野良猫 食情報研究所

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2025-10-07

[HK]CFSは月餅の季節食品サーベイランスプロジェクトの検査結果を発表

Press Release - CFS announces test results of seasonal food surveillance project on mooncakes (with photo)

2 Oct 2025

365検体を検査し、1検体が表示されているナトリウム含量と違っただけで残りは全て合格

化学、微生物、栄養について検査している

(写真あり)

 

[HK]電子ニュース

E-News

2 Oct 2025

(1)食品安全移動展示

(2)食品安全焦点

https://www.cfs.gov.hk/english/multimedia/multimedia_pub/multimedia_pub_fsf.html

(3)法令順守検査結果月報(2025年8月)

https://www.cfs.gov.hk/english/whatsnew/whatsnew_act/NL_Compliance_Test_Results_AUG_2025.html

(4)学校ランチボックスの安全性

https://www.cfs.gov.hk/english/press/20250919_11844.html

 

[CFIA]乳代用品の非表示グルテン―2022年4月1日から2023年3月31日

Undeclared gluten in dairy alternative products – April 1, 2022, to March 31, 2023 - inspection.canada.ca

2025-10-06

400検体を調査、86.3%には検出可能なグルテンは存在しなかった。検出された55検体のグルテンの量は6-250 ppm。全てオート麦のミルクで、グルテンフリーとは宣伝していない。健康リスクとはならないと評価されリコールは行われていない

 

[CFIA]グルテンフリーの強調表示のあるオート麦製品の非表示グルテン―2022年4月1日から2023年3月31日

Undeclared gluten in oat products with gluten-free claims – April 1, 2022, to March 31, 2023 - inspection.canada.ca

2025-10-06

261検体を調査し93%以上はグルテンは検出されなかった。18検体からはグルテンが検出されリコールは必要ない

 

[CFIA]植物ベースの食品の非表示アレルゲンとグルテン―2021年4月1日から2022年1月31日

Undeclared allergens and gluten in plant-based food products – April 1, 2021, to January 31, 2022 - inspection.canada.ca

2025-10-06

合計249検体を調べ96%はアレルゲンとグルテンは検出されなかった。10検体についてはβラクグロブリン、卵、グルテン、ゴマが検出された。3製品がリコール

 

[FSAI]警告

食品に認められていない医薬品(メラトニン)が各種Life Extension食品サプリメントに存在する

Medicinal product (melatonin) not permitted in food products present in various Life Extension food | Food Safety Authority of Ireland

02 October 2025

製品の写真あり

メラトニンであることを謳った製品)

 

[WHO]WHOタバコトレンド報告:成人の5人に1人はいまだタバコ依存

WHO tobacco trends report: 1 in 5 adults still addicted to tobacco

6 October 2025

報告書

WHO global report on trends in prevalence of tobacco use 2000–2024 and projections 2025–2030

 

[FDA]FDAセシウム137汚染の可能性のあるある種のエビとスパイスに初めて輸入証明権限を行使

FDA Announces First Use of Import Certification Authority for Certain Shrimp and Spices Potentially Contaminated with Cesium-137 | FDA

October 3, 2025

2025年10月31日から、インドネシアの特定地域からのエビとスパイスに輸入証明を要求する

 

[FSA]FSA思考の糧セミナー

我々の学校の食品を修正する―学校給食を全ての人にとって機能するものに

FixOurFood in Schools – Making School Meals Work for All

2025年10月23日

 

論文

-高齢者の栄養サプリメントと処方薬の薬理学的相互作用:包括的レビュー

Pharmacological Interactions Between Nutritional Supplements and Prescription Medications in Older Adults: A Comprehensive Review

Changaramkumarath G, et al., Cureus 17(9): e92363. DOI 10.7759/cureus.92363

オープンアクセス

https://assets.cureus.com/uploads/review_article/pdf/408452/20250915-67082-sdi166.pdf

