野良猫 食情報研究所

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2024-05-22

[HK]栄養とアレルゲン表示の法令順守検査月次報告

Monthly Report on Results of Compliance Test (cfs.gov.hk)

22 May 2024

2024年4月分

栄養表示については24件調べて違反なし

アレルゲンについては10件調べて違反なし

 

[HK]法令違反

-Results of Sample with Irregularity - Sample of BROVER PETITES POMMES (Canned cherry apples in syrup) detected with Tin exceeding legal limit (cfs.gov.hk)

May 21, 2024

果物のシロップ漬け缶詰のスズが、最大基準値250 mg/kgのところ586 mg/kg

 

-Results of Sample with Irregularity - Metallic contaminant exceeds legal limit in prepackaged dried porcini sample (cfs.gov.hk)

May 21, 2024

中国産乾燥キノコの水銀。最大基準0.1 ppmのところ、乾燥を考慮した後で0.149 ppm

 

-Results of Sample with Irregularity - A Sausage product not in compliance with Preservatives in Food Regulation (cfs.gov.hk)

May 17, 2024

日本ハムシャウエッセン亜硝酸ナトリウム26 mg/kg

ソーセージに亜硝酸ナトリウムは認められない

(??)

 

[RIVM]飛行機の騒音:ピーク騒音量による不快についてのフォローアップ研究と構造的妥当性検証モデル

Aircraft noise: Focus follow-up research on annoyance caused by peak noise levels and structurally validating models | RIVM

21-05-2024

 

[SFA]シンガポール食品統計2023 

Singapore Food Statistics 2023

200524-sfa-media-release---sgfs-2023.pdf

2021-2023重要ハイライト

・輸入源の多様化

シンガポールは90%以上の食品を輸入しているため、世界の食料供給チェーンのかく乱に影響されやすい。そのような影響を最小限にするため、特定の単一の輸入源に頼ることを減らし多様化を推進している。2022年は183の国と地域から輸入していたが2023年は187になった

・国内生産能力の構築

2023年の国内充足率は、鶏卵で31.9%、野菜3.2%、養殖シーフードが7.3%だった。

・全ての人のために安全な食品を確保

食品安全なくして食料安全保障なし

 

[FAO]ティーあるいはお茶を一杯

A cup of tea… or cha? (fao.org)

21/05/2024

国際茶の日によせて

International Tea Day | 21 May

Home (fao.org)

 

[FSSAI]FSSAIは果物取引業者に果物の追熟に炭化カルシウムは使用禁止の規則を守るよう警告

FSSAI Alerts Fruit Traders to Ensure Compliance with Prohibition of Calcium Carbide in Fruit Ripening [Updated on:20-05-2024]

Press Information Bureau (pib.gov.in)

マンゴのシーズンを迎えて警告。より安全な代用品としてエチレンガスやエテホンが使用できる

 

[NIH]ODSニュースレター

骨の健康のための栄養

The Scoop: Nutrients for Bone Health (govdelivery.com)

May 21, 2024

強い骨の構築と維持にはどの栄養が役に立つ?

カルシウム、ビタミンDマグネシウム、など

マグネシウムの推奨摂取量は1日420mgまでなのに、どうして上限が350 mg/日なのか?

マグネシウムの上限(成人で1日350mg)は追加で摂取する分のみをさす-つまり医薬品やダイエタリーサプリメントからの。天然に食品や飲料に含まれるマグネシウムには上限はない。サプリメントや医薬品からマグネシウムを摂りすぎると下痢や吐き気、胃痙攣などが起こる可能性がある。

 

[WHO]イベント

我々はまだそこにいない?母乳を守ることについて世界の進捗を測定する

Are we there yet? Measuring global progress on protecting breastfeeding (who.int)

23 May 2024

母乳代用品の非倫理的マーケティングが世界中で続いているが多くの国が、世界保健総会決議を含む国際母乳代用品マーケティング基準(BMS)を執行することによって反撃している。このイベントでは2024基準状況報告書2024 Code Status Reportの知見を強調する

 

論文

-タバコの煙由来の有害金属を追跡する

Tracking down toxic metals from tobacco smoke | EurekAlert!

