[FDA]NIH-FDA栄養レギュラトリーサイエンスワークショップの日程確保
Save the Date for NIH-FDA Nutrition Regulatory Science Workshop | FDA
2024年12月17-18日
詳細は9月に
[EFSA]意見等
農薬
フードチェーンに意図的に使われる微生物の全ゲノム解析要件についてのEFSAの声明
GMOだろうでそうでなかろうと、有効成分やバイオマスとして、希望する物質の生産に用いる微生物の認可に、リスク評価のためにWGSデータが要求される可能性がある
[FSANZ]FSANZは消費者に焦点をあてて栄養表示を進化させる
13 August 2024
Media Release - FSANZ to advance nutrition labelling with a focus on consumers (mailchi.mp)
FSANZは消費者の情報を与えられたうえでの健康的な食事選択をよりよく支援するための一連の栄養表示に関する作業を進める予定である。
オーストラリアとニュージーランドの食品閣僚は最近包装前面と背面の栄養表示改善のためのスコーピング作業とアルコール表示の最終化に合意した。
FSANZは包装表面健康スター格付けシステムを義務化するための準備作業を始める。
これは食品の背面の栄養成分表示の包括的見直しと並行して行われる。
一方アルコール飲料についてはエネルギー表示と炭水化物と糖についての強調表示の提案を進める
[NASEM]イベント
多様なリスクを統合し、消費者とつながり、脆弱集団を守って食品供給を保護する-ワークショップ
Sep 4 - 5, 2024
セッション1:食品安全における栄養、経済、公平への影響を考える
セッション2:ハザードとリスクをコミュニケーションする際の消費者の考慮
セッション3:食品安全のための企業と規制の考慮
セッション4:リスク評価とリスク管理手段についての国内および国際的展望
セッション5:食品安全の将来の機会を探る
[PMRA]PMRAニュースレター
Pest Management Regulatory Agency newsletter - Canada.ca
Summer 2024
規制関連情報
現在特別レビュー中なのはアトラジン(プラス関連活性トリアジン)、臭化メチル、クロロタロニル、ホセチルアルミニウム、グルホシネートアンモニウム、ジカンバ、デスメディファム、MCPAクラスター、クロロプロファム、プロピコナゾール、3-インド-2-プロピニルブチルカルバメート、エトフメセート、ピジフルメトフェン、ヒダントイン、ノバルロン、チアクロプリド
[ASA]ASA裁定
The Edinburgh Herbal Dispensary Ltd - ASA | CAP
14 August 2024
閉経期症状の治療に関するクレームへの取り締まりの一環
TikTokでの塗るだけでホルモンバランスを整える等のクリームの広告。規則違反
(閉経期menopauseではなくて閉経期周縁や閉経期後perimenopausal and postmenopausalだから病気ではない、などと屁理屈を言っている)
[ProMED]アシカの死亡-米国:ドウモイ酸
Die-off, sea lion - USA: (CA) domoic acid
2024-08-14
https://promedmail.org/promed-post/?id=8718124
Date: Sun 11 Aug 2024 Source: Los Angeles Times [edited]
この夏、San Luis Obispoと Santa Barbaraの沿岸で急性ドウモイ酸中毒が継続している
ドウモイ酸アウトブレイクは新しいことではなく何十年もおこってきた。しかしその頻度と時期と場所は変化している。アシカは大量に魚を食べるので(毎日体重の5-8%)影響を受けやすい
[DWI]「地表水原水中のシアノトキシン」研究報告書発表
13 August 2024
DWIが委託した研究の報告書
Cyanotoxins in Raw Surface Waters - Drinking Water Inspectorate (dwi.gov.uk)
シアノバクテリアが作る毒素であるミクロシスチンLRの飲料水中ガイダンス値1.0 µg/LがWHOにより提案されスコットランド政府によって採用されている。しかしこの化合物の監視は「大発生の時のみ」要求されている。
気候変動と富栄養化によって大発生の頻度が上昇する中シアノトキシンの発生とそれによるリスクを理解する必要がある。この研究ではミクロシスチン(MC)LRの同族体MC-RR, MC-YR, MC-LA, シリンドロスパーモプシンcylindrospermopsin, アナトキシン-a 、サキシトキシンを調べた
原水からはミクロシスチン類が検出されるが処理した最終水からはシアノトキシンは検出されなかった。
水質の指標とシアノトキシン濃度に関連はない
現時点ではシアノトキシンの検出は稀で濃度も低いが今後の監視はすべき。
論文
-がんの代替療法クリニックはGoogleの一覧とレビューを使って患者候補を間違った方向に導く
Marco Zenone et al., BJC Reports volume 2, Article number: 55 (2024)
2022年8月22日に47の有名がん代替医療クリニックのGoogleの一覧とレビューを評価した。Googleの一覧ではその病院が代替療法であることを開示しない傾向にあり(12.8%しか明示していない)、レビューの評価は高い(5つ星のうち中央値4.5)。これらは有害なオンライン生態系に寄与する。Googleは真の評価を保証する仕組みはなく、医療上の意思決定に使うべきではない。
-COVID-19後の小学校での換気対策の屋内空気の質への影響
PNAS Nexus. 2024 Jan; 3(1): pgad429.
