[EPA]EPA、FDA、USDAはバイオテクノロジー合同規制計画の更新を発表
EPA, FDA and USDA Issues Updates to the Joint Regulatory Plan for Biotechnology | US EPA
May 8, 2024
「持続可能で安全で安心できるアメリカのバイオエコノミーのために、バイオテクノロジーとバイオ製造の革新を推進する」Biden大統領令14081への対応として、EPA、FDA、USDAがバイオテクノロジー製品の規制と監視を合理化し明確にし更新する計画を開発した。
重点分野として以下の5つを同定した。
1 改変植物
2 改変動物
3 改変微生物
4 人医薬品、バイオ医薬品と医療機器
5 分野横断問題
Unified Website for Biotechnology Regulation - (usda.gov)
他の政府機関のプレスリリース
EPA, FDA, and USDA Issue Joint Regulatory Plan for Biotechnology | FDA
[EFSA]ニュース
・One Health: a joint framework for action published by five EU agencies
ECDC、ECHA、EEA、EFSA、EMA
・'Safe2Eat' 2024 Campaign: empowering consumers across Europe
[DEFRA]政府は食品の労働力需要の長期確保を約束
Government ensures long-term certainty for food labour needs - GOV.UK (www.gov.uk)
9 May 2024
英国の食品サプライチェーンを世界で最新のものにする計画
農場やその他の食品事業の移民労働力依存を減らすための技術に投資
機械化と国内労働者に働いてもらえるようにする
-食品サプライチェーンの労働力不足に関する独立した報告への政府の対応
9 May 2024
(国産といいつつ外国人労働者依存なのは日本でもあるけど)
[NASEM]湾岸研究計画の10年
Ten Years Into the Gulf Research Program (issues.org)
BY LAUREN ALEXANDER AUGUSTINE
2010年4月20日にメキシコ湾で操業していたDeepwater Horizonでの爆発事故は米国最悪の重油流出につながり史上最悪の環境災害の一つであった。11人の労働者が死亡し1億3400万ガロンの重油が流出した。
その後刑事裁判合意で2013年にNASEMに湾岸研究計画がつくられた。罰金5億ドルがNASEMにメキシコ湾のエネルギー生産、ヒト健康、環境保護のための研究やその他活動を行うために寄贈された。湾岸地域の人々のために30年以上使うことを求められた。
この計画が10周年を迎えた。
以下まとめ
(最後が未来へのフォーカスとなっている。過去の贖罪だけだと気候変動やエネルギーの移行への対応ができなくなるので。)
論文
-野生生物が歓迎されるところ
Where wildlife is welcome | EurekAlert!
8-MAY-2024
都市環境での動物の許容に関する研究
ミュンヘン住人に32の都市動物についてどこで見るのが好ましいか聞いた。23種はポジティブで、嫌われているのはテン、ラット、ハチ、ナメクジ、都市の鳩。最も嫌われているのはゴキブリ。アリとクモと蛇に対してはニュートラル
-米国で2011年から2021年の間に薬物過剰使用で親を亡くした子供たちの数の推定
Estimated number of children who lost a paren | EurekAlert!
8-MAY-2024
JAMA Psychiatry
両親のうちのどちらか一方を亡くした子供は32万人以上
-デマの拡大はトピックによっておよび欧州内の国によって異なる
The spread of misinformation varies by topic | EurekAlert!
8-MAY-2024
ドイツ、フランス、イタリア、英国で、多くの人は信頼できる情報源しか読まないが一部の人は疑問のある情報源に頼っている
PLOS ONEに発表された研究によると、デマがどれだけ拡大するかはトピックと国によって異なる。Brexit、コロナウイルス、Covid ワクチンについてTwitter (現 X)を解析
-米国の30年の研究が超加工食品と早期死亡リスクを関連付ける
30-year US study links ultra-processed food t | EurekAlert!
8-MAY-2024
The BMJ
全ての超加工食品を包括的に制限するべきではないがある種のものは長期健康のために制限することを支持する
ナース健康研究と医療専門家フォローアップ研究のデータから。
全体としての食事の質のほうが超加工食品より強い影響がある
(この内容でこのプレスリリースはBMJがおかしい。完全に「運動」になっている)
-亜鉛はわずかによくある風邪を短くするかもしれないことを示唆する決定的でない根拠
Inconclusive evidence suggests zinc may sligh | EurekAlert!
