[RIVM]消費税は喫煙者に影響した:禁煙を試みる人々が増えた、しかし同時に海外でタバコを買う人も増えた
11-06-2024
2023年の消費税増税は喫煙者の行動に影響を与えた。
Gedragseffecten van de accijnsverhoging op tabak in 2023 | RIVM
報告書本文オランダ語
税が上がる前にやめようと思っていた人はやめた
(でも最も多いのは増税しても行動は変わらない人)
[NASEM]連邦政府、医師、雇用主などは、一貫した診断、文書化、治療のために長期COVIDの新しい定義を採用すべき
June 11, 2024
感染後に発症して少なくとも症状が3か月以上続く、など
[FSA]研究報告書 非包装済み部門のSMEアレルゲン条項
Executive Summary - SME allergen provision in the non-prepacked sector | Food Standards Agency
7 June 2024
非包装済み食品の小規模事業者が消費者にどうアレルゲン情報を伝えているかについての調査報告
(家族で運営しているレストランのようなところ)
[ANSES]もしあなたの子供がボタン電池を飲み込んだら、1分を争う!
11/06/2024
毎年1000人以上の子供がボタン電池飲み込み事故をおこしている。これは深刻な、特に気が付かないと、時に致命的な帰結になりかねない。なぜ危険?そして最も重要なことはもし子供がボタン電池を飲み込んだら、あなたがすべきことは?
以下説明 動画あり
[FDA]病気の調査:Diamond Shruumzブランドのチョコレートバー、コーン、グミ
Investigation of Illnesses: Diamond Shruumz-Brand Chocolate Bars, Cones, & Gummies (June 2024) | FDA
06/11/2024
更新情報 対象製品追加
これまで報告されている患者は8州12人。12人全員が治療を受け10人が入院
FDAは原因を調査中
論文
-アフリカ諸国政府の非公式食品市場の食品安全改善のために役立つ初めてのガイドライン
First-ever guidelines to help African governm | EurekAlert!
11-JUN-2024
アフリカ連合(AU)と国際家畜研究所(ILRI)が協力してこれまで見過ごされてきたインフォーマル食品部門の直面する課題に対応する枠組みを作る
アフリカ都市部の家計の約70%は食品をインフォーマル部門から購入している。しかしアフリカの食品安全は歴史的に無視または管理に失敗していて毎年9000万人が食中毒になっていると推定されている。新しいガイドラインはアフリカのフードシステムを反映した、現実的なものである。
-肥満手術は新しい肥満薬やライフスタイル介入より有効で長持ち
Bariatric surgery more effective and durable | EurekAlert!
11-JUN-2024
米国代謝と肥満手術学会で発表された系統的レビュー
(肥満手術の専門家が失業の危機にあるので反撃ということだろうか。むしろますます新薬の影響が大きいのだなという印象が強くなる)
-ルイジアナで驚くべき高濃度の有毒ガスがみつかった
Surprisingly high levels of toxic gas found i | EurekAlert!
11-JUN-2024
最新のモバイル空気検査ラボを使って調べたところ、安全と考えられる量の数千倍の濃度でエチレンオキシドガスが検出された
Environmental Science & Technology
(さすがに数千倍だとヒトでの影響が観察されないとおかしい。EPAの基準が低すぎることの証左なのでは)
-不健康な食品の価格感受性
Price sensitivity to unhealthy foods | EurekAlert!
11-JUN-2024
消費者データは、肥満の人はそうでない人に比べて不健康な食品購入時により価格を気にすることを示し、食品への課税が有効な公衆衛生対策になる可能性を示唆する
PNAS Nexus
(?)
-企業の広告料ほしさがオンラインのデマの出どころに意図せずお金を出すことにつながる
Firms' desire for ad revenue tied to inadvert | EurekAlert!
11-JUN-2024
企業とデジタルプラットホームが広告を介してデマの出どころを財政的に長続きさせている。Natureに発表。
実験からはデマサイトを広告する企業は消費者からのバックラッシュに直面する可能性がある。女性、政治的左派の消費者にバックラッシュが特に強い
-プレスリリースした研究の取り下げ
Retraction notice of previously press release | EurekAlert!
