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食品安全情報blog暫定後継サイトです

2024-04-02

[CFS]CFSは2月の食品安全報告を発表

March 28, 2024

Press Release - CFS announces food safety report for February

約3500件を検査し7件違反

違反は香辛料のエチレンオキシド3件、中国産クコの葉の残留農薬基準値超過2件、キノコの金属汚染物質1件

日本産食品については毎日専用サイトで放射性物質の検査結果を発表している

Situation Update of Radiation Tests on Food Imported from Japan (cfs.gov.hk)

 

[TGA]質の悪いセマグルチドバイアル

Substandard semaglutide vials

28 March 2024

https://www.tga.gov.au/news/safety-alerts/substandard-semaglutide-vials

TGAは‘Semaglutide 2.64mg/mL, L-carnitine 100mg/mL B12 .05mg/mL solution for SC injection 3’と表示してある製品を検査し、表示されている量の10倍のビタミンB12が含まれることとL-カルニチンは0.5-0.7mg/mlと表示されている100mg/mLよりはるかに低いことを発見した。消費者はセマグルチドは処方でのみ入手できる医薬品であることに留意するように。

(一時期のバイアグラ状態。注射な分リスク高そう)

 

[CPSC]CPSCは麻薬とウォータービーズが小さい子どもの直面する増加するリスクであると警告

CPSC Warns that Narcotics and Water Beads Are Growing Risks Facing Young Children | CPSC.gov

March 19, 2024

全国中毒予防週間に、CPSCは子どもの中毒死や傷害についての年次報告書を発表した

2022年は5才未満の子ども98人が中毒で死亡し、2021年から66%増加した。増加の主な要因は麻薬と精神に影響する薬物

報告書

Annual Report on Pediatric Poisoning Fatalities and Injuries - March 2024 | CPSC.gov

また本日ウォータービーズ製品への安全性警告を発行した

 

[RIVM]オランダの消費者は同じお金でより健康的で環境持続可能性のある食事ができる

Dutch consumers can eat healthier and more environmentally sustainable for the same amount of money | RIVM

 27-03-2024

RIVMのReina Vellingaの学位論文

(肥満の多い先進国で肉を減らせといういつもの)

 

[ProMed]食中毒-台湾:ボンクレキン酸確認、致死

Foodborne illness - Taiwan: bongkrekic acid confirmed, fatal

2024-03-30

https://promedmail.org/promed-post/?id=8715679

Date: Fri 29 Mar 2024 Source: Focus Taiwan [edited]

現在進行中の食中毒アウトブレイクの重症とされた8人にボンクレキン酸が検査陽性だったとCDCのLo Yi-chun事務局次長が述べた。8人のうち2人が死亡、5人がICU、1人が一般病棟で治療されている。3月29日5:30現在、マレーシア料理チェーンPolam KopitiamのXinyi店で食事をした後病気になったのは21人

 

-食中毒-台湾:日本産みそ、ゴキブリ汚染

Foodborne illness - Taiwan: miso ex Japan, cockroach contamination

2024-03-28

https://promedmail.org/promed-post/?id=8715649

Date: Tue 26 Mar 2024 Source: United Daily News (UDN) [in Chinese, machine trans., abridged, edited]

"Po Lam Tea Room Xinyi A13"で食事をした二人が病気になり1人死亡。さらに6人が消化管症状を訴えている。台北市保健局がレストランの現場を視察し、従業員の健康状態の情報がなく、皿やナイフにゴキブリの糞疑いがあった。日本のマルミヤのみそがゴキブリ混入疑いでリコールされている

(外から入った可能性のほうが高そうなのにリコールだし大規模食中毒との関連で名前をされるしで気の毒)

 

[FAO]あなたの食品についての考えをガイドする思考の糧

Food for thought to guide your thoughts of food (fao.org)

28/12/2023

栄養があって美味しい料理を作るために学ぼう

 

 

 

[MFDS]日本で回収中の「紅麹」製品は国内に輸入されていません

2024-04-01

식품의약품안전처>알림>언론홍보자료>보도자료 - 상세보기 | 식품의약품안전처 (mfds.go.kr)

動画

小林製薬サプリメントについて伝えている

https://www.youtube.com/shorts/4OER_GSsuNM

 