8-MAY-2024
新しいコクランレビュー
Zinc for prevention and treatment of the common cold - Nault, D - 2024 | Cochrane Library
(そのうち日本語になるのでは)
[SMC UK]超加工食品の摂取と全原因による死亡率と原因別死亡率を調べた研究への専門家の反応
MAY 8, 2024
BMJに発表された研究が超加工食品と死亡率の関連を調べた
Reading大学ヒト栄養学誉教授Christine Williams教授
この新しいUPF研究は世界的に栄養疫学分野を主導するHarvardのグループによるもので、1984年と1986年からの34年以上のデータのある男女を含む。
知見
UPF摂取と「全原因での死亡」に弱い関連があり、高摂取群で4%多かった。がんや心血管系死には関連はなかった。これは最近のUPFの研究知見とは異なる。
特定の食品
異なる種類のUPFの影響を別々に検討したところ「肉/家禽地シーフードのすぐ食べられる食品」と「砂糖及び甘味料で甘くした飲料」と乳製品デザートを多く食べる人で死亡率が高かった。これらはすでにほどほどにするよう助言されている」
他の研究と違う方法
食事の質スコア(AHEI)のほうがUPFより一貫して死亡率との関連を示すことを示した。彼らは加工の影響は健康影響について分類するときにあまり意味がないだろうと考える。年間に吸うタバコの数で調整するとUPFと総死亡率の関連はゼロに近づく。また食品質問票からUPF摂取を推定することの限界も議論する。
全体としてこの研究で使ったアプローチはこれまでのUPF研究より微妙である。
彼らは「我々はすべての超加工食品が包括的に避けるべきであるという誤解を正したい。」と書いている。また保健当局には「食事助言をする場合には過度の単純化は避けるべき」と警告している。
Cambridge大学統計学名誉教授Sir David Spiegelhalter教授
この研究は超加工食品と死亡率の弱い関連を示し、さらに食事の質のほうが長期健康への影響は大きく、加工による追加の影響は限られるだろうとしている。それなのに結論が質ではなく加工に焦点をあてているのは驚きである。
英国栄養士協会栄養士で広報担当Duane Mellor博士
Leeds大学栄養疫学と公衆衛生教授Janet Cade教授
Newcastle大学学際根拠准教授でCampbell合同食料安全保障グループ編集者で共同議長Gavin Stewart博士
Reading大学栄養と食品科学教授Gunter Kuhnle教授
(概ね同様、加工どうこうより既に確立している栄養をベースに助言したほうがいいといったところ)
その他
-オーストラリアのキノコ事件で女性は無罪を主張
Woman pleads not guilty in Australian mushroom case | Food Safety News
By News Desk on May 8, 2024
2023年の11月にシロタマゴテングタケで3人を殺害し5人を殺そうとした疑いで逮捕された49才の女性の裁判
-予防原則の誤読
Misreading the precautionary principle | The Manila Times
By Antonio Contreras May 2, 2024
フィリピンのゴールデンライス裁判について
-デルタ-8 THC: 幸運を祈る。あなたは自分が何を使っているのか知ることはない
By Josh Bloom — May 8, 2024
法律の抜け穴によって、デルタ-9 THCの向精神活性のある異性体であるデルタ-8 THCは合法で、子供でも買える。デルタ-8 THCは大麻にはほとんど含まれないのでCBDから作られる。化学反応でいろいろなものができるのでデルタ-8 THCとして売られているものの中味はわからない。つまりそれは化学物質の「ロシアンルーレット」である
以下アメリカの状況の説明
(ダイエタリーサプリメント業界ってこんなの)
How Welsh scientists aim to boost white bread’s nutritional value (foodnavigator.com)
07-May-2024 By Gill Hyslop
Aberystwyth大学の研究者が、栄養が低いと悪評高い国民食である白パンの栄養を向上させようとする
精白小麦から作るために食物繊維やビタミン、ミネラルが全粒粉パンより少ない白パンは、グリセミック指数が高いので血糖値が上がりやすく二型糖尿病リスク増加に寄与する可能性がある、一部の人が健康に悪いと主張する添加物や保存料が使われている、などの負の情報が多い。それでも白パンはその柔らかくふわふわの食感と優しい香りで国民の大好物のままである。結果的に食物繊維の摂取量が目標に達しないので、Aberystwyth大学の研究者は豆やオート麦のような栄養価の高い成分を加えることを研究している。
(これでもかというほどの、嘘を含むネガティブ情報を流されても、英国人ですら美味しくないものは採用されないんだな。日本でも白いご飯は支持され続けると思う)