世界の高齢者は栄養サプリメントの広範な使用によって増加するポリファーマシー(多数薬剤同時使用)のリスク増加に直面している

(ビタミンも無害ではない)

 

-健康的で持続可能で正しいフードシステムについてのEAT-Lancet委員会

The EAT-Lancet Commission on healthy, sustainable, and just food systems

October 2, 2025

地球にとって健康的なフードシステムを更新し、健康的で持続可能で正しい(just)フードシステムについての根拠に基いた知見を提示する

(食の正義 food justiceって何だろう?自分たちが「正義」を決められるって傲慢だとは思わないんだ)

 

McGill OSS

-甘いもの好きの酸っぱい側面

The Sour Side of Our Love of Sweets | Office for Science and Society - McGill University

Joe Schwarcz PhD | 3 Oct 2025

私たちが甘いものを愛するのには生化学的な理由もあるかもしれない。砂糖は、脳内のいわゆる「快楽化学物質」であるドーパミンの放出を刺激する。

「甘い」は喜びと結びついている。なぜ私たちは甘いものを欲しがるのか? 一説によると、人類の歴史初期には食べ物が不足していて甘い食べ物はカロリーの迅速な供給源であるだけでなく、有毒物質は苦いことが多いため、安全性の合図でもあった。まだ砂糖は脳内のいわゆる「快楽化学物質」であるドーパミンの放出を刺激する。加えて、甘い食べ物は誕生日や休日などの幸せな瞬間を連想させ、甘いものを愛する合理的な根拠がある。

しかし砂糖が簡単に入手できるようになったのは比較的最近である。砂糖の価格が下がるにつれて、消費量は増加し続け、平均的西洋人は1日に約70グラムの砂糖を摂取している。

砂糖摂取のリスクへの懸念により、サッカリンアスパルテームスクラロースアセスルファムカリウムステビアなどの人工甘味料、または「非栄養」甘味料の市場が活況を呈している。これらの甘味料開発の動機は、砂糖からカロリーを排除して体重管理を改善することだった。しかし長期的な研究では砂糖を人工甘味料に置き換えても体重にはほとんど影響がない。なぜ減量につながらないのかを説明するために研究が行われているが常に「因果の逆転」に悩ませられる。

どうすればいいのか?ダイエットソーダと砂糖入り飲料のどちらか選ぶなら砂糖の過剰摂取の根拠に基いてダイエットソーダを選ぶ。最善の選択肢は水だろう。

 

-お腹いっぱいにして減量?そう早くはない

Fill Your Stomach and Lose Weight? Not so fast. | Office for Science and Society - McGill University

Joe Schwarcz PhD | 1 Oct 2025

お腹がいっぱいになると空腹感が消えるので、難消化性物質を大量に摂取する様々な計画が生まれた

コットンボールダイエットを覚えている?忘れた方がいいが2013年、コメディアンのエディ・マーフィーの娘であるモデルのブリア・マーフィーが、他のモデルがジュースに浸したコットンボールを飲み込んで体重が減っていると「聞いた」と言ってソーシャルメディアで流行した。綿球は腸閉塞を引き起こし、緊急治療室に行くことになる可能性があった。

FDA承認の高吸水性ハイドロゲル「Plenity」もある。臨床試験ではPlenityの使用によるある程度の体重減少が示され、胃腸の副作用は軽度だったが売上は低かった。Plenity はカナダでは承認されず、米国では 2024 年に廃止された。

2016年のJournal of Diabetes Science and Technologyの論文ではポリテトラフルオロエチレン (PTFE) の小さな粒子で胃を満たすアイディアが提案されている。著者らは「満腹感を高めるための難消化性食事添加物としてのポリテトラフルオロエチレンの使用」の特許を得たがFDA食品添加物として承認せずプロジェクトは実を結ばなかった。

科学論文には、失敗した体重管理計画がいっぱいある。

 

