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食品安全情報blog暫定後継サイトです

2024-04-23

[DEFRA]四半期ごとの英国卵統計 2023年12月までのデータ

Quarterly UK statistics about eggs – statistics notice (data to December 2023) - GOV.UK (www.gov.uk)

Updated 22 April 2024

グラフ等あり

卵の値段、生産量等の経時変化が示されている

トリインフルエンザの制限のせいで放し飼い卵が小屋飼い卵になったり

卵の値段 2022年から2023年で1.5倍くらいに上がっている

 

[DHSC]健康強調表示(取り消し)規制2024

The Health Claims (Revocation) Regulations 2024 - GOV.UK (www.gov.uk)

22 April 2024

健康強調表示認可に関連する規制のうち、残っていたEU法の文章60を取り消す

 

[Codex]CCFA54/「我々は重要な質問の解決法を見つけるためにここにいる」

CCFA54/ “We are here to find a solution to important questions” | CODEXALIMENTARIUS (fao.org)

22/04/2024

中国成都でCCFA54会合開始

 

[FAO]出版物 地球対プラスチック:困難な課題

Planet vs. Plastics: A tough challenge (fao.org)

22/04/2024

農業食料チェーンでのプラスチックの使用は過去70年間増加してきた。漁具から温室まで、プラスチックは生産性と効率を上げ食品ロスと廃棄を防ぐが同時に汚染源である。

今年のアースデーのテーマは「地球対プラスチック」で、ここにこれまでのFAOの報告書を紹介する。

 

 

[AVMA]米国の乳牛のトリインフルエンザA型(H5N1)

Avian influenza virus type A (H5N1) in U.S. dairy cattle | American Veterinary Medical Association (avma.org)

Last updated: April 22, 2024

3月25日にH5N1が乳牛に同定され、以降事態は急速に進展している。

・H5N1は8州、12の群れで確認されている

・検出されているのはこれまでのところ野鳥や商用家禽に感染してきたものと同じクレード

・乳牛での症状は食欲低下、乳生産量低下、乳の見かけの異常

・H5N1はトリでは高病原性だが乳牛ではそうではない。感染動物は回復する

・酪農場にいた猫3匹も感染が確認されている

・酪農場の労働者一人も感染が確認されている

・未殺菌のミルクや未殺菌乳で作ったチーズは食べないように

(ミルクからウイルスが検出されていることと、殺菌しないミルクを飲むことが流行していることがある)

 

[EU]抗菌剤耐性:欧州委員会は新しい抗生物質を認可

Antimicrobial resistance: Commission authorizes a new antibiotic

ec.europa.eu/newsroom/sante/newsletter-archives/52538

EMAの助言に従って、ある種の薬剤耐性細菌による感染症治療用の抗生物質Emblaveoを認可

Emblaveoの開発はEUと製薬業界の共同出資による革新的医薬品イニシアチブCOMBACTE-CAREプロジェクトによって支援された

 

その他

-技術的リスクは世界の終わりではない

Technological risks are not the end of the world

JACK STILGOE

SCIENCE 18 Apr 2024 Vol 384, Issue 6693

映画Oppenheimerに「このボタンを押すと世界が破壊される可能性があると?」「その可能性はほぼゼロ」というシーンがある。AIが今そういう状況にあって、AIが人類を消し去るという主張がある。この手の主張はこれまでに何度もあって、2000年にはBill Joyナノテクノロジーが集団破壊をおこし未来に人類は存在しなくなると警告した。この手の世界の終わりシナリオは真に向き合うべきリスクについての関心をそらす。

 

-フィリピンの裁判所が遺伝子組換え茄子、ゴールデンライスに反対、世界に影響

Philippines court's order against modified brinjal, golden rice to see global impact (newindianexpress.com)

20 Apr 2024, Jitendra Choubey

フィリピン政府は控訴するだろうがその前にリスク評価を行う必要がある

(裁判官が遺伝子組換えは本質的に危険だと信じているという状況だと科学はどうしようもない。遺伝子とは何か、から誤解してそう)

 

-GM作物バイオテクノロジーと気候変動緩和の関連の評価

Full article: An assessment of the linkages between GM crop biotechnology and climate change mitigation (tandfonline.com)

Smyth, S. J., Phillips, P. W. B., & Castle, D. (2024). GM Crops & Food, 15(1), 150–169.

文献の解析。GM作物は気候変動対策に利益がある。

 

-私はハーバードの研究者である-「オーガニック」食品を買うことが全くの詐欺である理由

I'm a Harvard researcher - this is why buying 'organic' food is a total con | Daily Mail Online

By EMILY JOSHU HEALTH REPORTER FOR DAILYMAIL.COM

26 September 2023

(Daily Mailがこういう記事を出していたんだ)

 

-発がん性の真の意味は?

What does carcinogenic really mean? - by Dr. Andrea Love (substack.com)

Andrea Love | April 08, 2024

がんは数百もの特有の病気をひとまとめにした用語で、極めて広範な病気であるためその発症に寄与する要因も多様である。遺伝的な要因とライフスタイル要因の両方がリスク要因となる。発がん性という単語はがんを誘発する可能性があることを意味するが広く誤用されている。がんリスクをめぐる主張の多くはIARCの結果である。IARCはWHOの中の一つのグループで、ハザード評価を行うがリスクは評価しない。さらにIARCは根拠を選択的に使う。がんと関連するという根拠を過剰に強調し、関連しないというよりしっかりした根拠は無視する。動物実験やin vitro試験も自分たちの見解を支持するデータのみを集中的にとりあげる。それは科学的態度ではない。透明性の欠如や利益相反の問題もある。そして最も大きな問題はひどいコミュニケーションである。科学的知見が何を示しているのかを伝えるというより分類を過剰に警鐘的にセンセーショナルに発表し、人々を混乱させ実際のリスクについて誤解を与える。真に必要なのは、リスク評価に基づいた、微妙なニュアンスを含み数値を使ったわかりやすい言葉での要約である。

(長い記事一部のみ)