野良猫 食情報研究所

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2024-07-11

[BfR]動物由来食品のPFAS最大濃度を守るには飼料がカギ

Feed is key to compliance with maximum PFAS levels in food of animal origin (bund.de)

10.07.2024

動物飼料中PFAS濃度の最大基準が設定されたことから計算更新。動物実験の新しいデータを考慮。

 

[IARC]CI5plus でIARC世界がん観測の新しいデータ発表とダウンロード可能

Launch of new data on IARC Global Cancer Observatory and downloads available on CI5plus: exploring cancer trends worldwide – IARC (who.int)

9 July 2024

データビジュアライゼーション

Cancer Over Time (who.int)

 

[FAO]FAO特集 ラクダの乳の渇きを癒す

Quenching a thirst for camel milk (fao.org)

10/07/2024

ラクダ飼養での革新と技術の採用でモンゴルの生活向上

モンゴルゴビ砂漠ラクダの飼育。

気候変動ともともと少ない飼育場が減って乳量が減り、手放す人たちがいる中、EUとFAOの支援でラクダの乳の量と質を増やすための革新と技術が採用できた。

ラクダに餌を補充することと搾乳機である。

伝統的にモンゴルではラクダに餌を補充せず手で乳を絞っていた。しかし今や知識と道具がある。

(伝統が破壊された!って言う人がいそう)

 

[FTC]FTC, ICPEN, GPENはサブスクリプションサービスとプライバシーに影響するダークパターンの使用調査の結果を発表

FTC, ICPEN, GPEN Announce Results of Review of Use of Dark Patterns Affecting Subscription Services, Privacy | Federal Trade Commission

July 10, 2024

FTCと国際消費者保護ネットワークはウェブサイトやモバイルアプリの調査を行い、多くが消費者に製品やサービスを購入させたりプライバシーを放棄させたりするダークパターンを使用していることを示した。

世界中のサブスクリプションサービスを提供する642のウェブサイトやモバイルアプリを調査し、約76%が少なくとも一つのダークパターンを、約67%が複数のダークパターンを使用していた。国の法律への違反の有無は報告していない。

最も多かったのは消費者の購入決定に影響する可能性のある情報を隠したり開示を遅らせたりするスニーキング、重要な情報を隠したり消費者を誘導したりするインターフェイス干渉であった。

 

論文

-Purdue大学の新しい消費者食品調査は消費者の米国農業法案への態度を探る

New Consumer Food insights from Purdue explor | EurekAlert!

10-JUL-2024

2024年6月の消費者食品インサイト調査によると、一般の人々は農業法案についてあまり知らない。約1/3は聞いたことがなくさらに1/3は聞いたことはあるが中身を知らない。政治的には非常に大きなプログラムで議論も多いにもかかわらず。

(普通の消費者は農業のことは知らない。なので、積極的に宣伝している活動家や有機農業だのの嘘に引きずられる。もっとも政治の場合、話題の相当部分が補助金の配分をめぐる駆け引きなのでおもしろくはない。)

Natureニュース

この生理用ナプキンは漏れないように血液を固める

These period pads solidify blood to prevent leaks (nature.com)

10 July 2024 By Bianca Nogrady

海草由来製品を含み、ゲル化して生分解する

本日発表された研究によると、海草由来生分解性分子は血液と接触するとゲルを作り生理用品の漏れの問題に対応できる可能性がある。

経血には凝固を阻害する酵素が含まれるため独特で、Bryan Hsuらは一連の多糖類を調べて高分子量アルギン酸をグリセロールと組み合わせたものが凝固しない処理をした豚の血液と長持ちするゲルを作るのにベストだと発見した。粉末化したものを生理用ナプキンや生理用カップで試験し、開発中である

(ずっと進化していなかったのが進化しそうという話。)

 

その他

-フロリダの培養肉禁止が発効するので、製造業者がマイアミで味見パーティ開催

Floridians taste ‘lab-grown’ meat for last time before state ban | AP News

June 30, 2024 BY  DAVID FISCHER 

カリフォルニアの培養肉企業Upside Foodsが、フロリダの培養肉禁止発効直前にマイアミで味見パーティを開催した。

米国では2023年6月にUpside FoodsとGood Meat社のいわゆる培養肉の販売を認めているが、今年はじめフロリダとアラバマが販売を禁止し他の州でも制限を検討している

 

-官僚の暴走:ホルムアルデヒドへの規制による攻撃

Bureaucrats Run Amok: The Regulatory Assault On Formaldehyde (thefirebreak.org)

THE FIREBREAK JUL 10, 2024

活動家に主導されたEPAはリスクの低い化学物質を攻撃して信頼を毀損する

ホルムアルデヒドは日常的な低濃度暴露ではリスクが低いにも関わらずEPAが警戒心を煽りメディアがセンセーショナルに報道している。例えばNPRはFDAがこの「猛毒ガス」をいまだに禁止していないと苦情を言う。

