[IAEA]IAEAの食料安全保障に関する科学フォーラムはじまる
IAEA Scientific Forum on Food Security Opens | IAEA
17 Sep 2024
2024年のIAEA科学フォーラムのテーマはAtoms4Food: Better Agriculture for a Better Life
[FDA]FDAとNIHの禁煙推進優先課題のための合同公聴会
September 20, 2024
2024年10月21日開催の禁煙製品に関する革新推進会議
[FDA]助言
-FDA助言:サルモネラとリステリアのため、ある種のAnswersの犬用ペットフードを与えないように
September 23, 2024
Answers Pet FoodがFDAのリコール助言に従わない
-Answers Pet Foodはサルモネラとリステリアのため、ある種の限定的ロットのビーフとチキンドッグフードを自主回収
September 23, 2024
(この会社は未殺菌のもの、発酵させたものが素晴らしいという主張をしているので犬用の餌にヒトの食中毒菌がいてもいいという思想らしい。)
-FDA助言:サルモネラとリステリアのため、ある種のDarwin’s Natural Selectionsペットフードを与えないように
September 20, 2024
(こちらもFDAのリコール助言に従わない。同じくナチュラルでオーガニックで先祖と同じものがベストという思想
犬ほどヒトの手で形を様々に変えられた動物はいないだろうに何が「自然」?)
[EFSA]評価
農薬
・Peer review of the pesticide risk assessment of the active substance bensulfuron‐methyl
[BfR]BfR MEALスタディ:野菜チップに高濃度アクリルアミド検出
bfr-meal-study-high-acrylamide-levels-detected-in-vegetable-crisps.pdf (bund.de)
- September 2024
野菜チップ平均1430 μg/kg
ポテトパンケーキ 558 μg/kg
フライドポテト 450 μg/kg
ポテトチップ 190 µg/kg
Food Chemistry: X Volume 22, 30 June 2024, 101403
[BfR]アシュワガンダ:健康リスクの可能性がある食品サプリメント
ashwagandha-food-supplements-with-potential-health-risks.pdf (bund.de)
- September 2024
特に子供、妊婦、授乳中の母親と肝障害のある人は避けるべき
アシュワガンダ (Whitania somnifera)を含む食品サプリメントが一般の店舗やオンラインショップで粉末、カプセル、お茶、液体などの形で販売されている。事業者がパフォーマンス向上や睡眠改善、ストレス緩和などの効果を宣伝して販売しているが、それらは科学的に証明されておらず、これらハーブ製品を使用することの健康リスクはよく調べられていない。入手可能な根拠に基づき、BfRは特に子供、妊婦、授乳中の母親と肝障害のある人はアシュワガンダを含むサプリメントを使用しないよう助言する
[RIVM]RIVMのPFAS研究計画。入手可能な情報のリストと研究スコープの定義
PFAS-onderzoeksprogramma RIVM. Inventarisatie beschikbare informatie en afbakening onderzoek | RIVM
20-09-2024
オランダ人は食品、飲料、水その他などの各種経路でPFASにばく露されている。RIVMはそれらの暴露を減らす方法を調査している。そのために現在の暴露量と暴露源を評価している。こうした知見をもとに追加の対策の選択肢を決める。
研究の第一段階が終わり、この段階では暴露源と暴露量に関する既存の情報をまとめ、さらなる研究が必要な分野を同定した。食品と飲料由来のPFAS摂取については以前より知識が増えたが他はわからないままである。
現在オランダ人の人体に存在するPFASの量は明確ではない。そこで我々は既存の血液を調べている。また母乳検体も調べている。
オランダ環境中のPFAS濃度については膨大なデータがあるがPFASが土壌から地下深部にどう動くのかは不明なままである。現時点では地下水由来の飲料水より地表水由来の飲料水のほうがPFAS濃度が高い。RIVMは土壌を調べてこれが時間とともに変わるかどうか調べる。
さらにRIVMはPFASの人体や環境中での動きを調べそれがリスク評価に応用できるかどうか検討する。
研究計画は2026年まで続く。
報告書本文オランダ語
[RIVM]食品とダイエタリーサプリメントへの微量栄養素の添加。オランダで発効中の規制のレビュー
20-09-2024
