野良猫 食情報研究所

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2024-5-14

[FDA]骨粗しょう症

Osteoporosis | FDA

05/13/2024

(珍しく日本語のファクトシートがある。)

骨粗鬆症 (fda.gov)

トップページでは牛乳を勧めているように見える

U.S. Food and Drug Administration (fda.gov)

 

[EFSA]評価

・農薬

カルベンダジムの健康ベースのガイドライン値を導出するためにEFSAが入手できるデータの質の評価についての声明

Statement on the assessment of quality of data available to EFSA to derive the health‐based guidance values for carbendazim

13 May 2024

カルベンダジムはEU域内では認可されていない。Regulation (EC) No 1272/2008により変異原性カテゴリー1B、生殖毒性カテゴリー1Bに分類されている。2010年委EFSAはHBGVs (ADIとARfD)を設定している。Article 43 of Regulation (EC) No 396/2005により2024年3月1日に欧州委員会がEFSAにカルベンダジムのHBGVs評価の枠組みで使った研究に同定されたデータギャップのフォローアップ質の評価を依頼した。膨大なデータベースの中での抜けている情報と入手可能な毒性試験の信頼性から、EFSAは抜けている情報はHBGVsの設定を妨げず、カルベンダジムの重要影響は十分な信頼性と許容可能性のある研究で調べられていると結論した。したがって2010年に導出したHBGVsは消費者にとって保護的である。

 

酵素

Safety evaluation of a food enzyme containing bacillolysin and subtilisin activities from the non‐genetically modified Bacillus amyloliquefaciens strain AR‐383

 

[COT]2024年5月21日の会合の議題

 COT Meeting: 21st May 2024 | Committee on Toxicity (food.gov.uk)

Last updated: 13 May 2024

・2024年3月26日の会合の議事録案

Draft Minutes of the 26th March 2024 COT Meeting | Committee on Toxicity (food.gov.uk)

・丸ごと果物野菜の表面処理用としてのE401(アルギン酸ナトリウム)の使用条件変更申請についての助言-更新

食品添加物としての二酸化チタン(E171)の安全性に関する声明第5次案

・ビスフェノールについての暫定第6次声明案

Sixth draft interim position statement on bisphenol A | Committee on Toxicity (food.gov.uk)

EFSAの結論は支持しない、BfRの提案を採用する、に変更なし。

・ピナトキシン サーベイランスと暴露-発表

・COTの作業の仕方-ディスカッションペーパー

COT Ways of working- discussion paper | Committee on Toxicity (food.gov.uk)

・食品と接触する物質中の竹複合材料についてのポジションペーパー更新

Updated position paper on bamboo composites in food contact materials Bamboo composites in food contact materials | Committee on Toxicity

(竹そのものというより竹を混ぜたことによるメラミンとホルムアルデヒドの溶出増加の問題)

・FSA科学助言委員会の作業更新―情報提供

・その他

 

論文

-2024年カナダがん推定

Projected estimates of cancer in Canada in 20 | EurekAlert!

13-MAY-2024

CMAJに発表された最新がん傾向研究によると、カナダのがん患者とがんによる死亡は高齢者人口の増加によって増加するが、率は減り続ける

エディトリアルで、カナダの場合、救急でがんと診断されることが普通になっていて、このことは適切なプライマリーケアを提供する医療システムの失敗を意味する、と書かれている。

(倒れるまで医者に行けないからサプリメントに手が出る、という北米の状況を日本で取り入れたいという考えがおかしいよね)

 

-2023年に法の執行によって違法フェンタニルを含む錠剤1億1500万錠以上が押収された

Over 115 million pills containing illicit fen | EurekAlert!

13-MAY-2024

NIHの支援した研究は危険な違法薬物の供給が増加していることを強調する。薬局から買ったもの以外の錠剤はリスク

International Journal of Drug Policy.

(グラフがほんとうに急増)

 

-90年代の子供たち研究:THCの多い大麻は精神病エピソードを起こす可能性が2倍

Children of the 90s study: High-THC cannabis | EurekAlert!

