野良猫 食情報研究所

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2024-05-19

[EFSA]意見等

農薬

・Review of the existing maximum residue levels for gamma‐cyhalothrin according to Article 12 of Regulation (EC) No 396/2005

Taxonomic identity of the Bacillus licheniformis strains used to produce food enzymes evaluated in published EFSA opinions

飼料添加物

イチョウチンキ

Safety and efficacy of feed additives consisting of ginkgo tinctures obtained from the leaves of Ginkgo biloba L. for use in all animal species (FEFANA asbl)

ユーカリチンキ

 Safety and efficacy of a feed additive consisting of a tincture derived from the leaves of Eucalyptus globulus Labill. (eucalyptus tincture) for all animal species (FEFANA asbl)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of an essential oil obtained from the wood of Juniperus deppeana Steud. (cedarwood Texas oil) for use in all animal species (FEFANA asbl)

Safety and efficacy of a feed additive consisting of a tincture derived from the flowers of Syzygium aromaticum (L.) Merr. & L.M. Perry (clove tincture) for all animal species (FEFANA asbl)

酵素

Safety evaluation of the food enzyme laccase from the non‐genetically modified Trametes hirsuta strain AE‐OR

Taxonomic identity of the Bacillus licheniformis strains used to produce food enzymes evaluated in published EFSA opinions

その他

EU内のヤシと観賞植物の性質検疫病害虫の作物ベースの調査のためのツール

Characterisation of palms and ornamentals in the EU: a tool for crop‐based survey of Union quarantine pests

 

[BfR]BfR消費者モニター2024、天然の、植物由来毒素

BfR Consumer Monitor 2024, Special Naturally occurring, plant-based toxins

15.05.2024

https://www.bfr.bund.de/cm/364/bfr-consumer-monitor-2024-special-naturally-occurring-plant-based-toxins.pdf

この調査の前に以下について聞いたことがありますか?

・残留物

・自然毒

・汚染物質

食品に天然に存在する以下の植物毒を聞いたことがありますか?

モルヒネ

クマリン

ソラニン

・シュウ酸

・レクチン

フィチン酸

・生産配糖体

・サフロール

・Phasin(生の豆のレクチンたんぱく質

ピロリジジンアルカロイド

 

といった調査

ほとんどの場合少量なら有害影響はないが、摂りすぎや不適切な調理は健康問題につながる可能性がある、子供は助言に従うように。

 

McGill大学OSS

-McGill大学ニュース-インチキと戦う

McGill News - Combatting quackery 

Story by Patrick McDonagh

MAY 2024

McGillのOSSの25周年を紹介

 

-加工食品には多くの顔がある

Processed Foods Have Many Faces | Office for Science and Society - McGill University

Joe Schwarcz PhD | 17 May 2024

「超加工」食品とは何?単純な定義は見つけにくいがポルノグラフィー同様:みたらわかる

クルーズ船に「分子美食学」を提供するレストランがあったので、もちろん行ってみたいと思った。この用語は1988年にフランスの化学者Hervé Thisとハンガリーの物理学者Nicholas Kurtiによって調理の背景にある物理学と化学の基本について新たな知見を得る学問を説明する言葉として導入された。調理の科学を探ったのはこの二人が初めてではない。1825年にはフランスの法律家Jean Anthelme Brillat-Savarinが「味覚の生理学」を編纂している。1847年には19世紀の偉大な有機化学者の一人であるJustus von Liebigが食品の科学の研究Researches on the Chemistry of Foodを出版している。1984年にはHarold McGeeが「食品と調理について:台所の科学と言い伝え」を出版した。

私はMcGeeの本を愛読して調理の化学に関心をもち、Dr. Arthur E. Grosser著「料理本の暗号解読あるいは料理の錬金術解明The Cookbook Decoder, or Culinary Alchemy Explained」を読んだ。GrosserはMcGill大学の私の物理化学の教授だったのでこの本に興味を持った。教授は卵の殻に穴をあけることで型ゆで卵を上手に作る方法やニンニクを潰す理由などを面白く話した。

