野良猫 食情報研究所

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2025-11-10

[FDA]鉛濃度の高い挽いたシナモン製品公衆衛生警告にさらに追加

More Ground Cinnamon Products Added to FDA Public Health Alert Due to Presence of Elevated Levels of Lead | FDA

November 7, 2025

製品追加

 

[FDA]乳児ボツリヌス症のアウトブレイク調査:乳児用調整乳

Outbreak Investigation of Infant Botulism: Infant Formula (November 2025) | FDA

10州から13人の乳児ボツリヌス症アウトブレイク

ByHeart粉ミルクに関連する可能性

In Response to a Broader FDA Investigation, ByHeart Initiates a Voluntary Recall of Two Batches of Infant Formula | FDA

November 08, 2025

(新しく乳児用調整乳に参入した会社のようだ。クリーンラベルプロジェクトとかオーガニックグラスフェッドミルクとかトンデモ系に親和性がありそう。

サカザキ菌で市場を不安定にして国産メーカー参入を推奨した結果ボツリヌスを出したのだとしたら規制機関の責任でもある)

 

[IAEA]IAEA COP30に:原子力エネルギー、技術、科学は持続可能な未来を形作る

IAEA at COP30: Nuclear Energy, Technology and Science Shaping a Sustainable Future

7 November 2025

 

[EU]FFN月報

September 2025 - Monthly report on EU Agri-Food Fraud suspicions

今月は695件のiRASFF通知から164件

 

[EFSA]意見等

酵素

Safety evaluation of the food enzyme triacylglycerol lipase from the pregastric tissues of calves, kids and lambs

Safety evaluation of the food enzyme glucan 1,4‐α‐glucosidase from the genetically modified Aspergillus niger strain NZYM‐DM

Safety evaluation of the food enzyme α‐amylase from the genetically modified Bacillus licheniformis strain CCTCC M 2023118

Safety evaluation of the food enzyme triacylglycerol lipase from the pregastric tissues of calves, kids and lambs

農薬

Outcome of the pesticides peer review meeting on general recurring issues in mammalian toxicology and ecotoxicology related to endocrine disruptors

Peer review of the pesticide risk assessment of the active substance phenmedipham

Overall conclusions on the application for approval of sodium chloride as a basic substance for extension of use in plant protection as a herbicide against Ambrosia spp. along roadsides and railways

除草用の塩

その他

Protocol of the systematic literature review on the state of biocide resistance in wild vector populations in the EU and neighbouring countries

Protocols for spatial modelling of vector habitat suitability

Survey of vector borne disease risk assessments in the EU

 

[FSANZ]オーストラリア食品安全週間

Australian Food Safety Week | Food Standards Australia New Zealand

5 November 2025

今年のテーマは「神話を鵜吞みにしない―食品安全に関する神話の嘘を暴く」

foodsafety.asn.au Australian Food Safety Week 2025 will be held from 8 to 15 November 2025 the theme is Don't swallow the myth - food safety myth busting. - foodsafety.asn.au

(微生物に関することがほとんど。ハンバーグは生で食べてはいけないとか手を洗うほうが消毒剤をかけるよりいいとか)

 

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular 368-25 | Food Standards Australia New Zealand

10 November 2025

理事会の結果 

・10月29日の会合

認可と閣僚会議通知

・乳児用調整乳製品中栄養物質としての3-フコシルラクトース

・イベントDel/Ros1-Nを含む紫トマト系統由来食品

 

[Codex]CAC48 /  CODEXマガジン“Together”発表

CAC48 / The CODEX magazine “Together” out now! | CODEXALIMENTARIUS

09/11/2025

 

[WHO]第48回FAO/WHO Codex Alimentarius委員会は新しい基準を採択

Forty-eighth session of the FAO/WHO Codex Alimentarius Commission adopts new standards

10 – 14 November 2025

 

McGill OSS

-低ヒスタミンダイエットは誰のため?

Who Is the Low-Histamine Diet Really For? | Office for Science and Society - McGill University

Jonathan Jarry M.Sc. | 6 Nov 2025

食品に含まれるヒスタミンに対して不耐であるという考えは、盲検で壁にぶつかる

ヒスタミン不耐症と称する状態の治療法を宣伝する人たちがいる。非アレルギー性食物過敏症の一種としてヒスタミン不耐症(HIT)が提案されているが、どういうわけかこれが流行しているのは中央ヨーロッパで盲検では確認できない。

