[CDC]迅速統計:性別出生時の余命―米国、2019-2022
QuickStats: Life Expectancy at Birth, by Sex — United States, 2019–2022 | MMWR (cdc.gov)
2022年の米国の寿命は77.5才で2021年の76.4才より伸びた。COVID-19パンデミックが始まってから初めて伸びたがまだパンデミック前の2019年の78.8才より短い。男女ともパターンは同じ。
[IARC]地域及び人間開発レベルごとの世界がん負担報告2022発表
4 April 2024
IARCと米国がん学会の協力による報告書がCA: A Cancer Journal for Cliniciansに発表
報告は以下 オープンアクセス
ビジュアライゼーション
[EU]食品添加物:ECは食品添加物として使用される加工でんぷんのデータを求める
Food additives:EC publishes call for data on modified starches used as food additives
4 April 2024
https://food.ec.europa.eu/food-safety-news-0/food-additives-2024-04-04_en
oxidised starch (E 1404), monostarch phosphate (E 1410), distarch phosphate (E 1412), phosphated distarch phosphate (E 1413), acetylated distarch phosphate (E 1414), acetylated starch (E 1420), acetylated distarch adipate (E 1422), hydroxypropyl starch (E 1440), hydroxypropyl distarch phosphate (E 1442), acetylated oxidised starch (E 1451) , starch aluminium octenyl succinate (E 1452)について
EFSAによる再評価で同定された問題に対応するのに必要なデータを事業者に要請。2段階の締め切りがあり、最初はデータ提出意向の登録が2024年5月17日、次はデータ提出確認の2024年9月20日。
[ANSES]加工食品の砂糖と甘味料使用についての報告書
19/03/2024
食品に添加される砂糖を減らすことは肥満と糖尿病予防のための主要戦略の一つである。ANSESは飲料と加工食品への甘味成分あるいは甘味を与える成分―砂糖、ブドウ糖、ブドウ糖果糖シロップ、ハチミツ、フルーツジュース、カラメル、人工甘味料など―の使用傾向についての包括的報告書を作成した。フランスの食品観測所であるOQALI が同定した2008年から2020年の間に販売された54000以上の製品の成分を検討した。この報告書から、ほとんどの製品には少なくとも一つの甘味成分が含まれることがわかった。しかし過去10年で甘味成分の使用は低下している、特に砂糖シロップと人工甘味料が。ANSESはさらに甘味成分の使用を減らすことが可能だと強調する。
(カロリーではなく甘さを減らそうとするのは文化への介入なので健康のためだと正当化できるとは思わないけれど)
[FTC]FTCは米国の電子タバコの広告と販売についての三回目の報告書を発表
FTC Issues Third Report on E-Cigarette Advertising and Sales in the U.S. | Federal Trade Commission
April 3, 2024
電子タバコの売り上げは2020-2021年の間に増加した
報告書は以下
E-Cigarette Report for 2021 | Federal Trade Commission (ftc.gov)
その他
-デカフェコーヒーは有害な添加物を含むのか?提唱者はある化合物を禁止したい
Decaf coffee targeted by food safety group under obscure FDA rule (statnews.com)
By Nicholas Florko March 28, 2024
デカフェコーヒーの将来をめぐって争いがある。Clean Label Projectがコーヒーからカフェインを除去するのにつかわれる塩化メチレンを禁止すようにFDAに請願した。この化合物はデカフェ工程でほぼ完全に除去されるが、提唱者は66年前の連邦法である、げっ歯類でがんをおこす添加物は禁止しなければならないことを理由にする
(デラニー条項は添加物ではまだ生きている)
-Friends Of The Earthがメキシコ人に対して科学について嘘をつく5つのやりかた
By Hank Campbell | March 25th 2024
- FOEは安全性試験を科学ではなく「企業の意向」だという
この陰謀論は進歩的な人たちに有効である
2.企業は法によって安全性を証明する研究にお金を出すことが要求されている、しかしFOEはそれを「企業がお金を出した」という
3.彼らが引用する「科学者」は、実際のところ環境政策分野で学位をとっただけである
4.(ネオニコチノイドが有害という)主張の共著者は、疑わしいオーガニック業界の召使であるChuck Benbrookである
5.彼らのデータは「これから出つつある根拠emerging evidence」しかない
「示唆」のように、この単語は統計学者が正当に見えるようにしたいときに使うものであるが実際のところ科学ではない。環境団体は疫学論文を「書く」著者を勧誘していることで有名である―つまり大学院生に恣意的に選んだ疫学論文を使って科学的には意味のない「統計的有意」の関連を主張する論文を書かせる、それは彼らがある化合物を悪いものだとする結論になる。それからその論文を引用してたくさんの論文を書かせ、全体としてemerging evidenceと主張する。
-ダイエタリーサプリメントが(これまでのところ)日本で5人を殺した
A dietary supplement has (so far) killed 5 people in Japan (edzardernst.com)
03 April 2024
日本のサプリメントを使用した5人が死亡し100人以上が入院したと報道されている。大阪の小林製薬が内部で1月にはわかっていた問題を3月22日まで発表しなかったことで非難されている。企業によると、カビの一種である紅麹を含む紅麹コレステヘルプ(コレステロールを下げるという意味)を使用した114人が病院で治療を受けている。一部の人は腎臓の問題を発症したが原因はまだ調査中である。
この会社の製品は、紅麹を含むほかの何十もの製品と同様リコールされている。日本の厚生労働省は公式サイトにリコール製品のリストを掲載し、死亡者は増加する可能性があると警告した。
小林製薬は紅麹製品を何年も売っていたが、過去三年で100万袋、問題は2023年製造のサプリメントで増えてきた。小林製薬は昨年18.5トンの紅麹を生産した。一部のアナリストは、経済成長のために健康製品の認可を単純化し加速する規制免除を批判している
(いくつかのニュースの紹介略)
紅麹は日本だけではなく広く販売・使用されている。その名称にはred yeast rice、red fermented rice、red kojic rice、red koji rice、anka,、angkak,、Ben Cao Gang Muなどがある。
鮮やかな赤紫の発酵米で、アジアでは食品や医薬品として使われる。ロバスタチンが含まれていて、もちろんロバスタチンは特許をとられて処方薬として販売されているが、米国やその他の国では紅麹がひ処方を必要としないダイエタリーサプリメントになった。1998年にFDAは紅麹抽出物を含むサプリメントを禁止した、理由はモナコリンKが処方薬と同一であるため、医薬品としての規制対象であるからである。
(当然注目される)
-培養ウズラ:EU域外で認可されたもう一つの実験室で育てた肉
Cultivated quail: Another lab-grown meat greenlit outside of EU
04-Apr-2024 By Flora Southey
HTTPS://WWW.FOODNAVIGATOR.COM/ARTICLE/2024/04/04/CULTIVATED-QUAIL-VOW-QUALIA-APPROVED-IN-SINGAPORE
最新の培養肉認可は、培養肉が一つも認可申請されていないEUの状況を照らし出す
オーストラリアの培養肉スタートアップ企業による培養ウズラがシンガポール食品局によってヒトが食べても安全と結論された。これでシンガポールで認可された培養肉は3つめである。培養肉を認めているのはシンガポールだけではなく、米国やイスラエルでも認められている。一方培養肉が生まれたEUでは一つの申請も出されていない。