[RIVM]報告書
-野生の牛のダイオキシンとダイオキシン様PCBの更新移行モデル
Updated transfer model for dioxins and dioxin-like PCBs in wild cattle – model documentation | RIVM
16-12-2024
川と氾濫原の間の多数の地域で、野生の牛を自然管理に使っている。動物数を適切に維持するために屠殺されていてその肉が野生肉wilderness meatとして販売されている。2020年に一部の野生牛のダイオキシン濃度が高いことがわかり、これに対応して2021年に芝生や土壌由来のダイオキシンが肉にどのくらい移行するかの移行モデルが開発された。今回それが過去の測定データをもとに改良された。モデルはオンラインで利用可能。
-バイオテクノロジーの安全性研究。研究結果、政策、政策実現の10のNMOプロジェクトの解析
16-12-2024
オランダ研究評議会(NMO)の行った10の研究プロジェクトが安全性についてどう対応しどのような研究をしてどんな知識が得られたかなどを解析し、助言を提供した。
-「シグナリングコンサルテーション食品安全」2023年年次報告
Signaleringsoverleg Voedselveiligheid: Jaarrapportage 2023 | RIVM
16-12-2024
微生物と化学物質について、それぞれの食品安全専門家がシグナルを集め議論した報告書。合計60のシグナルが説明されている。このうちさらなる調査や対策が必要とされたものは微生物2化学物質6
本文オランダ語
シグナルの例(機械翻訳なので間違ってるかも)
野生のハーブ トマト野菜チップのアクリルアミド 侵入性外来種を食べる 肉のクロルヘキシジンへのアレルギー パパイヤの種のベンジルイソチオシアネート 果物の種製品 高用量カフェインを含む痩身用サプリメント 天然アロマ入りフラグランスポッド 昆虫の動物用医薬品 亜鉛とセレンを強化した食品
[NASEM]報告書発表ウェビナー:科学についてのデマを理解し対応する
Dec 19, 2024
科学教育委員会が発表
[FDA]プレスリリース
-FDAはゲノム編集で作った植物由来食品の自主的市販前関与についてのガイダンスを発表
December 16, 2024
これまでFDAが行った自主的市販前会合のリストを公表
自主的市販前会合voluntary premarket meetingsは自主的市販前相談voluntary premarket consultationsとは異なる。安全性や規制上の検討事項がある可能性が高い場合にはconsultations
Premarket Meetings Regarding Food from Genome Edited Plants
現時点では辛さと毛状突起数を抑えたマスタード のみ
-FDAと「ストップ食中毒」はこれからの食品安全文化ウェビナーシリーズを共催
FDA and Stop Foodborne Illness to Co-Host Upcoming Food Safety Culture Webinar Series | FDA
December 16, 2024
7回からなるシリーズ、最初は2025年1月29日
[EU]SCCS 議事録
SCCS - Minutes - working groups 2022 - 2026 - European Commission
方法論に関するワーキンググループの2024年12月4日の議事録
Minutes of the Working Group meeting on Methodologies of 4 December 2024
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・次世代リスク評価New Generation Risk Assessment (NGRA)のプレゼン
染髪料の安全性評価に含める全身毒性のためのab initio(最初から)NGRAという分野の研究紹介
・ToxEraser Cosmeticsのプレゼン
デザインによる安全で持続可能(SSbD)パラダイムに従ってPARCプロジェクトで開発した、より安全な化粧品成分に向けた代替のための新しいツールについて
(ECHAのNGRAプレゼンが飛行機遅れのためできなかったとある)
その他
-SMC UK
プラスチック化合物への暴露とヒト健康の関連についての研究への専門家の反応
December 16, 2024
PNASに発表された研究がプラスチック化合物暴露の健康影響を調べた
Cambridge大学MRC生物統計ユニットグループリーダーStephen Burgess博士
この論文はこれら化合物の毒性についての科学的議論に寄与するというよりむしろ統計モデル作成の練習である。著者らはこれら化合物が真に影響することを示したわけではない。
Open大学応用統計学名誉教授Kevin McConway教授
この研究には避けられない限界があることに留意することが重要である。このようなものの影響は複雑で地球規模での推定は困難で不確実性が大きく、プレスリリースや要旨はそのことを十分明確にしていない。著者らは観察研究に基づいてその関連は因果関係だと想定している。その想定は正しいかもしれないし間違っているかもしれない
(いろいろ指摘)
-BMJクリスマス
末永く幸せに暮らしました?ディズニープリンセスの隠された健康リスク
Living happily ever after? The hidden health risks of Disney princesses | The BMJ
BMJ 2024;387:q2497
ディズニープリンセスについての研究の多くは、非現実的な理想像による若い視聴者の自尊心への有害影響についてだが、プリンセス自身の健康リスクにも注目する必要がある。
白雪姫は継母によって社会的交流が極めて制限されていたため疾患リスクがある。毒リンゴで死んだように眠ったことは「一日一個のリンゴは医師を遠ざける」という格言が嘘であることを示す
美女と野獣のベルは獣との濃厚接触による人獣共通感染症のリスクがある
等
(う~ん、どうかなぁ?)