13-MAY-2024

16-18才の間に強力な大麻を使用すると19-24才で精神病経験リスクが、弱い大麻を使った場合の二倍になる Addiction

 

-米国青少年の電子タバコ使用の警戒すべき増加

Alarming rise of electronic vaping use in U.S | EurekAlert!

13-MAY-2024

9-12年生の若者の経時的傾向調査

毎日電子タバコを使う人は2015年の2%から2019年の7.2%に増加、2021年に5%に減少

2015年は少年(2.8%)のほうが少女(1.1%)より多かったが2021年には少女(5.6%)のほうが少年(4.5%)より多くなった。

米国で販売されている電子タバコはほぼ100%ニコチンを含む

 

-よりよい栄養が消防士のがん対策に役立つ

Better nutrition can help firefighters fight | EurekAlert!

13-MAY-2024

Journal of Nutrition Education and Behaviorに発表された消防士471人への調査。48.4%が消防士のがんリスクに強く同意、44.6%が食生活変更でがんリスクを減らせることに同意。

(消防士が職業として若干がんリスクが高いことってどのくらい知られているのだろう?それ以外のリスクも高い普通に危険な職業なので気にならないとか?)

 

-セマグルチドは糖尿病ではない過体重あるいは肥満の成人で少なくとも4年体重とウエストサイズの意味のある減少をうみだし、体重にかかわりなく心血管系の利益をもたらす

Semaglutide can produce clinically meaningful | EurekAlert!

13-MAY-2024

欧州肥満学会とNature Medicineで発表されたSemaglutide and Cardiovascular Outcomes (SELECT)試験に基づく二つの研究。

 

-Natureニュース

インターネットは悪い?膨大な研究が福祉への驚くべき影響を明らかに

Is the Internet bad for you? Huge study reveals surprise effect on well-being (nature.com)

By Carissa Wong  12 May 2024

240万人以上の調査で、オンラインにいることは福祉へのポジティブな影響がある可能性を発見

Technology, Mind and Behaviourに発表された調査

全体として、ネットへのアクセスは自然の散策と同じくらい福祉に利益がある。しかし15-24才の女性ではウェブを使った人のほうが使わない人より幸福でない。これは地域で歓迎されていないと感じる人のほうがネットを多く使うためかもしれない。

この研究はソーシャルメディアの使用が有害かどうか、学校でスマートホンを禁止すべきかどうかの議論には使えない。

 

SMCUK

-糖尿病のない肥満におけるセマグルチドの長期減量効果の研究と、それに伴う同じ試験(SELECT試験)でのセマグルチドの体重と体重変化の心血管系ベネフィットを調べた未発表学会要旨とポスターへの専門家の反応

expert reaction to study of long term weight loss effects of semaglutide in obesity without diabetes and accompanying unpublished conference abstract and poster looking at body weight and weight change on cardiovascular benefits of semaglutide in the same trial (The SELECT trial) | Science Media Centre

MAY 13, 2024

Nature Medicineに一つの研究が発表され、それに伴う学会要旨とポスターは糖尿病のない肥満におけるセマグルチドの長期減量影響を調べた

Nature Medicineの論文について

Anglia Ruskin大学生理学上級講師Simon Cork博士

これは重要な研究で、英国の医療では処方を2年に限定していることの議論へのさらなる根拠を提供する。セマグルチドをやめた後で体重が再び増加することはよくあることを知っていたがその後続くかどうかこれまでわからなかった。またこの研究は肥満が生涯にわたる病気であることをしめし、2年に制限することは肥満患者にとってはひどい仕打ちであることを示した。

 

-インターネットの使用と福祉の世界観察研究への専門家の反応

expert reaction to global observational study of internet use and wellbeing | Science Media Centre

MAY 13, 2024

Technology, Mind & Behaviourに発表された研究がインターネットの使用と福祉を調べた

コメント略

 

-帝王切開で生まれることが一回のはしかワクチンの失敗率増加と関連することを示唆する研究への専門家の反応

expert reaction to study suggesting birth by C-section is associated with increased odds of measles vaccine failure with a single dose | Science Media Centre

