[FDA]FDAはDWPE対象シーフードのサンプリングに関するガイダンス案を発表
FDA Issues Draft Guidance on Sampling Recommendations for Seafood Subject to DWPE | FDA
April 12, 2024
60日間意見募集
[EFSA]意見
食品酵素
MRL
・Evaluation of confirmatory data following the Article 12 MRL review for myclobutanil
2023 Annual Report of the Advisory Group on Data
ニュース
Horizon scanning in plant health: EFSA and ANSES organise first international workshop
2024年4月12日4月 9-10日にパリのANSES本部で開催された
以下のインタラクティブダッシュボードでは新興病害虫と優先すべき病害虫、検索エンジンの3つのセクションがあり最新のホライズンスキャン情報が入手できる
Plant Health: Horizon Scanning Dashboard | EFSA (europa.eu)
[TUKES]フィンランド医薬品局(Fimea)とフィンランド化学物質安全性局(Tukes)が脂肪溶解用レモンボトルLemon Bottle製品を使用しないよう警告
この製品の安全性は調べられておらず組成の詳細は信頼できない
スイスの医薬品当局Swissmedicがサンプル注射液の組成を調べたところ、製造業者が表示しているものと相当違っていた。スイスではLemon Bottleは医薬品に分類されていてフィンランドでは現在分類中で医薬品としての販売認可はされていない。
この製品はフィンランドの美容業界で使用されていることがわかっている。いわゆる脂肪溶解治療に使われている。
Fimea と Tukesはソーシャルメディアで宣伝販売されている注射用美容用品には特に注意するよう呼びかける。最近脂肪溶解注射が注目されているが安全上の懸念があり、より詳細な調査が行われている。化粧品と分類されている製品は注射用には使えない
(同じかどうかわからないがレモンボトル脂肪溶解注射って宣伝している美容クリニックはあるようだ)
[FAO]2022年食品中残留農薬:JMPR評価パートII:毒性
11 April 2024
2022年9月ローマで開催した会議の報告
[FSANZ]リコール
ドライジン
Pinnacle Drinks - Oxford Arms London Dry Gin 37% 700ml | Food Standards Australia New Zealand
12 April 2024
スチレン汚染の可能性
論文
・クラス1,2,3肥満の妊娠中の体重増加の少なさあるいは減量の安全性-集団ベースのコホート研究
Kari Johansson et al.,
VOLUME 403, ISSUE 10435, P1472-1481, APRIL 13, 2024
現在のIOMの肥満女性の妊娠中の体重増加下限を下げるあるいはなくすことを支持。クラス3の肥満については別のガイドを。
・科学者は窒素を固定できる最初の藻を発見-微小細胞構造のおかげで
Scientists discover first algae that can fix nitrogen — thanks to a tiny cell structure (nature.com)
11 April 2024
Science。高知大学萩野恭子博士の10年もの研究のおかげとZehr博士。
特別記事
CSI to AAP: Don’t Vilify GMOs | Skeptical Inquirer
March 25, 2024
食料生産の未来には、水、土地、労働力などの資源をより少なく使い持続的に生産するために、新しい技術を安全に導入する必要があります。遺伝子工学を用いた新しいアプローチは、公の場で議論になることもあるものの、動物/人間の健康の安全性に関する強力な科学的コンセンサスによって支持されており、環境への影響は限定的で明確に線引きされている。新しい解決法は、食料コストを抑えながら、環境の持続可能性を備えた収益性の高い農業を確保することを目指しています。
米国小児科学会(American Academy of Pediatrics)が発行する権威ある学術誌「Pediatrics」は、遺伝子組換え作物(GE、「GMO」として馴染み)を含む食品を親が子供に与えるべきではないことを強く示唆する臨床報告(12/3/23)を発表した。彼らは、そのような製品が危険で意味のある量の除草剤グリホサートで「汚染」されていると示唆し、それががんを含む病気につながる正当なリスクであると強く推論している。
これらの結論は証拠に裏付けられていません。30年にわたる厳しい精査の結果、遺伝子組換え作物に由来する成分に不当なリスクがあるという正当な証拠はありません。半世紀近くの使用、数千の独立した研究、数十か国による規制評価(2023年12月のEUによる再承認を含む)の後、グリホサートが食事または職業上の曝露レベルで発がん性があるという直接的な証拠はありません。