[ASA]ASA裁定

Vytaliving Ltd - ASA | CAP

27 March 2024

Biovitミラククランベリー錠剤の広告で「強力な、医薬品フリーのナチュラルレメディ」「健康な尿路を促す」などの主張が基準違反

食品がヒトの病気を予防・治療できると主張することは禁止されている。

 

[ODS]ODS所長のメッセージ

ODS Director’s Message

Stefan M. Pasiakos, Ph.D. March 2024

https://ods.od.nih.gov/About/DirectorsMessageMar2024.aspx

今年は米国で塩のヨウ素添加計画100周年である。

ヨウ素甲状腺ホルモンの産生に必要な必須微量元素で、胎児や乳児の適切な神経発達には適切なヨウ素状態が必須で、欠乏すると甲状腺腫、認知機能不全、重症だとクレチン病になる。塩のヨウ素添加は重要な公衆衛生対策で、重症ヨウ素欠乏をなくすことに貢献した。しかし軽度ヨウ素欠乏は、特に妊娠中や授乳中の人には、いまだ懸念である。完全菜食やヨウ素添加塩を使っていない人もヨウ素が適切でない可能性がある。

これらの懸念に対応してODSは2011年にヨウ素イニシアチブを開発し研究を支援した。

2020年にUSDA,FDA,ODS-NIHSよくある食品のヨウ素含量データベースを発表し、その後更新した。このデータベースを使ってヨウ素摂取量を正確に評価することができる

Iodine : USDA ARS

 

[Nature]ニュース

-中絶錠剤の裁判が連邦最高裁の疑問を誘発

Abortion-pill challenge provokes doubt from US Supreme Court (nature.com)

26 March 2024

訴訟によって、米国で広く使われているミフェプリストンへのアクセスが縮小するかもしれない

 

-あなたの研究論文をツイートすると参加者は増えるが引用は増えない

Tweeting your research paper boosts engagement but not citations (nature.com)

27 March 2024 By Bianca Nogrady

ソーシャルメディアでシェアされた論文を無作為に選んで解析すると、投稿と引用には因果関係はなかった

さらに最近の科学者のX離れが投稿で引用が増えるという考えに最後の止めを刺す

 

[USDA]USDA食品と栄養安全保障イニシアチブの二周年を祝う

Celebrating the Second Anniversary of the USDA Food and Nutrition Security Initiative | USDA

Mar 27, 2024

Tom Vilsack農務長官による栄養安全保障を強化する目標を祝福する

(長官以外女性が多い)

 

[FDA]FDAは消費者に対し、危険な健康影響の可能性があるため、ある種の局所用鎮痛製品を避けるよう警告

FDA Warns Consumers to Avoid Certain Topical Pain Relief Products Due to Potential for Dangerous Health Effects | FDA

March 26, 2024

FDAはある種の美容術(微小皮膚剥離、レーザー脱毛、タトゥー、ピアスの穴開け)の間や後に痛みを抑えるために局所に使用するよう販売されているOTC鎮痛剤を使用しないよう警告している。一部の製品にはOTCで認められている濃度より高いリドカインのような成分が含まれると表示されている。これらをある種の美容術前あるいは術中に使用すると医薬品の経皮吸収が増え、不整脈や呼吸困難などの深刻な障害が生じる可能性がある。

FDAは消費者に以下を勧める:

・4%以上のリドカインを含む製品を皮膚に使わない

・炎症や損傷のある皮膚にOTC鎮痛製品を広範囲に使わない

OTC鎮痛製品を塗った皮膚をラップやその他の被覆材で覆わない

違法製品販売会社への警告文書あり

アメリカ人やたら麻薬好き、というのとラップして経皮吸収を増やすというよくないことを勧める人たちが日本にもいるようだ)

 

[CCDC]週報

CCDC Weekly Vol. 6 No. 13 Mar. 29, 2024

eb5f4651-08f0-419d-a3d6-fdd4a79502fe.pdf (chinacdc.cn)