21-MAY-2024

Environmental Science & Technology Lettersに発表された研究によると、たばこの煙に28の微量金属を同定した。室内で喫煙すると屋内空気のカドミウムヒ素、クロム、マンガンなどが増加する。

 

-魚油サプリメントの定期的使用は最初の心疾患と脳卒中リスクをあげるかもしれない

Regular fish oil supplement use might boost f | EurekAlert!

21-MAY-2024

BMJ Medicineに発表された研究によると、魚油サプリメントを定期的に使うことは、心血管系健康状態の良い人にとっては初めての心疾患と脳卒中リスクを下げるどころか上げるかもしれないが、既にある悪い心血管系の健康状態の悪化を遅くし死亡リスクを下げるかもしれない。UK Biobank研究から。

(病気の人は健康食品を使用すべきではなく(医者に行け)、健康な人は健康食品で病気になるかもしれない、とのこと。)

 

-スイスの食品安全はウクライナ戦争で影響を受けているか?

Is food safety in Switzerland impacted by the war in Ukraine? - Lüthi - 2024 - Food Risk Assess Europe - Wiley Online Library

Thomas Lüthi, Louise Ray

Food Risk Assess EuropeVolume 2, Issue 2

戦争の前からウクライナの食品モニタリングは専門能力のある人が不足していた。

2022年8月から2023年7月までの国際取引でウクライナ産の食品の31/130のすべての拒否はカビの生えた動物飼料で、次いで各種製品の残留農薬だった。農薬はクロルピリホスが88.5%を占める。クロルピリホスEUでは許可されていない。

以下汚職、食品偽装、インフラ、専門能力等と続き、スイスの食品安全に意味のある、おこある可能性のあるリスク59を評価した。きわめてありそうな優先順位の高いリスクは一次生産・加工の専門性の欠如、カビや細菌の汚染など。

 

その他

-ScienceInsider

数百のがんの論文が存在しないように見える細胞系統に言及

Hundreds of cancer papers mention cell lines that don’t seem to exist | Science | AAAS

21 MAY 2024 BYJEFFREY BRAINARD

知見は論文工場の活動の指標になるかも

ヒト細胞系統の問題は、科学者が多くの系統がほかのより強い細胞系統に汚染されていることを発見して、近年既に注目されていた。しかしInternational Journal of Cancerに発表された新しい研究が明らかにしたのはそれとは違う、おそらく捏造由来の欠陥である

American Type Culture Collectionから購入したと記載していあるがATCCでは売っていない、などの問題のある論文235を150雑誌から同定。最も多かった著者は中国の病院所属者。そしておそらくこれらは氷山の一角。

 

-除草剤はがんの原因ではなく陪審員は人々が植物ではないことを学んだ

Weedkillers Don't Cause Cancer And Juries Have Learned People Are Not Plants | Science 2.0 (science20.com)

By Hank Campbell | March 7th 2024

彼のクライアントがラウンドアップを使ってがんになったと主張する一人の弁護士が、バイエルの勝訴判決について、「WHO」の「重要な根拠」が採用されなかったと泣き言をいう。しかしそれは重要な根拠ではなく、根拠ですらなく、単なる数字の羅列から有意差を探した疫学でしかない。そして「WHO」ではなく小さな側枝であるIARCで、IARCは正当なレギュラトリーサイエンス機関ではない。2009年以降、IARCに反科学活動家が侵入してあらゆるものががんの原因となった。弁護士と環境団体とメディアが利用するが科学ではない。

 

バチカンが超自然現象に関する規則を強化

Vatican tightens rules on supernatural phenomena (bbc.com)

Mark Lowen,Cat McGowan

バチカンカトリック教会に、信仰による超自然現象をより慎重に扱うようガイドラインを発表した