Hervé ThisとKurtiはさらに進んで「分子調理学」を導入した。クルーズ船の前衛的レストランで、最初に提供されたのは試験管に入った、口の中ではじけるとオレンジの風味のするビーズで、分子調理では最もよく使われる球状化である。それから風味をつけた泡のスープで魅力的な化学反応の産物である。これらが高度に加工された食品であることに疑いはない。現在、学術界と一般メディアが「超加工」食品が我々の健康を脅かしていると叫んでいる。しかし栄養に関するすべての科学がそうであるように、科学は微妙である。

木からもいですぐのリンゴや蔓から採ったばかりのトマトを食べるのでなければ、我々の食事は加工された食品からなる。調理は漬けたり、乾燥したり、凍らせたりといったプロセスである。酢と油を混ぜて乳化剤として卵黄を加えればマヨネーズができる、ステーキにパイナップルの果汁を使って柔らかくする、これらは加工である。それで「超加工」とは?

単純な定義は見つけにくいがポルノグラフィー同様:みたらわかる。よくある定義は台所ではめったに見ない成分が一つ以上含まれていて容器に包装されていて保存料や乳化剤、甘味料、色素などが含まれると表示してあれば超加工であるとみなされる、というものである。コールドカット、ポテトチップ、朝食シリアル、冷凍ピザ、インスタントスープ、市販のアイスクリーム、風味付きヨーグルト、大量生産されたパン、などが超加工食品とされる。西洋の食事の約60%が超加工食品からなるという。それで?残念ながら無数の研究がこれらを食べることと心血管系疾患、がん、二型糖尿病、肥満の増加とを関連づけている。

主な意見は超加工食品の負の影響は砂糖、脂肪、塩の量が多いからだというものだ。しかしほかの説もある。

私は試験管で提供されたレシチンを含むビーズが有害だとは思わない。しかしよい食事を提供するのに化学の小道具が必要だとも思わない

動画

分子美食学と加工食品

Molecular gastronomy and processed foods | The Right Chemistry (youtube.com)

(市販のパンは問題ないけれどスナックはおススメしないとのこと)

 

-塩をとって:食卓には塩化カリウムを置くべき?

Pass on the Salt: Should We Ask for Potassium Chloride at the Dinner Table Instead? | Office for Science and Society - McGill University

Daniela Padres | 17 May 2024

カリウムというとバナナを思い出すかもしれないが筋けいれんを考える人もいる。しかし塩も考えるべきかも。

減塩のための一つの方法が塩化ナトリウムを塩化カリウムに置き換えることである

 

-塩化メチレンは塗料をはがせるが同時にあなたの寿命も短くする

Methylene Chloride Can Strip Paint but Can Also Strip Years Off Your Life | Office for Science and Society - McGill University

Joe Schwarcz PhD | 15 May 2024

30才の男性が浴槽で前のめりで意識不明で発見され、救命の甲斐なく死亡した。死因はある化学物質だった。

原因は塩化メチレン、別名ジクロロメタンで、犠牲者は浴槽の塗り替えのために前の塗装を剝がそうとして塩化メチレンを使っていた。2014年から米国EPAは塩化メチレン暴露労働者に神経や肝臓の問題のほかにがんリスクがあがることを報告していた。2021年にJAMAに発表された論文で米国では1980年から2018年の間に85人が塩化メチレンに関連して死亡していることを報告した。多くは労働環境だが消費者が家庭用製品を適切な予防策をとらずに使用してのものもあった。さらに中毒情報センターには塩化メチレン塗料剥離剤を使用して病気になった多数の報告がある。そして2024年にEPAは塩化メチレンのほとんどの使用を禁止した。もう消費者に販売されることはないだろう。カナダも続く。

