野良猫 食情報研究所

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2024-09-10

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular - 306-24 | Food Standards Australia New Zealand

9 September 2024

新規申請と提案

・乳児用調整乳中GM大腸菌K-12由来ラクト-N-テトラオース(LNT)の規格

・昆虫耐性大豆系統MON94637由来食品

・乳児用調整乳中GM大腸菌BL21由来2’-FL

 

[HK]月餅の季節食品サーベイランス計画の検査結果(第一段階)は全て合格

Press Release - Test results of seasonal food surveillance project on mooncakes (first phase) all satisfactory (with photo) (cfs.gov.hk)

5 Sep 2024

化学、微生物、栄養分析の結果、179検体全て合格

 

[NASEM]プラスチックのいろはウェビナーシリーズ:プラスチックって何?

Plastics 101 Webinar Series What are Plastics? | National Academies

Sep 12, 2024

プラスチックの科学、性質、歴史、現状、など。

 

その他

-イタリアの極右の牛肉とビーガンと移民

The Italian Far Right’s Beef with Vegans and Immigrants (sentientmedia.org)

August 27th, 2024  Gray Fuller

料理で有名な文化で、食品がどう政治化されているか

2022年に政権を握って以来、イタリアのGiorgia Meloni首相とMatteo Salvini副首相が率いる極右政党連合は、食べ物を政治的な小道具として利用してきた。

昨年イタリアは培養肉の生産と販売を禁止した。さらに「カリフラワーステーキ」や「ベジハム」のような植物食品には数千ドルの罰金が科せられる。増加するビーガンと移民が極右政権の攻撃対象になっている。全国で外国の食品を禁止する動きが拡大している

(食のナショナリズム。日本はこうはならないと思う。国産の農作物を支持する消費者は多くても、外国料理を作ってはならない、なんて反対するだろう)

 

-がんの「代替」療法を勧めることは公衆衛生に危険

Endorsing "alternative" cancer treatments is a danger to public health (substack.com)

Dr. Andrea Love Sep 09, 2024

Elle MacPhersonの自分のがんについての嘘は他人を傷つける。根拠に基づいた医療を拒否する人々は予後が悪くより高率で死亡する

私は免疫療法を研究してきた免疫学者として、がんについてのデマや疑似科学は専門家としてイラつくだけではなく極めて危険だ。

Elle MacPhersonは乳がんになってナチュロパシーやカイロプラクティックで治ったと主張しているが嘘である。彼女は標準治療である乳房腺瘤摘出手術を受けている。彼女の病気は非浸潤性乳管がん(DCIS)でこれはステージ0のがんともいわれ乳房腺瘤摘出手術のみで治癒することもある。

Elleはウェルネスインフルエンサーで、蛇油と偽りの約束(サプリメント)で儲けている。根拠に基づいた治療法で治ったことを認めるのは彼女のビジネスモデルに沿わないのだろう

 

-SMC UK

COVID-19パンデミック期間の青少年の脳構造研究への専門家の反応

expert reaction to study of adolescent brain structure over the COVID-19 pandemic | Science Media Centre

September 9, 2024

PNAS に発表された研究が青少年の脳の構造へのCOVID-19ロックダウンの影響を調べた

4人のコメント略

(欧米はロックダウンの若者への悪影響研究が目立ち、次のパンデミックにはロックダウンなどするものかという意思を感じる)

 

-動画

健康そうだがそうではない食品の表示

Food Labels That Sound Healthy But Are Not (youtube.com)

1980-90年代はそれほど健康について話題にならなかった。今や減量や健康が話題になることがありふれている。オーガニック、ノンGMO、ビーガン、グルテンフリー、ケトなどは全て偽りの健康ラベル

(筋トレサイトにこういう動画があるんだ)

 

-何故企業がファックされているのか

Why Industry is Fucked – The Risk-Monger

Posted by RiskMonger on September 9, 2024

企業と資本主義が、過去20年間、よく組織化された欧米の活動家キャンペーン、マスコミの暴露、規制による制限、容赦ない法的攻撃、無慈悲な学術的攻撃により圧力を受けてきた。多くの企業は、ポスト資本主義のイデオロギーの波が西洋の物語を支配しているため、見通しは厳しい。

私は、新マルクス主義者が広めてきたポスト資本主義の教義について懸念して書いてきた。

(略)

しかし未来は思ったより早く来た。

この春、WHOがほぼすべての産業を「タバコ化」するシリーズを発表した。WHOは食品や飲料、医薬品、化学品、化石燃料などの企業を「健康に有害な企業」と分類し、加盟国がWHOに従ってこれらの業界関係者との接触や関与を排除するよう要求した。WHOのアフリカ地域事務局長であるMatshidiso Moeti氏が、アフリカのMpox危機にあたって、唯一の主要なワクチン生産者であるBavarian Nordic社と接触していないことを認めたとき、この新しい戦略の最初の公的な例となった。つまりWHOは忙しそうに会議を開きプレスリリースを発しデータを要求するものの、唯一のワクチンの生産者とのコミュニケーションを拒否しているために予防対策については意見を述べないのである。人々が苦しみ、死んでいるときにこの不快な「ドグマに基づく決定」をメディアや政策決定者が見逃していることにうんざりする。この茶番に誰も怒らないのは、欧米の企業にとっていつものことで慣れてしまったからである。ある子供の栄養学業界主導者の一人は、最後にWHOのイベントに招待されたのはいつだったか覚えていないという。

(以下崖に向かうレミングの群れに例える。EVの件でトヨタが言及されている。欧米はなんだかんだ言いつつ自分が困ったらなんでもやるからWHOの言い分を文字通り実行して悲惨な目にあうのは常に途上国。アフリカとかスリランカとか。自国の科学の力が必要な理由。)

 

参考

ScienceInsider

アフリカのmpox緊急事態。何故もっとワクチンがないのか?

Africa has an mpox emergency. Why doesn’t it have more vaccines? | Science | AAAS

5 Sep 2024 By Jon Cohen

コンゴ共和国に最初の99000回分が届いた。保健担当者はさらに何百万必要という

米国や欧州、日本で認可されたワクチンがあり高いものの提供の申し出がある。なぜこれほど時間がかかるのか?The New York TimesがWHOを批判する記事を書いたが事務局長は企業が悪いという。しかし受け入れ国の準備もできていない、等。