素人の陪審員や、意図的統計的策謀に基づく報告は、コンセンサスから逸脱した結論を出し、作物とそれに関連する化学物質に関する一般の議論を混乱させている可能性がある。
Skeptical Inquiry委員会のフェローとして、私たちは専門の医療機関が技術の真のリスクと利点を正確に伝えることを期待しています。Pediatrics誌の報告は、科学的なコンセンサスと一致しておらず、食品に対する過度の恐怖を引き起こしている。さらに、米国小児科学会がエビデンスよりもアジェンダを優先する姿勢を示すことは、現在のコンセンサスに従って行っているワクチンなどの分野での信頼を損なう。
先進国と発展途上国における将来の食料生産には、あらゆるツールを使ったアプローチが必要になります。信頼できる大手雑誌の権威の下で技術を不当に中傷することは、消費者との信頼関係を損ない、最終的には持続可能な食料生産の進歩、特に食料不安の進歩を損なうことになります。小児科はこの記録を修正する必要があります。
以下署名
(医者が食品分野で変なことをいうことはしばしばある。指摘を受け入れるかどうかはわからない)
その他
・フランスは植物ベースの代用品の「肉っぽい」名称禁止を中断
France suspends ban on ‘meaty’ names for plant-based alternatives (foodnavigator.com)
11-Apr-2024 By Flora Southey
フランスの、植物ベースの製品に「ステーキ」「ソーセージ」「ベーコン」のような用語を使うことを禁止する予定が一か月もたたず延期された
フランス産のみに適用され輸入品は使い続けることが可能だった。
この手の規制案はフランスだけではない。南アフリカやイタリアでも提案されている。イタリアでは「豆腐ステーキ」「ベジハム」などの使用禁止が提案されている
EU全体での禁止が2020年に提案されたが議会で拒否されている
Maine Is a Warning for America’s PFAS Future - The Atlantic
By Zoë Schlanger APRIL 11, 2024
新しい連邦規制は公共システムにある種の有害人工化合物の測定と対策を要求する。メインはすでにそれが如何に困難かを学んでいる
PFAS規制の話
(基準値が低ければ低いほどいい、などと言っていると水も食べ物も供給できない、になるけどそれでいいの?)
McGill大学OSS
・Weston A. Price財団のCrank Magnetism(ゆがんだ考えがお互いにひきつけあう様)
Jonathan Jarry M.Sc. | 12 Apr 2024
私の知る限り、2007年のScienceBlogsにMark Hoofnagleが書いた記事がCrank Magnetismのオンラインでの初出である。
Crank Magnetismは科学否定者や陰謀論者、逆張り者などが単純に一つの間違ったことだけを信じているわけではなくて、たとえ相互に矛盾があっても、たくさんの間違ったことを信じる傾向にあるという考えである。
そのいい例がWeston A. Price財団である。このNPOはあらゆる病気の原因が歯の根管にあるという
(以下長い記事)
重要メッセージ
・Weston A. Price財団は、ホメオパシーでがんを治す、病気の原因はウイルスではない、未殺菌のミルクは安全で有用、など多くの疑似科学的信念を広めている。
・Weston Priceは歯科医で歯根管が感染や慢性疾患の原因であると信じ、伝統文化を過剰に単純化して観察し、その食生活が現代人より優れていたと主張する
・ダーティ・ダズンは映画(邦画:特攻大作戦)としてはよいが残留農薬リストとしては却下
Joe Schwarcz PhD | 12 Apr 2024
消費者擁護団体の毎年の長いリストに掲載されている食品を避ける人は、自分自身に害を及ぼしている
春になると、農産物の残留農薬に関する質問が殺到します。それは、ワシントンD.C.のNGO消費者擁護団体である環境ワーキンググループ(EWG)が、毎年この時期に残留農薬レベルが最も高い果物や野菜を発表するプレスリリースで一般の人々を驚かせているからです。
「ダーティ・ダズン」は、EWGが標的に定めた名前で、1967年の映画から盗んだものです。今年は、イチゴがトップでほうれん草がしんがりでした。EWGは、健康を心配する人は誰でもこのリストで名前があがった果物や野菜はオーガニックバージョンを選ぶべきであることを示唆することに成功してきました。EWGは、輝く鎧を身にまとった正義の騎士であり、安全よりも利益を優先する企業によって吐き出される危険な製品をすべて殺す歩哨と自身を演出する。
私がダーティ・ダズンのリストをチェックして最初に気づいたのは、数字がまったくないことです。毒性を議論する際には数字が通貨であることを考えるとこれは奇妙です。実は、データがないことは私が気づいた2番目のことで、EWGのリストをグーグルで検索したときに最初に出てきたのは、公衆衛生の守護者が「情報に基づいた選択をし、健康的な環境で健康的な生活を送るための画期的な研究で消費者に力を与える」という彼らの使命を引き続き遂行できるようにするための寄付の依頼でした。しかし、これらの「情報に基づいた選択」は、誤った情報に基づいている可能性があります。また、EWGの「画期的な研究」という主張は少し誇張がある。「ダーティ・ダズン」を作るのに、彼らは米国農務省が毎年実施している、無作為に選んだ果物や野菜の残留農薬検査の情報を使っている。