-繊維への愛

For the Love of Fibre | Office for Science and Society - McGill University

Sophie Tseng Pellar BSc | 3 Oct 2025

プロテインウェルネス業界で注目されているが、食物繊維を無視しないで

でもだからといって摂り過ぎは薦めない

 

その他

-Natureエディトリアル

科学と公衆衛生の不確実性を武器化することは人々に害を与える

Weaponizing uncertainty in science and in public health puts people in harm’s way

03 October 2025

政策の根拠として学術研究を引用する人は、それが複雑な場合には特に、全体像を語ることことに注意すべき

9月22日に米国の公衆衛生トップがアセトアミノフェンに関するガイダンスを変更すると語った。その提案は研究の全体を反映したものでも科学者のコンセンサスを得ているものでもなかった。

不正確な主張に対して公衆衛生機関が迅速に対応したことは歓迎できる。

世界中の公衆衛生団体は間違いの修正をつできるだけ早く続けるべきである。無作為のリスクはあまりにも大きい。科学には常に不確実性がある。研究を伝えるには全体がわかるようにすべきだし公衆衛生においては専門家のコンセンサスに従った決定が確保されるべきである。

 

-コンシューマーラボ

製品レビュー ターメリックとクルクミンサプリメントとスパイスレビュー

Turmeric and Curcumin Supplement and Spices Reviews & Top Picks - ConsumerLab.com

Updated October 06, 2025

二つのサプリメントは表示から想定されるよりクルクミノイドが有意に少ない、一つは鉛汚染がある、など

 

-中国は今年米国農家から大豆を買っていない。何が起こった?

China has not bought a bushel of soybeans from U.S. farmers this year. What happens to the crop now? - MarketWatch

Oct. 2, 2025  By  Myra P. Saefong

過去5年間、中国は米国の大豆輸出の約52%を占めていたが今年はほぼゼロだ。理由は関税と貿易戦争。中国がブラジルやアルゼンチンに変更しているのでアメリカには二度と戻ってこない可能性がある。

 

-共和党はMAHAに問題がある。民主党はチャンスを見る

Republicans Have a MAHA Problem. Democrats See an Opportunity | TIME

Sep 30, 2025  by Dominique Mosbergen

MAHA活動家と共和党の不協和音。特に農薬を巡って。

 

-RFK Jr.はワクチンとTylenolを標的にしている。次はProzac とOzempicか?

RFK Jr. Is Targeting Vaccines And Tylenol. Are Prozac And Ozempic Next?

Sep 26, 2025 By Alex Knapp & Amy Feldman

Tylenolh始まりに過ぎないかもしれない

月曜日にMarty Makary FDA長官は22人の共和党司法長官あて文書にFDAは中絶薬ミフェプリストンの安全性見直しをしていると書いた。もう一つの大きな標的はセロトニンベースの抗うつ剤である。そしてスタチン。GLP-1薬についてはまず最初に肥満治療用には医療保険でカバーしない。

 

-「Medbeds」だけではない:Truth Socialのインチキ医学の主張がどのように高齢Trumpファンを騙すか

Not Just “Medbeds”: How Truth Social’s Bogus Medical Claims Fool Elderly Trump Fans – Mother Jones

Anna Merlan  October 1, 2025

Trump政権の所有していない情報源からニュースを入手して。

大統領のお気に入りのソーシャルメディアTruth Socialに、Pamという女性が「私はMedbedsが本物だと心の中でわかっている」と書いた。「Trumpは私に希望を取り戻してくれています。」他にも多くの人がMedbedsへの期待を語る。しかしそれはファンタジーである。Truth Socialのユーザーは高齢者に偏っていてTrump氏を信頼している。このサイトは、虚偽の健康強調表示の肥沃な土壌となっておりイベルメクチンやビタミンB17でがんを治したといった類の投稿に溢れている。いくつかのアカウントは、Medbedsの予約や病院へのアクセスを提供すると主張している。

もちろんほとんどのソーシャルメディアは間違った健康情報や疑わしい治療法で溢れているがTruth Socialは別格である