[DHSC]HFSS製品規制関連
-規制影響評価:HFSS製品の容量価格プロモーション制限
Restricting volume price promotions of HFSS products - GOV.UK
1 October 2025
-意見募集の結果:脂肪砂糖塩の多い食品や飲料の宣伝制限
Restricting promotions of food and drink that is high in fat, sugar and salt - GOV.UK
1 October 2025
政策としては店舗の入り口やレジ横、オンラインでの同様のサイトでのHFSS製品のプロモーションは制限される、「一つ買うと二つもらえる」といった容量価格プロモーションは禁止されるだろう。
小規模事業者や狭い店舗は適用外、チョコレート専門店のような専門店も例外
-関連情報
健康的でない食品や飲料:広告宣伝の制限
Less healthy food or drink: advertising and promotions restrictions - GOV.UK
1 October 2025
[EFSA]有効物質レビューの文脈でのアセタミプリドの発達神経毒性と内分泌かく乱性評価の試験戦略とタイムラインについての声明
30 September 2025
[FSANZ]食品基準ニュース
Food Standards News: Child Formula | Egg Safety | Board Updates
October 2025
・小さい子供の調整乳についてレビュー中
・卵安全基準強化
・理事会の結果
など
[RIVM]パンの塩2.0からのカリウムとマグネシウムと塩素の高摂取の有害健康影響の可能性の評価
01-10-2025
パンに含まれるナトリウムを減らすために代用品(パンの塩2.0)を使うことがある。これはナトリウムは少ないがカリウムとマグネシウムと塩素が多くなる。RIVMはその影響を検討した。パンの塩2.0による有害影響の情報はほとんどなく、健康成人では有害影響はなさそうだ。腎不全などの人ではカリウム摂取量が多くなるとリスクが高くなる。
RIVMはパンの塩2.0の使用条件をいくつか提示した。
[Codex]Codex基準の利用と影響:新しい調査と報告発表
Use and impact of Codex standards: new survey and new report out now! | CODEXALIMENTARIUS
01/10/2025
急進左派民主党のシャットダウンにより、この政府ウェブサイトは資金提供がない間は更新されない。Trump大統領は、政府を開放し続け、アメリカ国民に食事を与え、燃料を供給し、衣服を与える人々を支援したいと明言した。
(仕事をしない口実ができた、みたいな)
論文
-画期的研究で、世界中の未熟児に重要なドナー母乳は多様であることがわかった
1-Oct-2025
American Journal of Clinical Nutritionに発表された国際研究によると、国により提供された母乳の栄養組成に大きな違いがある。チリ、ケニア、ポーランド、ベトナム、米国の8つの母乳バンクの600検体を分析。
(母乳バンクによって産後どのくらいの時期の母乳なのか違う、赤ちゃんに与えるときは微量栄養素を添加している、など。母親由来でない母乳にこだわる理由はそれほどないような)
-加工肉をProp 65発がん物質リストに掲載することを要求しないカリフォルニアの判決は公衆衛生を脅かす
1-Oct-2025
Physicians Committee for Responsible Medicineのプレスリリース
PCRMがカリフォルニアに加工肉をProposition 65発がん物質リストに掲載するよう要求していた。2015年のIARC グループ1分類をうけて2020年に要求、5年を経て却下された。
(主な理由はIARCの「加工肉」の定義が曖昧で警告を必要とする「物質substance」ではない、といったところ。PCRMは完全菜食を推進する団体なので肉全般を否定するならなんでもいいわけでIARC分類は都合がよかったのだろう。実際鶏肉加工品が健康に悪影響だという根拠はないだろうし)
-英国で商用サンベッドは禁止すべき、専門家が言う
Commercial sunbeds should be banned in the UK, say experts | EurekAlert!