農薬がどのように規制されているかを調べることが重要です。実際、農薬は徹底的に規制されている。カナダでは農薬管理規制庁(PMRA)が担当し、米国では農務省(USDA)と食品医薬品局(FDA)が責任を負っています。これらの機関は、実験室データ、動物実験、および潜在的なヒトへの曝露を評価して、各農薬のリスク/ベネフィット比を決定します。農薬は、その利益がリスクを上回る場合に許可されますが、それは自由に使用できることを意味しません。化学物質をいつ、どのように使用できるかは、残留許容基準同様、慎重に規制されている。農薬は本質的に有毒であるため、安全性に細心の注意が払われています。結局のところ、それらは昆虫、菌類、雑草を殺すように設計されているので。
残留許容量は、「最大残留限界」(MRL)とも呼ばれ、動物実験、エストロゲン様作用などの化学物質としての特性、職業曝露、および食事や飲料水を介した非職業曝露を評価することによって決定されます。動物に効果をもたらさない最大量である「無毒性量」NOAELを決定するのが一般的です。次に、これを安全率 100 で割って MRL を設定します。もちろん、化学物質のさまざまな組み合わせから生じるいわゆる「カクテル効果」や、何十年にもわたって曝露した後に現れる可能性のある微妙な影響を予測することは事実上不可能であるため、完璧な規制システムはありません。
では、許容レベルはどのように積み重ねられるのでしょうか?北米とヨーロッパの両方で無作為に購入された農産物の研究では、MRLを超えるのはわずか2〜3%であり(これには100倍の安全率が組み込まれていることを思い出してください)、約半数には検出可能な残留物がまったくないことが一貫して示されています。しかし、許容範囲内であっても、農産物には多かれ少なかれ残留物が含まれている可能性があり、それがEWGのDirty Dozenの基礎となっています。ダーティ・ダズンの農産物が最大残留量を超えているかどうかの数字や説明がなければ、このリストは無意味であり、果物や野菜を食べることに対する不必要な恐怖を生み出す。
果物や野菜の摂取と健康を結びつける証拠は圧倒的であるため、これは些細な懸念ではありません。ダーティ・ダズンのリストに載っている食べ物を避けている人は、自分自身に害を及ぼしているのです。有機農産物と従来の農産物の栄養上の違いについては、どちらか一方がよいという研究を探してみつけることはできます。いずれにせよ、どんな違いでも、食事全体に影響を与えるには小さすぎます。オーガニックが利点を持つ可能性があるのは、環境への影響です。EWGの良い点を探そうとすれば、彼らは人々に従来のものであれ有機であれ、より多くの果物や野菜を食べるよう促してはいるが、彼らのアプローチ全体では、観光栽培農産物を貶めている。
興味深いことに、検出された残留物のほとんどは、発がん性オクラトキシンAなどの潜在的に危険なマイコトキシンを生成する可能性のあるカビの成長を制御するための殺菌剤です。いくつかの研究では、殺菌剤で保護されていないため、有機農産物のマイコトキシンの濃度が高いことがわかっています。
EWGのDirty Dozenは、慣行栽培農産物のみをリストアップし、有機が農薬なしで栽培されているように示唆しています。実際、EWGは、そのため、可能な限りオーガニックを食べるよう消費者に促しています。しかし、有機農業では農薬は使われないというメッセージは誤った情報です。多くの農薬が天然物だからと許可されています。硫酸銅、石灰硫黄、ニームオイル、菊由来ピレトリン、土壌細菌由来スピノシンはすべて有機農業に使用でき、他の農薬と同様に残留します。
化学物質が天然か合成かは、その潜在的な毒性とは関係がないことに注意してください。有機農薬を気にする必要がないのは、他の農薬と同じように規制されているからです。安全性については、規制当局は慣行農法で使われる農薬と有機農薬を区別していません。どちらも同じハードルを越えなければなりません。
そうは言っても、有機農業よりも慣行農法で承認されている農薬の方がはるかに多いため、従来の農産物にはより多くの種類の残留があることは間違いありません。しかし、重要なのは残留農薬の数ではなく、残留農薬がMRLを超えているかどうかです。そして、EWGがそれを証明できない限り、そのダーティ・ダズン・リストは、資金を調達するための策略に過ぎないのです。
・動画
私たちは本当にスライスできるケチャップを必要としているのか?
Cup o'Joe-Do we really need sliceable ketchup? (youtube.com)
増粘剤で硬さを与えたゲル状ケチャップの話。まだ見たことはない
質問:卵は冷蔵庫に入れるべき?
You Asked: Should we put eggs in the fridge? (youtube.com)
7年前の動画
欧州では卵を冷蔵庫に入れないのにどうして北米では冷蔵するの?
(そう?卵の保存は日本でも時代によって変わってきたと思う)