MAY 13, 2024

Nature Microbiologyに発表された研究が帝王切開で生まれることとはしかワクチンの失敗を調べた

コメント略

 

その他

-錠剤かナイフか?減量介入の経済学

Pill or Knife? The Economics of Weight-Loss Intervention | American Council on Science and Health (acsh.org)

By Chuck Dinerstein, MD, MBA — May 13, 2024

これまで何年も、手術が減量介入のゴールドスタンダードだった。しかしGLP-1医薬品の発展で状況が変わり、手術の経済的実行可能性に疑問が提示されている

(肥満の人とそうでない人の平均医療費の差がすごい)

 

-カビ毒:食品中の見えない危険

Mycotoxins: Invisible Dangers in Food | American Council on Science and Health (acsh.org)

By Mauro Proença — May 13, 2024

あなたは人生のどこかで健康的食生活に関する議論を聞いたことがあるだろう、しばしばオーガニック、ノンGMO、生鮮、加工の少ない食品が強調される。それらの議論にはしばしば健康教祖が長生きのための食生活の秘訣を主張する。しかしこうしたものに集中することは、汚染物質のようなほかの重要な食品関連問題を目立たなくする可能性がある。

カビ毒

主に以下の文献の紹介

Exposure assessment of children to dietary mycotoxins: A pilot study conducted in Ribeirão Preto, São Paulo, Brazil. Food Research International

デオキシニバレノール暴露を減らすことが重要

対策は農作物の栽培から始まる

 

-医師を飛ばして自分で診断

Skip the Doctor, Just Diagnose Yourself | Skeptical Inquirer

May 6, 2024

Elon Muskは自己診断で  ASDだと言っているが資格のある専門家に診断されたことはない。そしてMuskだけではない、多くの人が自己診断している。

もちろん、風邪やアレルギーなど、私たちはしばしば自己診断している。これらの多くは市販薬で対処できて医師にかかる必要はない。米国の医療は自由市場的で世界のどこよりも市民が能動的に医療を選択できる。欧州では処方薬の消費者への宣伝は禁止されている。フランスではジャンクフードの宣伝の片隅にキャンディやポテトチップを食べすぎることの危険性についての警告が出る。

アメリカの医療の自由市場で宣伝できるのは医薬品だけではなく、多様な病院やクリニックも患者を求めて自己診断を促す。

自己診断の間違いは相当大きそうである。

(長い記事)

 

-意見:幹細胞生物学者として、私たちはユタの法はインチキの流行につながるだろうことを懸念している

Opinion: A new Utah law will lead to a boom in snake oil sales (sltrib.com)

By Sean J. Morrison and Gerald J. Spangrude | For The Salt Lake Tribune  | May 1, 2024,

5月1日にユタ州で発効したSB 199、胎盤組織法は立証されていない胎盤「幹細胞」製品の販売を促進するリスクがある。米国では違法に「幹細胞治療」を販売する会社が数百あり、あらゆる病気が治療できると宣伝されている。幹細胞生物学者として、我々は現在幹細胞で治療できる病気は極めて少ないことを知っている。多くの幹細胞は何の治療にも有効性が示されたことはない。

残念ながら絶望的な患者に偽の幹細胞療法を販売して食い物にする医療者がいる。ユタのSB 199はそれらのブームにつながるだろう

ユタ州はダイエタリーサプリメントの「本拠地」でもある)

 

-NY州保健省

州保健省はRochester地域の看護師に小児予防接種記録を偽造したことで懲罰

State Health Department Issues Penalty to Rochester-Area Nurse for Falsifying Pediatric Vaccine Records (ny.gov)

May 7, 2024

ニューヨーク全体で116人の子供が学校が始まる前に予防接種が必要

看護師はソーシャルメディアでワクチンデマを拡散していることで知られる「ナチュラウェルネスセンター」を運営している

免許のある看護師Sandra Miceli に$55,000の罰金

予防接種をしていないのに接種証明を出していた