学校の換気対策。機械的に換気するとCO2や微小粒子などの量では良い結果が得られるが、感染にはそれほど有効ではない
(接触が多いので)
その他
-SMC NZ
遺伝子技術の規則変更―専門家の反応
Gene tech rule changes - Expert Reaction - Science Media Centre
13 August 2024
政府はニュージーランドにおけるゲノム編集やその他の遺伝子技術の使用制限を全面的に見直し専用の規制機関を作る意向である。今年末までに法案が議会に提出される予定
本日の発表によると新しい規制はオーストラリアの遺伝子技術法2000をもとにしたものになるだろう。新しい規制機関はEPAの中に作られる。
SMCは専門家のコメントを求めた
8人といつになくたくさんのコメント
概ね賛成だが期待しすぎを戒める声も
-Natureニュース
FDAは治療薬としてのエクスタシーを却下:幻覚剤にとって次は?
FDA rejects ecstasy as a therapy: what’s next for psychedelics? (nature.com)
By Sara Reardon 13 August 2024
米国の医薬品当局の決定をうけてNatureが現在臨床試験中の他の幻覚剤の展望を検討
MDMAを評価した独立助言員会の意見は圧倒的に反対、臨床試験のデザインに問題があり安全性と有効性が判断できない。問題の一つは盲検ができないこと、もう一つは心理療法と併用していて効果が分離できない。申請していたカリフォルニアの企業Lykosのセラピストが試験の参加者にポジティブな結果のみ報告するようプレッシャーをかけたという主張など、この会社特有の問題もある
-私の誕生日の希望:科学と健康についてのリテラシー向上のために一緒に働こう
My birthday wish: let's work together to improve science literacy and health (substack.com)
Dr. Andrea Love Aug 13, 2024
科学の拒否と反科学の政策は私たちすべてに影響する
今日は私の誕生日。今年は科学の推進のために私たちみんなに役割があることを強調したい。
・私のニュースレターはこれまでもこれからも無料―なぜならデジタルデマの時代に信頼できる科学情報はかつてないほど重要だと思うから
でも有料購読者になってくれると嬉しい
・科学否定と個人の信念が政策や規制に影響する
カリフォルニアのProp65は消費者保護の仮面をかぶったケモフォビア(化学物質恐怖症)
それはIARCの発がん性ハザード評価に類似した予防原則に基づくもので、しっかりした科学ではなく個人的意見を参考にした規制
・米国小児科学会の最近のGMO食品への方針は何十年ものデータを無視し栄養のある安全な食品への恐怖を引き起こす
・ワクチン拒否は科学を拒否し病気の拡大を助長する
・中絶禁止は母親の死亡率を増やし公衆衛生に有害
・水のフッ素添加禁止は科学的根拠に逆らう
・これらの信念や法は地域、メディア、エコーチャンバーに影響された結果である
メディアには、よりよい報道を、
人々には、科学リテラシーのための戦いに参加することを
科学者や医療従事者には、適切な専門家に従うことを
期待する