生物学的に原因が解明され検証された診断ツールがあり根拠に基いた対処法がある乳糖不耐症とは明確に異なる。

HITは慢性ライム病に似ている

重要メッセージ

- ヒスタミン不耐症は、発酵製品、魚、チーズなど、ヒスタミン含有量の高い食品を摂取した後に皮膚の発疹や胃のむかつきなどの症状を発症する状態であると主張されている

- 特定の成分のヒスタミン含量は保管、熟成、加工によって大きく異なる可能性があるため、「低ヒスタミン食」を定義するのは困難である。

- ヒスタミン不耐症の主な診断検査(血清DAO検査)は、多くの健康な人も陽性で信頼性が低い

- ヒスタミン不耐症の人にヒスタミンを添加していないお茶を与えた研究では、大多数がヒスタミン不耐症の症状を発症し、診断に疑問

 

-Louis Pasteurの地下室に牛はいなかった

There Are No Cows in Louis Pasteur's Crypt | Office for Science and Society - McGill University

Joe Schwarcz PhD | 7 Nov 2025

でも誰が牛乳の殺菌pasteurizationを始めたのか?

牛乳の殺菌の起源は誰かと尋ねるとLouis Pasteurと答えられるだろう、しかし彼が牛乳の殺菌をはじめたわけではない

ルイ・パスツールは医師でも生物学者でもなく、化学者であった。

熱処理によって食品がより安全になるという事実は、パスツールよりずっと前から知られていたが、パスツールはこの現象について最初に説明した。パスツールは、腐敗は生きた微生物によって開始される化学反応によるもので、熱処理が腐敗を防ぐ理由はこれらの生物を破壊するためであることに気づいた。パスツールはビールやワインを加熱することで保存性がよくなることを示した。しかし牛乳の加熱処理を提案した最初の人物は、1886年のドイツの農業化学者であるFrans von Soxhletである。

1891年にはニューヨーク市の乳児の4人に1人が汚染牛乳を飲んで死亡していたが殺菌の導入で14人に1人になった。しかしこの命を救う方法に批判がなかったわけではない。熱処理が牛乳の栄養素を壊す、「焦げた」風味にする、といった主張があり、いまだに続いている。

2024年、RFK Jr.はXへの投稿で殺菌しない牛乳が「人の健康を増進する」と主張し、殺菌しない牛乳の販売がFDAによって「抑制されている」と主張した。これはまったくナンセンスである

ルイ・パスツールは牛乳の殺菌提唱者ではないが、彼にちなんで名付けられたプロセスが命を救うことは疑いの余地はない。

 

-カップ・オ・ジョー - タルトチェリージュース

https://www.youtube.com/watch?v=ayPGz-5j4yg&t=3s

タルトチェリージュースが睡眠に有用というニュースの解説から

現実に役に立たない学術論文が多数出ていることのへの批判

 

その他

-SMC UK

実験動物廃止を巡るメッセージは科学を害しているか?

Is messaging around eliminating all animal research harming science? | Science Media Centre

November 7, 2025

ジャーナリスト向け説明会

NAMsの開発は特定の研究分野での動物使用の削減に貢献してきた。NAMsは研究における動物の削減、改良、代替という3Rへの取り組みを反映する。この方向性は、主要な政策目標としてすべての動物実験を段階的に廃止することをますます口にするようになった欧州と米国の政府や規制機関の多くによって推進すべきと捉えられている。

しかし、英国の動物科学コミュニティの多くの科学者は、多くの科学的疑問に答えるために動物を使用することは今後何年にもわたって続くと信じている。彼らは、NAMsは研究中の動物を減らすのに役立つものの、まだすべての動物実験に取って代わるほどには至っていない。この説明会の講演者は、すべての動物実験が代替できる可能性の現実的な見通しについて明確にしないと、特定の種類の研究への資金が減少し、人生を変える新しい治療法の開発に影響を与える可能性があるという懸念を強調する。

SMCは以前からこれらの懸念を取り上げてきたが、近年の関心の低下は、科学界の懸念がまだメディアで放送されていないことを意味する。SMCは、動物科学の第一人者を集めて、科学ジャーナリストに懸念を伝える。

 

妊娠中のパラセタモールの使用と自閉症およびADHDリスクの系統的レビューのアンブレラレビューへの専門家の反応

expert reaction to umbrella review of systematic reviews of paracetamol use in pregnancy and risk of autism and ADHD | Science Media Centre

November 10, 2025

BMJに発表された系統的レビューのアンブレラレビューが妊娠中のパラセタモールの使用とADHD自閉症リスクを調べた

(医薬品の話だけれど、アメリカ政府の発表を全力で全否定。)

 

-研究者は国会議員の根拠要求に応えなければならない

Researchers must meet MPs’ appetite for evidence

November 7, 2025

経済政策は科学への関心を高めているが、研究者は国会議員の時間的プレッシャーを念頭に置かなければならない、とTracey Brown氏は言う

今年で8年目を迎える議会エビデンスウィークによせて。

かつて国会議員に科学的根拠の重要性を語ったとき、科学はいらないと却下されることが多かった。そのため、Sense About Science は 2017 年にエビデンス ウィークをはじめた。