・閉経後女性での微粒子とその成分への暴露の性ホルモンへの急性影響- — Beijing, Tianjin,

および Hebei PLADs, 中国, 2018−2019

PM2.5短期暴露と閉経後女性のエストラジオール濃度上昇についての疫学的根拠

モリブデン濃度と自然発生早産リスク:ネステッド症例対象研究-北京市、中国、2018-2020

母親の血漿モリブデン濃度を妊娠期間中にわたって評価した。

・大気環境と交通事故死の関係-山東省、中国、2012-2021

2012-2021年の間に交通事故死が163863件。平均気温と負の相関がある。(気温が高いと歩行者や車以外の通行者が増えるため)

・37の幼稚園での屋内ラドン濃度の分析とモニタリング-北京市、中国2023

平均屋内ラドン濃度は84.3  Bq/m3(12.9 から263.5  Bq/m3)。2.4%が200 Bq/m3を超える。地下で高い。中国の基準値は300.0 Bq/m3だが新しい建築物については100 Bq/m3

 

プレスリリース

Media Briefings for China CDC Weekly, Vol 6, No. 13, 2024

 

[USDA]家畜での高病原性インフルエンザ検出

Highly Pathogenic Avian Influenza (HPAI) Detections in Livestock | Animal and Plant Health Inspection Service (usda.gov)

March 30, 2024

特集サイト。主に乳牛で検出されている

USDA,FDA,CDCが協力

 

-APHISはウェブサイトを更新、顧客とアクセスしやすさを優先

APHIS Refreshes its Website, Prioritizing Customers and Accessibility | Animal and Plant Health Inspection Service (usda.gov)

April 1, 2024 

モバイルフレンドリーになったとのこと

 

[SMC UK]培養オリゴデンドロサイトを環境化学物質に暴露した研究への専門家の反応

expert reaction to study exposing oligodendrocytes in a dish to environmental chemicals

MARCH 25, 2024

monthly report on potential, but not confirmed, fraud published by the European Commission

https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-exposing-oligodendrocytes-in-a-dish-to-environmental-chemicals/

Nature Neuroscienceに発表された研究が、環境化学物質の乏突起膠細胞への影響を調べた

メルボルンRMIT大学化学教授Oliver Jones教授

この研究で著者が開発したスクリーニング方法は有用で興味深いと思うが、実験室での結果を現実世界に翻訳するには注意が必要である。

化学物質のリスクを評価する場合には、用量(私たちが暴露されるのはどのくらいの量なのか)、経路(どうやって暴露されるか)、期間(どのくらいの長さ)などを考慮する必要がある。何かが有毒か有毒でないか、ではなく、それは我々が暴露される条件下で有害かどうかが問題である。

この場合、著者らはペトリ皿の中の細胞に比較的高濃度の化合物を与えていて、それは我々の通常出会う暴露経路や時間ではない。多くの実験はマウスで行われたが、細胞もマウスも小さなヒトではない。

したがってこの研究は興味深いデータを出したもののそれは予備的なもので、著者らも認めているようにさらなる研究が必要である。

 

間欠断食とわかりやすい事実の危険性

Intermittent Fasting and the Perils of Fast Facts | Office for Science and Society - McGill University

Christopher Labos MD, MSc | 29 Mar 2024

人気のある食事戦略と心血管死のリスク増加を結びつける最近の見出しに注意すべき理由

最近のニュースで間欠断食は心臓発作で死亡する可能性が2倍になるかもと報じられている。しかし、それは真実ではない。その理由を理解するには、統計的ランダム性の基本的な性質を検討する必要がある。また、もう一つの重要な医学的真実を覚えておく必要がある:あなたの星座はアスピリンの有効性に影響を与えない。

最近開催された米国心臓協会の疫学・予防・ライフスタイル学会からの報告によると、間欠断食(時間制限食とも呼ばれる)は、心血管死亡率の増加と関連していることが示唆された。この話は、反論が起こるまでの約2日間、ニュースを独占した。

簡単に言うと、研究者は2つの別々のデータセットを分析して、このますます人気が高まっている食事戦略の長期的な影響を研究した。食事パターンに関する情報は、NHANESから収集した。調査の一環として、参加者は過去24時間に何を食べたかについて、2つの別々の食事調査に回答した。死亡はCDCのNational Death Indexデータベースに記録されており、研究者は20,000人強の参加者について平均8年分の追跡データがあった。