ホルムアルデヒドへの最近のヒステリーは2024年3月のEPAによる評価に端を発する。EPAは0.11 ppb以上のホルムアルデヒド暴露は発がんリスクがあり、7ppb以上はがん以外の影響があると結論したが、図に示す通り、私たちは日常的にホルムアルデヒドに暴露されている

(図:ヒトの呼気に1ppb、排気ガスに10000ppb、リンゴに6300ppb、コーヒーに3400 ppbなど。人体も代謝の過程で作る)

このEPAの報告書に関する情報公開請求の結果、重大な問題が明らかになった。EPAが査読を任命した表向き独立した科学者は、その報告書の起草に関わった人物Kate Guytonあり、査読になっていない

さらに彼女はこれまで化学企業を訴える不法行為弁護士と協力してきた歴史があり、IARCのグリホサートモノグラフの筆頭著者である

(現実的に問題になる濃度を制限したいのにこういう無意味な小さい値を出されると規制そのものが不可能になるのでやめてほしいのだけれど。EPAはいつものことなので麻痺しているのかもしれないけれど天然のホルムアルデヒドは「禁止」できない)

 

食品安全情報(化学物質)No. 14/ 2024(2024. 07. 10)

https://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/2024/foodinfo202414c.pdf

目次

【WHO】

1.       世界的なトランス脂肪排除に関するWHOの5年間のマイルストーン報告書は2023年までの最新の進捗状況を示す

2.       出版物

【FAO】

1.       EU-FAO、より効率的で包括的、強靭で持続可能な農業食料システムに向けてパートナーシップを活用

2.       Codex

【EC】

1.       持続可能な食品ビジネスとマーケティングを奨励する行動規範

2.       廃棄物枠組み指令:理事会、廃棄物枠組み指令の改正に向けた協議を開始

3.       出版物

4.       査察報告書

5.       食品及び飼料に関する緊急警告システム(RASFF)

【ECHA】

1.       検査官は、製品に含まれる混合物の分類と表示をチェックする

2.       ECHA、有害化学物質1件を候補リストに追加

【EFSA】

1.       食品中の低分子有機ヒ素化合物のリスク評価

2.       EFSAは一流の科学者を5年任期でパネルに採用

3.       食品添加物関連

4.       食品酵素関連

5.       健康強調表示関連

【FSA】

1.       羅漢果(ラカンカ)の非選択的水溶性煎じ液:規則(EU)2015/2283第4条2項に基づく新規食品としての位置づけの判断

2.       ポイントオブコンタクト技術のガイダンス

【COT】

1.COT会合:2024年5月21日

【BVL】

1.「フードサプリメント」作業部会の第一次報告書

BfR

1.       高レベルのカプサイシンには健康リスクがある

2.       食品安全の強化―意見交換の促進

3.       「mikroco-wissen(ミクロの知識)」が英語で開始

【ANSES】

1.       汚染物質の検出:試験所の能力を評価する新たなスコア

2.       ANSESとフランス生物多様性庁は生物と環境の健全性を支援するパートナーシップ協定を結ぶ

【VKM】

1.ルチンとケルセチン-フードサプリメント摂取の健康リスク

FDA

1.       FDAは食品への臭素化植物油(BVO)の使用を認める規則を取り下げる

2.       FDAは食品プログラムの優先ガイダンストピックの更新情報を発表する

3.       疾病調査:Diamond Shruumz ブランドのMicrodosing Chocolate Bars(2024年6月)

4.       FDAは食物アレルゲン表示に関する懸念についてBimbo Bakeries社に警告書を発する 

5.       GFI #187A及び#187Bに関するFDA動物バイオテクノロジーウェビナー:動物における遺伝性の意図的なゲノム改変

6.       着色添加物認証に関する報告:2024会計年度第3四半期、4月1日-6月30日

7.       リコール情報

【Health Canada】

1.       セルフケア製品戦略に関する次の段階

2.       助言

【CFIA】

1.       カナダ政府は2024年飼料規則の公布を発表する

【PHAC】

1.       カナダ政府は健康的な食生活を促進する取り組みに投資する

【APVMA】

1.APVMA農業有効成分規格の改正について

【NSW】

1.       リコール情報

【香港政府ニュース】

1.       食品警告

2.       プレスリリース

3.       リコール情報

【MFDS】

1.       日本産輸入食品の放射能検査の結果

2.       「鹿胎盤幹細胞」食品の不法輸入・販売を摘発

3.       チャンポンなど中華デリバリー店、ミールキット無人販売店などの点検の結果、25カ所を摘発・措置

4.       食薬処-検疫本部、輸出入畜産物の安全管理協力ために手を取り合う

5.       フードQR、食品安全の新しい道を作る

6.       健康的な韓国を率いる「食医薬ヤングリーダー」募集

7.       リコール情報

SFA

1.プレスリリース

【HSA】

1.       HSA警告:禁止及び強力な成分を含む3つの製品が発見された;消費者3人が有害事象を経験した

【その他】

           食品安全関係情報(食品安全委員会)から

           ProMED-mail 1件