[FDA]病気の調査:Diamond Shruumzブランドチョコレートバー、コーン、グミ
Investigation of Illnesses: Diamond Shruumz-Brand Chocolate Bars, Cones, & Gummies (June 2024) | FDA
July 2, 2024更新
被害者数更新
48人中46人が治療を求め、27人が入院、死亡との関連の可能性調査中1人
[FDA]GFI #187Aと #187BについてのFDA動物バイオテクノロジーウェビナー:動物での意図的ゲノム改変
06/28/2024
企業向けガイダンスの解説ウェビナーの録画
(スライド、字ばかり)
[FDA]FDAは食品への臭素化植物油使用を認める規制を取り消す
FDA Revokes Regulation Allowing the Use of Brominated Vegetable Oil (BVO) in Food | FDA
07/02/2024
臭素化植物油(BVO)は臭素で修飾した植物油で食品添加物として使用が認められていた。NIHと協力して行われた研究*の結果、ヒトでの有害影響の可能性が発見され、もはや安全ではないと考えられる。
FDAは1970年にGRAS成文化リストからBVOを除外した後は食品添加物として規制してきた。一部の飲料の柑橘風味が表面に浮かないようにするために少量使われ、使った場合は表示が求められていた。米国でBVOを含む飲料はほとんどない。
この規則は2024年8月2日に発効する。コンプライアンス日は1年後である。
*
Toxicological evaluation of brominated vegetable oil in Sprague Dawley rats - ScienceDirect
K.A. Woodling et al., Food and Chemical Toxicology Volume 165, July 2022, 113137
SDラットでの90日間餌投与試験
0, 0.002%, 0.02%, 0.1%, 0.5% BVOを含む餌を与えたところ、雌雄の高用量群で血中臭素濃度の増加と甲状腺濾胞細胞肥大増加が観察された。TSHの増加とT4の減少がみられた。
(用量が低いところでは影響はないということもできそうだがほとんど使われていないようなのでこれ以上リソースを割く意味はないのだろう)
[FSANZ]食品基準ニュース
FOOD STANDARDS NEWS
July 2024 | Issue 229
https://mailchi.mp/foodstandards.gov.au/food-recall-system-update-1301859?e=8ced6a8cb9
・2024年FSANZ関係者参加フォーラム
・FSANZ国際協力を主導する
・最近のリコール
・トリインフルエンザと食品安全
等
[FAO]OECD-FAO農業展望:新興経済は農業マーケットを駆動し続ける
OECD-FAO Agricultural Outlook: Emerging economies will continue driving agricultural markets
02/07/2024
OECD-FAO Agricultural Outlook - OECD-FAO Agricultural Outlook (agri-outlook.org)
日本語の要約
AgriOutlook24_ ExecSum_JP_FINAL-DRAFT-REV.pdf (agri-outlook.org)
(FAOの統計で見えるくらい高所得国の砂糖の摂取量は減っている。それなのに何故肥満は増え続けるのか、というと食べすぎなんだよね。どうしてそれが肥満研究の主流課題にならないのか。温室効果ガス(GHG)排出への寄与は圧倒的に反芻動物。そして農業からのGHG排出抑制のためには生産性の向上を、という。有機農業推進は逆方向。)
[WHO]WHOは初の成人の禁煙のための臨床治療ガイドラインを発表
WHO releases first-ever clinical treatment guideline for tobacco cessation in adults
2 July 2024
医薬品による治療と行動介入で禁煙率を増やせる
推奨はバレニクリンvarenicline、ニコチン補充療法(NRT)、ブプロピオン、シチシン。
WHOが事前認証したNRT製品としてはKenvueのニコチンガムとパッチが初めてである。
(注目ポイントは電子タバコは認めないだろうというあたり。シチシンのような毒物は認めるのに)
論文
-人々は未殺菌乳のリスクを理解していない
Public fails to appreciate risk of consuming | EurekAlert!
2-JUL-2024
殺菌したミルクを飲むことより未殺菌のミルクを飲むことの方が安全性が低いことを知っているアメリカ人は半分以下
Annenberg公共政策センターの最新健康調査
殺菌の利益を理解し殺菌することでミルクの栄養は破壊されないと信じるのは65才以上、大卒、民主党、都市部住人、が多い。
-ゲノム編集による作物の病気耐性を前進させる:農業生産性を高める期待できるアプローチ
Subaya Manzoor et al., Front. Genome Ed., 26 June 2024
インド、カナダ、韓国の著者らによる総説
その他
-フィリピンが食品廃棄を減らすために開発されたゲノム編集バナナを認める
農業省植物産業局(BPI)が2024年6月21日に、Tropic Biosciences社がゲノム編集で開発した褐変の少ないバナナ(TRB011001 と TRB011002)を遺伝子組換え生物(GMO)ではないと確認した.
BPIは2023年にTropicの別のバナナを同様に判断していて、今年はSanatech Seedの高GABAシシリアンルージュトマトもクリアした。
-暴漢が意図的にイタリアの重要な初めてのゲノム編集米試験を破壊した
Vandals Purposely Destroy Italy’s Landmark First Gene-Edited Rice Crop Trial | IFLScience
ALFREDO CARPINETI
真菌耐性CRISPR編集コメ品種はイタリア初の改変作物の野外試験だった
イタリアのリゾットに適したArborio米は真菌Pyricularia oryzaeに弱く、抗真菌剤は最初は有効だが真菌が適応している。そこでCRISPR-Cas9技術を使って真菌に感受性にする遺伝子3つを不活性化した。加えたものはない。5月13日にフェンスで二重に囲って植えられたが6月21日に破壊された。
プレスリリースで米の製作者は研究の目的が抗真菌剤に依存しない持続可能な農業のためだと説明してこのような不当な暴力にショックを受け悲しいと述べている
-ポリエステルアポカリプス:あなたの洗濯物が地球を殺している?
By Chuck Dinerstein, MD, MBA — Jul 02, 2024
初めはガスレンジだった。今回洗濯機と乾燥機が環境に悪いものに加わった。水と空気にマイクロプラスチックをまき散らすからである。洗濯を見直すべき?(おそらく違う)
マイクロプラスチックへの声高な懸念が続いている。ほかの汚染物質と違うのはその「脅威」の主な発生源が自分の家、特に衣服であることだ。新しい研究は洗濯と乾燥がマイクロプラスチックを放出することを指摘する
(マイクロプラスチックとかナノプラスチックと名前を変えて数を増やすと「埃」が恐怖のもとになる。そのうち人間の呼気に含まれる有害物質が危険だから人を避けろとか言うのかな)