1-Oct-2025
規制にもかからわず、若い人たちの間で日焼けマシンが人気のままで皮膚がんを増加させている
The BMJに投稿された専門家の主張。
その他
-GALLUP
アメリカ成人は自分の食事を健康的だと評価し食品安全を心配
U.S. Adults Rate Their Diet as Healthy, Worry About Food Safety
August 18, 2025
アメリカ人の4人中3人は栄養表示を読み、その数値は高収入、教育レベルが高いとあがる
アメリカ人は概ね健康的な食事をしていると報告し続けている
「極めて健康的」が24%、「やや健康的」が60%で合計84%は健康的だと報告していて2001年以降一貫している
栄養情報でチェックするのは砂糖/添加糖、カロリー、炭水化物、タンパク質、の順
政府が食品安全を確保していることへの信頼は過去最低を更新
1999-2006年では概ね10人中8人が政府の食品安全確保を信頼していた。2007年の大規模サルモネラアウトブレイクで低下し10人中7人になったが2024年に低下しそれがさらに2025年に低下した。支持政党によって異なる。
(この自己肯定感の強さと政治的分断がアメリカの特徴。そしてそんな国のデータが日本にあてはまるわけないだろうと)
-Natureニュース
今回の米国政府のシャットダウンは違う:科学にとっての意味
This US government shutdown is different: what it means for science
01 October 2025 By Dan Garisto
大統領の予算局は連邦政府全体での大量解雇を予定している
閉鎖は「科学研究事業に重大な影響を与える可能性があり、その多くは閉鎖の期間に左右される」
閉鎖がいつまで続くかは不明。最初のトランプ政権(2017-21年)では、米国史上最長の35日間の閉鎖が行われ、約50億米ドルの費用がかかり、ほとんどの米国科学機関に混乱をもたらした。
ホワイトハウスは、大量解雇と閉鎖が科学に及ぼす影響に関するNatureの質問には答えなかった。
-SNAPは店の棚をスナックから主要産物に変更したい
SNAP Aims to Shift Shelves from Snacks to Staples | American Council on Science and Health
By Chuck Dinerstein, MD, MBA — Oct 01, 2025
アメリカ最大の飢餓対策であるSNAPが更新準備中である
新しい方針では労働要件と購入可能な製品が変更される。紙の上では野心的なものの、実行されるかどうかには疑問が残る
小売業者の要件を厳格化する試みは2014年の農業法で既に行われた。USDAは2年かけて規制を作ったが施行後3年で議会はやり直しを命じ、2019年にUSDAが再挑戦した時には栄養提唱者と業界の両方から批判された。結局最終決定されることはなく今に至る。
歴史を顧みれば、規制だけでは街角の店を生鮮食品だらけにすることはできない
-合成かぼちゃスパイスがオーガニックリンゴにどうとってかわったか
How Synthetic Pumpkin Spice Took Fall Away From Organic Apples | Science 2.0
By Hank Campbell | September 22nd 2025
スターバックスによるパンプキンスパイスラテの導入によりアップルサイダーの「秋の味」としての圧倒的流行が終わった。パンプキンスパイスラテはシンナムアルデヒドやオイゲノールなどの化学物質をソルビン酸カリウム、カラギーナン、亜硫酸塩剤と混合したもので、科学的にリテラシーの高い国にとっては素晴らしい科学の勝利だが、「発音できない物質は禁止」と主張する国でRFK Jrが禁止していないことは驚きだ。パンプキンスパイスラテだけで年間収益は 6 億ドルになっている。スターバックスの大成功によってパンプキンスパイスがあらゆるところに見られるようになった。
(天然スパイスであってもメチルオイゲノールなどの発がん物質は含まれるしおそらく普通の人は「発音できない」化合物が多数含まれる。)
-RFK Jrのためのポップ生物クイズ
A Pop Quiz in Biology for RFK Jr - DNA Science