研究者らは、時間制限のある食事が死亡リスクにどの程度影響するかを調べた。8時間以内に毎日の食事を食べた人(つまり、1日16時間以上絶食した人)は、12時間から16時間の間に食事をした(つまり、1日中食べた)対照群よりもリスクが高かった。これら2つのグループを比較すると、16:8ダイエット実施者は心血管死のリスクが91%高かった。

しかし、ここから問題が始まる。初期の報告の多くは、米国心臓協会のプレスリリースに基づいていた。提出された抄録と、最終的にオンライン公開された実際のポスター発表との間には、わずかな食い違いがあった。

医学研究の仕組みに馴染みのない人のために説明すると、学会でのポスター発表は、意図的に自分の研究を簡潔にまとめたもので、映画なら劇場公開よりも、予告編に近いものである。データは医学雑誌に掲載されていないため、詳細はまばらであり、最終版前にさらに編集と改訂が予想される。

結果が予備的で査読されていないという性質への表面的な問題に加えて、研究にはより根本的な問題があった。16:8ダイエットでは、心血管死のリスクが91%増加したが、ポスターには実際には多数の分析が含まれていた。注目すべきは、間欠絶食とがん死亡率または全体的な死亡率との関連が認められなかった。

また、研究者は患者をいくつかのグループに分け、16時間以上の絶食をした人だけがリスクが高かった。ポスターに掲載された36件の解析のうち、リスクの増加を示したのは1件のみであった。逆説的ではあるが、断食をまったく行わない人(つまり、1日16時間以上食べ続け、一見すると眠るためだけに食事をやめているように見える人)は、がんによる死亡リスクが低かった。

客観的に検討すれば、このポスターの解析では、間欠断食はどのアウトカムにも関連性は示されなかった。2つの外れ値があり、異なるグループで異なるアウトカムで1つはリスクが高いことを示し、もう1つはリスクが低いことを示した。私の解釈では、これはランダムな統計的ノイズである。

1988年の有名な研究であるISIS-2試験では、心臓発作中にアスピリンを服用すると、心血管系に利益をもたらすことが実証された。しかし、恩恵を受けなかった患者のグループは、双子座と天秤座だった。研究者らは、以下を指摘するために、この偽りのユーモラスな分析を含めた:十分な統計的検定を実行すると、最終的には完全にランダムで無意味な有意の結果が得られる。

この学会ポスターに対しては、多くの批判が寄せられている。査読は行われておらず、参加者の食事の質を調整しておらず、自己申告による食事歴は2日間のみであった。しかし、もっと重要なことは、一つだけの正の関連は、真に画期的なものではないということである。外れ値である可能性がある。研究においても、人生同様、偶然に過ぎないものがある。

 

その他

-科学者はイタリアのトロパンアルカロイド汚染に注目

Scientists highlight tropane alkaloid contamination in Italy | Food Safety News

By News Desk on March 31, 2024

研究者はイタリアのトロパンアルカロイド汚染事例に注目し、モニタリングと規制強化を呼びかける。

この研究は2022年10月にイタリアでおこったほうれん草とほうれん草ベースの食品での中毒を詳細に調べたものである

欧州には葉物野菜のトロパンアルカロイド規制はない。汚染を防ぐにはGAPやGMPを導入して教育訓練を改善する必要がある

 

Case reports of tropane alkaloid contamination in spinach from Italy and its potential implications for consumer health - ScienceDirect

Food Control Volume 160, June 2024, 110334

食事からアトロピン(最大4642 μg/kg)とスコポラミン(最大8158 μg/kg)が検出されたものの、どの植物が混入したのかの同定はできていない

トロパンアルカロイドの急性参照用量0.016 μg/kg bwは、ホウレンソウに1%の重量でヨウシュチョウセンアサガオの葉が混入しただけではるかに超過する

 

-ダノン、ネスレ、クラフトハインツベビーフードは「宣伝にふさわしくない」:ATNI

Danone, Nestlé, Kraft Heinz baby food ‘unfit for promotion’: ATNI (foodnavigator.com)

27-Mar-2024 By Flora Southey

Access to Nutrition Initiative (ATNI)によると、6社の1297ベビーフードはすべて許容水準に達していない。食品メーカーは合意しない。

WHOの栄養と宣伝プロファイリングモデル(NPPM)を満たすものは一つもなかった