ビタミンやミネラル類のほとんどは取りすぎないように規制されている。一方適切な量を摂ることを確実にする対策の対象になっているものもあり、塩へのヨウ素添加などがそうである。
ほとんどの場合規制は科学に基づいていて、科学が変わるため保健福祉スポーツ省がRIVMにレビューを依頼した。
RIVMはいくつか注目すべき問題を指摘した。そのうちのひとつが、食品に添加されるビタミンやミネラルには最大量が定められているのに、ダイエタリーサプリメントには最大量がないことである。RIVMはダイエタリーサプリメントにも同様に最大量を設定するよう助言する。もう一つは食品やダイエタリーサプリメントの組成がわからないため、オランダ人のある種の栄養素の摂取量が多すぎるのかどうかわからないことがしばしばあることで、RIVMは組成データの収集を助言した
[RIVM]オランダの食品摂取の環境影響、タンパク質摂取および割合(2019-2021)
De milieubelasting, eiwitinname en -ratio van de voedselconsumptie in Nederland (2019-2021) | RIVM
20-09-2024
オランダ農業水産食料安全保障自然省はオランダ人に動物由来食品をより少なく、植物ベースの食品や飲料をより多く食べてほしい。目標は2030年までに動物由来と植物由来のたんぱく質の比を50/50にすることである。現在は59/41である。
そのためRIVMはオランダ人が毎日何を食べ、その動物と植物のたんぱく質含量をマッピングした。また2019-2021年の食品生産の環境影響も計算した。2012–2016に比べるとオランダ人は肉が減り植物が増えている
温室効果ガスの排出と水と土地の使用量や海水や淡水の富栄養化、土地の酸性化などを考慮した環境影響の計算では肉や乳製品、チーズなどの生産と摂取が最も環境に有害だった。
報告書本文オランダ語
[COT]COTとFCMJEGの合同声明
Joint Statement by the Committee on Toxicity of Chemicals in Food, Consumer Products and the Environment (COT) and the Joint Expert Working Group on Food Contact Material (FCMJEG) (2024)
缶詰包装材のコーティング用としてのテトラメチルビスフェノールFジグリシジルエーテル(TMBPF-DGE)の安全性評価
Assessment of TMBPF-DGE RESERVED_August 2024_For publication.pdf (food.gov.uk)
20 September 2024
TMBPF-DGEはin vitroで遺伝毒性だが、倍数性誘発性については不確実性が残るものの全体としてin vivoでの変異原性または遺伝毒性は陰性と考えられる。しかし、他の毒性学的エンドポイントを考慮すると、FCMJEGおよびCOTのメンバーは、長期/慢性毒性試験の欠如およびその他のデータの欠如により、健康に基づくガイダンス値(HBGV)を導出することは適切ではないと考えた。利用可能な28日間試験は、有益ではあるものの、長期/慢性試験のすべてのエンドポイントが含まれるわけではないからだ。
全体として、入手可能なすべての情報を考慮し、缶コーティングにおけるTMBPF-DGEの使用に関する安全性上の懸念は特定されなかった。したがって、委員会は、TMBPF-DGEの使用を制限する科学的な理由を見つけなかった
(BPA代用品)
[Codex]プレスリリース
-CCFICS27/食品偽装ガイドラインが委員会に提出され新しい仕事が提案された
20/09/2024
-世界食品規制機関サミットはCodexの重要な役割を認める
Global Food Regulators Summit recognizes important role of Codex | CODEXALIMENTARIUS (fao.org)
20/09/2024
Global Food Regulators Summit 2024 (fssai.gov.in)
[フィンランド食品局]研究:国産の魚を食べることは利益がある
Study: Eating domestic fish pays off - Finnish Food Authority (ruokavirasto.fi)
September 16/2024
フィンランド人の現在の消費レベルでは、魚摂取の健康上のベネフィットは、すべての年齢層で汚染物質の摂取に関連する害を上回っているため、国産魚を食べることは利益がある。魚の消費量を現在の量より増やしても、人々の健康に利益がある。特に、コモンローチ(コイ科の魚)など、十分に利用されていない魚種の消費を増やす必要がある。この結果は、国産の魚種や製品から魚に蓄積される栄養素や汚染物質の濃度に関する研究プロジェクトからのもの。