11-JUN-2024
BMJ Openに2022年に掲載された「妊娠中の骨盤/腰痛への鍼:RCTの系統的解析」が取り下げられた。この研究は2022年11月に「鍼が妊娠中にしばしば経験する骨盤/腰痛を緩和できる」というタイトルでプレスリリースされた。論文出版後にデザインや報告方法に各種問題が明らかになりそのどれもが修正できず取り下げになった。
(これ、受理とプレスリリースに関わった人が複数いるはずで、BMJそういうバイアスある)
その他
-Natureニュース
中国のエリート研究者は研究不正を行う以外の選択肢はないという
Elite researchers in China say they had ‘no choice’ but to commit misconduct (nature.com)
11 June 2024 By Smriti Mallapaty
匿名のインタビューに答えた人は職を守るために非倫理的行為に関与したという―研究は過剰にネガティブな見方をしているという人もいるが
Research Ethicsに4月に発表された論文が中国のエリート大学の研究者の匿名インタビューを記載している
(中国のプレッシャーはとても強くて論文出さないとクビになる。一方で研究不正への厳しい対応も始めたので今後どうなるか)
-マスク禁止:動機、メリット、ミックスしたメッセージ
Ban the Mask: Motives, Merits, and Mixed Messages | ACSH
By Barbara Pfeffer Billauer JD MA (Occ. Health) PhD — Tue, 06/11/2024 -
COVID-19全盛期には多くの州がマスク義務を課した。一部の専門家が差別につながると反対した。現在一部の州がマスクを全面禁止しようとしている。一部の人がそれは差別につながると主張する。検討は多面的で微妙で、見かけ上の選択の自由や公衆衛生予防対策以上のものである
(アメリカ人のマスク嫌い、全然わからない。)
-左派の意図的誤情報 対 右派のデマ
Left-Wing Disinformation v Right-Wing Misinformation (substack.com)
DAVID ZARUK JUN 11, 2024
一方の活動家の真実は他方の毒
Natureに最近掲載された「デマはあなたが思う以上に民主主義への大きな脅威」という記事とその著者である脱資本主義者で反企業の左翼学者Naomi Oreskesについて
-ゼロカロリー甘味料キシリトールは心臓に悪いのか?
Is sweetener xylitol bad for the heart? (foodnavigator.com)
By Flora Southey 11-Jun-2024
もう一つの甘味料が研究者から攻撃され、業界は反論している
遊離の糖の摂りすぎが肥満や過体重、非伝染疾患リスク増かと関連することから、消費者はそれを避けようとし、食品業界は砂糖代用品を使うことで消費者の期待に応えてきた。キシリトールは虫歯予防に有効であることから特にチューインガムによく使われている。しかしEuropean Heart Journalに発表された論文がキシリトールの摂取と心臓発作や脳卒中リスク増加とを結びつける。2023年にはエリスリトールの血中濃度の高さと有害心臓イベントリスクの増加を関連付ける研究が発表されている。
これらの研究には限界があることを低カロリー食品と飲料の業界団体であるCalorie Control Councilが指摘している
-「美味しい1ダース」:巨大農業企業を拒否し「栄養密度」を単純に呼びかけることは健康上の優先事項から注意をそらす
Kevin Folta | June 11, 2024
現代の野菜は昔に比べて栄養密度が低いという主張がよくある。一部は正しいが問題はそこではない。1940年代以降、農業生産は3倍になった。深刻な食糧不足に苦しむ人の割合は減った、大規模農業企業のおかげで。
毎年春に意図的に情報を歪めた「汚い1ダースThe Dirty Dozen」が発表され、健康に最も関連する野菜や果物への疑いの種をまく。多くの人はごくわずかな残留農薬のリスクより野菜や果物の豊富な栄養のメリットのほうが上回ることを知っている。そこに現代の野菜や果物は栄養が少ないという主張が出てくる。
栄養密度とは何か?通常カロリーあたりのビタミンやミネラルの量を指す。
果物は通常大きくなると水を多く含むため栄養密度は低くなりがちだが、果物一個を食べるときには大きな果物のほうが栄養の総量は多くなる。
また人が果物を食べるとき、栄養密度が高いからではなく美味しそうな見た目、長持ち、値段などで選ぶ。密度が高いほうがいいのならケールだけ食べればいいことになるがそうではない。密度より多様性のほうが重要である。
(一部のみ)