもつ社会学者による反グリホサート記事の説明など)

 

反科学的な偽情報は無謀で無責任

AAPは、科学的方法の完全性保持を拒否する

AAPは、健康ガイダンスの信頼性を毀損している。修正への抵抗は深刻な危険信号である。

あなたへのお願いです:偽情報の修正にご協力ください。

Kevinと Nicoleと私はPediatricsに論文を投稿し、リジェクトされた。

私たちはPNASとJAMAにも投稿したが、彼らはそれが重要なトピックではあるものの雑誌の趣旨にはそぐわないと考えた(健康デマとその修正が科学者や臨床専門家にとって関係ないなんてことがあるか?)

残念ながらこれがアカデミック出版の現状である。編集者が炎上しそうだと思うようなものはしばしば出版されない。

次はどこがいい?いいところがあったら教えてください

科学の偽情報は、世界的な健康上の脅威である。この問題は、その火に油を注ぐだけ。