このプロジェクトでは、国内の魚種や製品に含まれるダイオキシン類とPCB、PFAS、臭素化ジフェニルエーテル、水銀、無機ヒ素の量を測定した。これらの汚染物質を過剰に摂取すると、知能の低下や生殖能力の低下など、さまざまな健康問題を引き起こす可能性がある。ビタミンDとオメガ3脂肪酸量も測定した。
フィンランドでの天然魚の使用における課題は、一部の種で有害物質が環境蓄積することで、それが魚の食料や飼料への有用性を制限し、また、地域海域の海洋環境状態の評価を低下させている。その濃度は、最も感受性の高い年齢集団への特定の魚種の消費を制限する助言につながっている。これまで、魚に含まれるPFAS化合物は、使用推奨値に反映されておらず、このプロジェクトで得られた情報は、魚の安全な使用に関する助言を更新するために必要だった。
国産魚の汚染物質レベルは、ほとんどがEUの最大レベルを下回っており、ダイオキシンは低下傾向である。養殖魚の汚染物質レベルは、同種の天然魚よりも低い。希少な魚種の中では、内陸水域のローチの消費増加は、汚染物質濃度の低さと生態学的に持続可能な漁業の両方の観点から正当化される。この点で、この結果は国産魚の振興計画を支持する。しかし、2022年から23年にかけてArchipelago海とBothnian海で漁獲されたニシンでは、PFASの最大濃度を一部超えており、PFAS濃度が上昇傾向にあるため、フィンランドでもさらなる対策が必要だろう。
以下略、報告書本文フィンランド語
[DWI]鉛ポッドキャスト発表
Lead podcast published - Drinking Water Inspectorate (dwi.gov.uk)
20 September 2024
最初のOn Tapポッドキャストをウェブサイトに掲載
鉛
On Tap - DWI podcasts - Drinking Water Inspectorate
(音声による解説)
[FSA]更新4:FGS Ingredients Ltd社は表示されていないピーナッツのため多数のマスタードパウダーをリコール
Last updated: 23 September 2024
対象製品が追加されている
(たくさん。原因等の説明はまだない)
[FSAI]FSAIはピーナッツアレルギーのある消費者に予防的警告を発表
Friday, 20 September 2024
FSAから、インド産マスタード粉に表示されていないピーナッツたんぱく質が含まれるとの通知を受け取ったため、予防的にピーナッツアレルギーのある人はマスタードを含む製品を避けるように助言
[WHO]出版物
-SDG指標3.9.1:大気汚染による死亡率
Sustainable development goal indicator 3.9.1: mortality attributed to air pollution (who.int)
23 September 2024
-健康専門家の学会の乳児用調整乳の製造・販売業者によるスポンサー:モデル政策
20 September 2024
-健康専門家の学会の乳児用調整乳の製造・販売業者によるスポンサー:ケーススタディ
19 September 2024
(乳幼児用食品を販売している企業を医療関係の会合や学術集会のスポンサーにするなという文書
サイドイベントも賞や奨学金の提供も認めるな、とのこと。
ミルクに対する誹謗中傷がひどいうえに「手作りが一番」という公衆衛生上問題のある助言を薦めているインドの事例とか
乳児用ミルクをタバコ並みの害悪と主張するWHO。)
[ODS]COVID-19時のダイエタリーサプリメント 専門家向けファクトシート
Dietary Supplements in the Time of COVID-19 - Health Professional Fact Sheet (nih.gov)
COVID-19に対しては、どんなビタミンやミネラル、ハーブその他ダイエタリーサプリメントを勧めたり制限したりする助言の根拠は不十分
免疫機能強化を宣伝した製品は多数あるが免疫機能を調べることができる単一の試験系は存在しない
その他
-農業持続可能性においてカナダの革新はEUの予防原則に打ち勝つ
Stuart Smyth September 7, 2023
カナダはEUの農業政策の失敗に続くのではなくそこから学ぶべき
世界は人口を養うためのたくさんの食料を必要とする。昨年の世界の重要作物-米、小麦、トウモロコシの生産は過去最高ではあったが、インフレや地政学的かく乱、間違った政策が全ての人に食料を届けることを阻害している。
作物の品種改良、効果的施肥と農薬の使用、農業機器と技術への投資が持続可能性を維持し温室効果ガス排出を抑制しつつ生産増のための真の戦略である。しかしEUはこの証明されている戦略を拒否して肥料と農薬の使用を減らし現代的交配技術を禁止した。残念なことにカナダ政府がこの欧州をモデルにしようとしている。カナダ人はイデオロギーによる非生産的政策を拒否して科学に基づいた強く持続可能な農業政策を推進しなければならない