-どうして連邦裁判所は農業バイオテクノロジーを何十年も後戻りさせるのか
How a federal court pushed ag biotech back decades | AGDAILY
December 11, 2024 By Amanda Zaluckyj, The Farmer’s Daughter USA
生命工学は食料安全保障や気候変動、持続可能性に取り組むための現代の最も強力な道具の一つである。しかしそれに大きな打撃が与えられた。
12月初めに、北部カリフォルニア地方裁判所が2020年のUSDA APHISの採択した規則を破棄した。この訴訟は反バイテク活動家らによるもので、1986年からの、まだ技術が未熟で市販製品がなかった時代の規制枠組みを再び使えという。遺伝子組換え作物の将来は?そしてそれに対して何ができる?
裁判所が根拠にしたのは20年も前の2002年のNASの報告書であった。APHISはどうするか検討できるが、問題はTrump政権のUSDAがどうするか、である。GMO反対のRFK Jr.のような人々が農業に口を出すかどうかわからない。
1986年以降、農業は劇的に進歩してきた。規制枠組みも伴う必要がある。
-フランケンフィッシュが「殺処分」された
Frankenfish ‘culled’ – Craig Medred
By craigmedred on December 13, 2024
AquaBountyサーモンが財政破綻
この遺伝子組換えサケはFDAが食べても安全だと評価していたが、環境団体はフランケンフィッシュは危険だと騒ぎ続けていた
-シンクタンクがSoil Associationのグリーンウォッシングを広告監視機関に苦情申し立て
Think tank reports Soil Association greenwashing claims to advertising watchdog
25 November 2024
Science for Sustainable Agriculture(SSA)はASAのMiles Lockwood苦情・調査責任者にSoil Associationによる誤解を招く有機農業の宣伝を調査するよう申し立てた。
ASAは11月7日に再生型農業に関する一貫した定義と指標の欠如が、誤解を招く可能性のある、および/または根拠のないマーケティングおよび広告の原因となっている可能性があると警告する新しい助言を発表した。
その4日後、Soil AssociationはASAの助言を歓迎し有機農業は唯一のゴールドスタンダード再生型農業でありグリーンウォッシングではないとプレスリリースした。
この発表自体がASAの警告したグリーンウォッシングの明確な事例であった。
SSAはSoil Associationの11月11日のプレスリリースについて、以下のように異議を申し立てる
「最高の動物福祉基準の再保証」
根拠がなく、最近のNature Food論文では豚の生産については有機農業より森林システムのほうが優れた福祉であると結論している
「農薬・化石燃料肥料不使用」
有機農業では農薬は使える。使わないのは「合成」農薬のみである。さらに有機農業者には「緊急」特例が多数あり、一部の作物では非有機種子の使用が総種子使用量の最大90%を占めている
有機農業が生物多様性に利益がないという論文も多数ある。有機農業の収穫量が比較的少ないため、より広い土地が必要になることによって、有機農場内でのわずかな生物多様性の増加は正当化できない