塩化メチレンはコーヒーの脱カフェインにも使われている。揮発性が高いため残留量は少なく、FDAの基準値10 ppmより少ない量しか検出されない。しかしカリフォルニア政府はデカフェに塩化メチレンを使うことを禁止した。1958年に連邦食品医薬品化粧品法に導入されたデラニー条項により、がんの原因となることが示された添加物はどんなものでもゼロトレランスで禁止しなければならないと主張している。デラニー条項の問題は、1958年には分析法は今よりずっと洗練されていなかったが、今はppmどころかpptレベルですら検出可能で、高濃度でがんを誘発する物質でも一定濃度以下では影響がない根拠があるということである。

デカフェ方法には「発がん性」ではない酢酸エチルや加圧二酸化炭素を使う方法もある。Swiss Water Processでは溶媒を使わない。デカフェコーヒーに害があるという根拠はないことも注記すべきだろう。

塗料剥離剤としての塩化メチレンの使用禁止には十分な根拠があるが、問題は代用品だろう。

 

-動画

車内の空気を吸うことのリスク

Cup o'Joe-The risk of breathing car air (youtube.com)

車に乗った時にアルデヒドベンゼンのような「発がん物質」を多数吸うことになる。しかし発がん物質であっても量が問題である

 

Lancet

-Lancet世界疾病負担(GBD)リソースセンター

The Lancet: Global Burden of Disease

 

GBD関連コメントがいくつか

-世界保健推定は国の必要性にもっと対応すべき

Global health estimates should be more responsive to country needs

Kathleen Strong et al.,

VOLUME 403, ISSUE 10440, P1952-1953, MAY 18, 2024

 

-保健政策再考:複数危機の時代の寿命と死亡率

Rethinking health policy: life expectancy and mortality in an era of polycrisis

Rebecca Kanter & Meredith P Fort

VOLUME 403, ISSUE 10440, P1956-1958, MAY 18, 202

今回のGBD研究ではCOVID-19とその他パンデミック関連死亡(OPRM)の解析が含まれる。全体として2019-2021ではCOVID-19とOPRMによる世界寿命の2.2年の減少がありその後徐々に増加している。

またGBD 2021 死因加算では初めて地域による特定原因での死亡の多さを同定している。マラリアやはしかなどは全人口の15%以下の地域に集中している。驚くべきことには日本のような国は2019-2021のCOVID-19パンデミック期間ですら寿命が延びている。世界コミュニティは学ぶことができるだろう

 

-GBDのリスク要因寄与への立証責任

Burden of proof to attribute risk factor contributions to the global burden of disease

Tony Blakely & Samantha Howe

VOLUME 403, ISSUE 10440, P1960-1961, MAY 18, 2024

最新GBDが発表された。GBD研究の目標の一つに88のリスク要因によるDALY負担寄与予測がある。リスク要因と疾患の因果関係の質と強さの定量評価を改善する方法論的進歩があった

 

-プラスチック汚染を終わらせる:健康のための機会

Ending plastic pollution: an opportunity for health

EDITORIAL| VOLUME 403, ISSUE 10440, P1951, MAY 18, 2024

遠い将来、人類が絶滅した後の痕跡はプラスチックの地層かもしれない。21世紀の医学はプラスチックなしには想像できない:チューブ、ガウン、注射筒、カテーテル。しかしそれには対価が伴う。プラスチックの製造はダーティビジネスである可能性がある:石油化合物から発がん性や内分泌かく乱性のあるものを含む添加物を使って作りそれらが環境に溶出して野生生物を害しフードチェーンに入る。

プラスチック対策としてまず生産を減らす、特に不必要な短期で廃棄されるものを使用しない。包装やボトル、バッグなどの食品関連の廃棄物が30-40%を占める。

そして廃棄物管理を改善する、特に低から中所得国で。実際のところプラスチックがごみとして環境に出るのは約5%と推定されている。世界で管理がされていないプラスチックのうち米国は0.4%で中国とインドが合わせて40%と推定されている

(ずいぶんと偏ったみかたで、医療用が全て必要な使い捨てなら食品用だって安全のために必要なのだけれどそれは無視?)