(以下略。既に数値としてEUの農業生産性の低下は明確。ただ失敗を認めていない。気候変動のせいとか本来増えるべき生産性を無視するとかしてごまかしているようだ)
-Natureニュース
COVIDパンデミックは結局のところ武漢市場動物から始まった、最新の研究が示唆
COVID pandemic started in Wuhan market animals after all, suggests latest study (nature.com)
By Smriti Mallapaty 20 September 2024
ゲノムデータの再解析から
Cellに発表
この知見は、病原体の拡散リスクを最小化するためには野生動物の取引規制が必要であることを示す
-Natureコメント
アジアでは、代替たんぱく質は新たなクリーンエネルギー
In Asia, alternative proteins are the new clean energy (nature.com)
By Ryan Huling et al., 23 September 2024
気候と食料安全保障のプレッシャーが強まる中、世界で最も人口が密集している大陸は肉の再考の機会―安価なソーラーパネルのように
シンガポールで開催された培養肉会議の話から代替たんぱく質について
(培養肉はブロイラーの飼料効率を上回る目途がたたないと。アジアは普通に豆腐料理がたくさんあるのにどうしてそっちにいかないのか。肉の代用品ではなくて。)
Mcgill OSS
-ヘルスカナダがサプリメントについて発行している「ナチュラル製品ナンバー(NPN)」の意味は?
Joe Schwarcz PhD | 18 Sep 2024
消費者はヘルスカナダがNPNを発行した製品は安全性と有効性を証明されたものだとみなすが実際にはそうではない。
カナダでは処方薬に約500億ドルが費やされている。それは高額だが、ナチュラルヘルス製品にも130億ドルという小さくはないお金が使われている。処方薬は厳しく規制されていて認可前に二重盲検RCTが要求されている。医薬品には副作用があるもののそれは利益を上回らないことが明確でなければならない。しかしナチュラルヘルス製品については状況は全く異なる。これらはビタミンやミネラル、ハーブレメディ、プロバイオティクス、酵素、アミノ酸や必須脂肪酸、伝統中国薬、アーユルベーダなどが含まれるが、規制は少ない。
米国のダイエタリーサプリメントとは違って、カナダでナチュラルヘルス製品を売るには許可申請が必要である。許可が得られればナチュラル製品ナンバー(NPN)が発行される。2004年以降9万件ほどが発行されている。全てが現在販売されているわけではないが数千はあるだろう。NPN番号があると消費者は製品が安全性と有効性を証明されたと思うだろうが、そうではない。安全性は厳しい要件があるが有効性は疑問である。
またサプリメント製造業者に有害事象のヘルスカナダへの報告義務はない。
消費者が費やしている130億ドルが医学研究に使われた方が良いだろう。
-本物の金か愚か者の金か:ミツバチ花粉を巡る議論
Daniela Padres | 20 Sep 2024
多くの古代人がミツバチ花粉を栄養的に素晴らしいものとみなした、しかしそれを料理に使うべき?
ミツバチ花粉は多様な効果効能を宣伝されているが最近は豊胸作用があると言われている。その主張はおそらく「愚か者の金」だろう
-ソビエト時代の長寿探索の生と死
Joe Schwarcz PhD | 20 Sep 2024
ある医師の仮説が、平均寿命を延ばすことに興味を持っていたスターリンの目に留まった
ソ連の医師Alexander Bogomoletsが1934年に主張した「抗網様体細胞傷害性血清(ACS)」について。偶然事故で死んだばかりの若い健康な人の死体から脾臓と骨髄を摘出して磨り潰して遠心したものをウマやヤギなどに注射して得られた血清のこと。あらゆる病気に有効とされた。新鮮な死体がどこから来たのかは明確ではない。Bogomoletsの説は1940年代にはアメリカに到達して臨床試験が行われたが効果はなかった。Dr. Harry Goldblattのレビューによって1940年代にはACSへの関心が薄れた
動画
Searching for ways to prolong human life | The Right Chemistry (youtube.com)
-動画
Kourtney Kardashianのオゼンピック詐欺
Cup o'Joe-Kourtney Kardashian's Ozempic scam (youtube.com)
Kourtney Kardashianの会社が食欲を抑制するとする“GLP-1 Daily”というダイエタリーサプリメントを販売しているがこれにはGLP-1は含まれていない