今や食料安全保障、エネルギー、地域格差、炭素回収、がんの発見などに多くの関心が寄せられるようになった

私自身の印象では、パンデミックが政治家に意思決定のための信頼できるデータの価値を思い知らせるのに少なからず貢献した。

これらは研究機関や科学者にとって大きなチャンスである。しかし、それに対応するには、信頼できる情報源、新しい情報、選択肢のより明確な理解に対する差し迫った必要性に焦点を当てながらも、時間とリソースのプレッシャーで現実的に制約のある国会議員と会わなければならない

 

-Natureニュース

DNAのパイオニアJames Watson死亡-同僚が彼の遺産と苦闘

DNA pioneer James Watson has died ― colleagues wrestle with his legacy

08 November 2025  By Heidi Ledford, Mariana Lenharo, Brendan Maher & Traci Watson

DNAの構造の共同発見者は米国の研究所を強化し古典的教科書を書いた。しかし同時に人種差別や性差別的コメントでも悪名高い。

 

-米国の現在と推奨される食事には強制労働リスクが含まれる

Current and recommended diets in the USA have embedded forced labour risk | Nature Food

Edgar Rodríguez-Huerta et al., Nature Food (2025)  08 October 2025

持続可能な食事研究は主にヒトや地球の健康に焦点をあて、フードバリューチェーンの労働者を無視している。5種の食事の強制労働リスクを比較した。

果物と乳製品と肉が大きな差を生む

(ごはんを作って食べることにまつわるコストについてはここでも無視されている-まあ手間暇かけた料理は「強制」ではないとはいえ)

 

-HAMAの台頭に対して、公衆衛生は実績のあるアプローチを擁護する

Public health defends its time-tested approach against the rise of MAHA : Shots - Health News : NPR

November 4, 2025  Pien Huang

米国公衆衛生学会(APHA)年次会合の報告

Georges Benjamin博士は過去25年間で、多数の感染症バイオテロの脅威を見てきた。しかし現在の危機はこれまでとは異なり、連邦政府から公衆衛生が攻撃されるというものだ。

Trump政権は既存の医療制度の人員と資金を大幅に削減しており、同時にMAHA運動も盛り上がっている。Robert F. Kennedy Jr.長官の指導の下、MAHA運動は、医療制度における長年の規範を覆すことを目的とする。

今週ワシントンで開催された年次会合で「ミッション・ポッシブル」と題されたオープニングセッションでは米国の医療制度の再建に焦点を当てた。

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「MAHAはどこからともなく生まれるものではない」と、長年公衆衛生のリーダーであり、会議の講演者でもあるCarmen Nevarez博士は言う。「それは人々の生きる現実や、何かが正しく対処されていないと感じる状況から生じる。」

この国では医療費が高いことは間違いない。新型コロナウイルスパンデミックの数年間は、多くの人々にとって困難で孤立したものだった。また、MAHAのインフルエンサーは、従来の公衆衛生メッセージよりも見ていて面白くて楽しい、とコロラド保健省のSarah Storyはいう。「MAHAママは人生を楽に見せるのが上手-魅力的で家はきれいで健康的。そのやりかたはこれまでの権威主義的なものとは対照的。我々は人々に「教える」かのように話してきた」

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-Kennedyの支持する州法に食品大企業が立ち向かう

Pepsi, Kraft team with strategists to fight Kennedy's food dye plan

Oct 28, 2025 -  Maya Goldman

(要登録)

Americans for Ingredient Transparency(AFIT)

食品成分(添加物等)認可は連邦政府が一元的に行うべきと主張

これに対してEWGなどの活動家団体は、切り崩しやすい州政府をターゲットにしているため反対。

 

-コンシューマーラボ

製品レビュー ナットウキナーゼサプリメント

Nattokinase Supplements Review & Top Picks - ConsumerLab.com

November 06, 2025

8検体中5検体のみ合格

酵素活性が表示と異なる

 

-砂糖代用品:健康的な交換か怪しいトリックか?

Sugar Substitutes: Healthy swap or sneaky trick? - Dirt to Dinner

By Hillary Kaufman November 7, 2025

結論

甘い食べ物や飲料の完璧な代替品は存在しない。砂糖以外の甘味料は砂糖の摂り過ぎから抜け出すのに役立つが、それだけで減量したりあらゆるものから自由になったりはしない。ベストな方法は、中庸を保ちお腹を満たすために多様な丸ごとの食品を食べること。甘いものが欲しいなら賢く。

(長い記事。わりとバランスよく書かれている、つまり甘味料は砂糖の代わりに使えば役に立つのであって水の代わりに使ってもあまり役に立たない、ということ。この当然のことをWHOの甘味料ガイドラインは前半を略して後半のみで役に立たないと主張した)