July 10, 2025 Ricki Lewis, PhD
米国HHS長官になるための唯一の要件は大統領が選んで上院が承認することで、医学や生物学の学位は必要ない。」HHS長官は少なくとも生物の基礎は知っているはずだがRFK Jrにはあてはまらないようだ。
(以下RFK Jrの無知の例)
食品安全情報(化学物質)No. 20/ 2025(2025. 10. 01)
https://www.nihs.go.jp/dsi/food-info/foodinfonews/2025/foodinfo202520c.pdf
目次
【WHO】
1. 国際がん研究機関(IARC)
【FAO】
1. FAOの新しい報告書は、人間の専門知識と技術がどのように食品安全フォーサイトを高めることができるかを探求する
2. FAOの新しいファクトシートが近代的屋内農業における食品安全を検証する
3. Codex
【EC】
1. 魚およびその他の水産物中の無機ヒ素の最大基準値に関する規則(EU)2023/915の改正
2. 欧州委員会、食品および飼料安全規則の簡素化に関する意見を募集
3. 食品及び飼料に関する緊急警告システム(RASFF)
【ECHA】
1. ECHA、2026年春にPFAS意見書案を協議
2. ECHA CHEMに化学物質の規制データが含まれる
【EFSA】
1. 2025年EUにおける食品安全に関するユーロバロメーター
2. 新規食品関連
3. 健康協調表示関連
4. 農薬関連
5. ポッドキャスト
【FSA】
1. FSAは、新たなイノベーション研究プログラムの開始で英国における食品イノベーションを推進する
2. FSAは最新の検査結果により、Lough Neagh(ネイ湖)の魚が依然として安全に食べられることを確認した
【DEFRA】
1. PRiF 年次報告書2024
2. 英国政府はミツバチを農薬から守るための対策を講じる
【FSAI】
1. 食品組成変更タスクフォース協定の延長
2. リコール情報
【BfR】
1. 急性食中毒:考えられる原因と予防方法
2. クラトム(アヘンボク)調製品:摂取すると健康上の問題を引き起こす可能性がある 腎臓、肝臓、神経系及び心血管系への影響が報告されている
3. タトゥー:慢性疾患リスク増加の可能性に関する調査が必要
【ANSES】
1. PestiRiv:ワイン生産地域に住む人々の農薬ばく露に関する全国調査の結果
【Ruokavirasto】
1. より植物性の食事は食事の質を向上させるが、課題ももたらす
【FDA】
1. FDAは食品におけるオレンジBの認可取り消しを提案する
2. FDAは化粧品のリアルタイム有害事象報告ダッシュボードを開始する
3. FDAは鉛が溶出する可能性のある輸入調理器具について警告を発する:2025年8月
4. 鉛含有量が高いため、FDAの公衆衛生警告にシナモン製品が追加された
5. HHS、FDA、USDA、超加工食品に関するデータと情報のコメント期間を延長する
6. GRAS申請通知
7. 公示
8. 警告文書
9. リコール情報
【EPA】
1. トランプ政権下のEPAは、PFOA及びPFOSの浄化規制に関する今後の取り組みを発表し、責任とPassive Receiverに関する更新情報を提供する
【USDA】
1. FSISは検査申請のための新しいガイドラインを発表
【CPSC】
1. Blueroot Health社が、子供の中毒による重篤な障害または死亡のリスクのため、Bariatric Fusion Iron Multivitaminsのボトルを回収;チャイルドレジスタンス包装に関する連邦規格違反
【Health Canada】
1. 修正通知
【FSANZ】
1. 食品基準通知
【APVMA】
1. 新APVMA化学製品基準
2. APVMA、EPAC2026を主催
【香港政府ニュース】
1. 違反情報
2. リコール情報
【MFDS】
1. 日本産輸入食品の放射能検査の結果
2. 海外直輸入食品から麻薬類成分を確認、消費者に注意喚起
3. 食薬処、フグ・ソウシハギの摂取に関する注意喚起
4. 食薬処、来年度の健康機能食品の機能性原料の再評価対象を公示
5. 食薬処、来年度の食品医薬品安全管理の政府予算案8.4%増、8,122億ウォン編成
6. 回収措置