[FDA]更新:日程確保して―FDAのバーチャル公聴会:アレルゲン閾値とその応用
08/18/2025
2025年11月18-20日
[FDA]食品企業の石油ベースの色素排除誓約を追跡する
Tracking Food Industry Pledges to Remove Petroleum Based Food Dyes | FDA
08/18/2025
アメリカを再び健康にする国の努力
色素を合成から天然に変更すると約束した企業と製品のリスト
(企業による自主的なお菓子の色素の変更を大々的に宣伝。特定のハンバーガーショップのイチゴシェイクの色素を変えたことが「国の成果」とかくだらなすぎ。)
[MHRA]表示されていない処方薬が存在するため、保護者は特定ブランドの全ての子供用マグネシウムグミの使用を止めるように
18 August 2025
Nutrition Ignition Kids Magnesium Glycinate Gummiesにメラトニンが含まれる
この製品は食品サプリメントとして販売されている
(何故調べようと思ったのかが気になる。怪しいという情報でも?)
[CFIA]特定の食品の食用色素–2023年4月1日から2024年3月31日
Food colours in selected foods – April 1, 2023 to March 31, 2024 - inspection.canada.ca
2025-08-18
冷凍デザート、スパイス、お菓子、飲料など394検体の43の色素を調べた。115検体(29%)から検出され14検体が法令違反:許可されていない色素が7、表示されていない色素が6、最大量超過が3
[CFIA]特定の食品のフラン、2-メチルフラン、3-メチルフラン–2023年4月1日から2024年3月31日
2025-08-18
686検体を調査、60%から検出され濃度は0.45-147 ppb。最も高濃度だったのは肉と野菜ベースのベビーピューレ。検出可能なフランを含む製品の大部分は3つの類似体全てを含む。フランの基準値は設定されていないが、検出された濃度ではヒト健康上の懸念とはならない。
(ベビーフードが多いように見えるのは瓶詰だからじゃないかな)
その他
-SMC NZ
プラスチック条約会議再び失敗
Plastics Treaty talks fail once again - In The News - Science Media Centre
18 August 2025
ニュースへのリンクとコメント
-SMC UK
国連プラスチック汚染会議で合意できなかったニュースへの専門家の反応
August 15, 2025
-Nature展望
腸内細菌叢を育てることが鬱や不安を解決する可能性
Why nurturing the gut microbiota could resolve depression and anxiety
By Simon Makin 18 August 2025
腸内細菌とメンタルヘルスの関連が大規模プロバイオティクス介入につながるかも
既存の医薬品で効果のない鬱の人に糞便移植を含む臨床試験を行う話
(「プロバイオティクス」がいつのまにか糞便のことを指すようになってるのが面白いというかなんというか)
-超加工食品:ウェルネス業界お気に入りの悪役―でもそんなに簡単な話?
By Angela Dowden — Aug 18, 2025
包装された食品をすべてゴミ箱に捨てる前に、「健康的」と「超加工」の境界線はウェルネス教祖が思い込ませたがっているよりも曖昧であることを考えて。ビタミン強化された全粒粉パンは悪役の烙印を押される可能性がある一方で、ベーコンとポン菓子が問題なしにされる。本当の話はピュアか毒かではない。それは利便性、栄養、そして分類と常識で混乱していないかどうかである。
超加工食品(UPF)は、ウェルネス界で人気の悪役となっている。有名医師や健康インフルエンサーは、私たちの病気をUPFのせいにすることでキャリアを築いている。Circulationに掲載された最近の米国心臓協会の報告によると、アメリカ人は1日のカロリーの55%をUPFから摂取しており(若者は62%、成人は53%)、これらの食品への依存を浮き彫りにしている。
このテーマに関しては興味深い研究がいくつかあるものの、加工食品の問題に関する常識を失う危険がある。
UPFに関する研究と宣伝は、多くの場合栄養価の低い包装済み食品への依存と、その潜在的な健康への影響を浮き彫りにするのに役立った。しかしUPFの伝道者が、トマトパスタソースのボトルは使うな、または安価な全粒粉スライスパンよりも超高価な3つの材料から手作りしたサワードウを選ばなければならないと指示するとき、私はノーである。
分類は不正確で恣意的
主な問題は、ほとんどのUPF分類に使われるNOVA分類システムにある(混乱を助長するだけの他のシステムもある)。NOVAシステムは、ブラジルのサンパウロ大学の健康と栄養の疫学研究センターの研究者によって開発され、研究や食事ガイドラインで広く採用されているがいくつかの異常が明らかになっている。
問題は、UPFのカテゴリに、アイスクリームや炭酸飲料から全粒粉パンや強化豆乳まで広大で多様な食品が含まれていることである。一部のUPFは栄養的に有益だが、その製造方法のためにペナルティを受ける。
研究が示すもの
観察研究では超加工食品を多く含む食事は心臓病、2型糖尿病、認知症、うつ病のリスク増加と関連している可能性があることが示唆されている。
Nature Medicineに掲載されたより最近の研究では、それぞれ8週間にわたって2つの食事がテストされた。
・超加工食:カロリーの90.7%をUPFから
・最小限に加工された食事:MPFからのカロリーが82.1%
どちらのグループも体重が減り、超加工グループは体重の減少が遅かった。
興味深いことは、食事は同じように美味しく設計され、参加者に十分に準備された状態で提供されたにもかかわらず、MPFグループでは脱落者が多かった。参加者が長期間にわたってこれらの食事を自分で調理しなければならない場合、この割合はさらに増加する可能性がある。この発見は、現実世界の食事における利便性の重要な役割を強調し、より健康的で栄養バランスのとれた UPF をより利用しやすくする必要性を強調する。
私の結論は、UPFは本質から目を逸らすもの
UPFは魔法のように体重増加を引き起こすのではなく、おそらく以下の原因により無意識のうちにより多く食べてしまう。
・より高いエネルギー密度:より多くのカロリーをより少ない量に詰め込む
・テクスチャー:より柔らかく、食べやすい食品は、より速く食べられる
・美味しさと使いやすさ:UPF、特に砂糖や脂肪分の多いUPFは非常に魅力的で、準備が簡単な傾向がある
乳化剤、人工甘味料、その他の添加物は、UPF が過食や代謝障害を引き起こす潜在的な理由として示唆されている。しかし、これらの成分の典型的な消費量で有害であるかどうかについては、現在の証拠は決定的ではない。
最小限の加工された食材を使用してすべてを一から調理することは、大きなプレッシャーである。私は人々をキッチンに縛り付けるのではなく、メーカーがより良い惣菜など、より健康的なUPFsを生産することを奨励することに重点を置いた政策努力を望む。
UPF食品は、栄養目標が満たされている限り、バランスの取れた食事の一部となり、減量にも役立つ。
-MAHAの隠された青写真
The Hidden Blueprint for Making America Healthy Again | American Council on Science and Health
By Chuck Dinerstein, MD, MBA — Aug 18, 2025
アメリカの健康政策は長い間同じ疑問に取り組んできた:個人に働きかけて行動を変えるのか、それとも環境を変えることによって行動を変えるのか?タバコ警告からパンデミックによるロックダウンまで、歴史はスローガンが色あせても構造は同じであることを示す。今後のMAHAイニシアチブは、そのレトリックによってではなく、健全な選択を必然にする足がかりを構築するかどうかによって判断される。
今後数週間以内に、MAHA委員会は子供たちが再び健康になるのを支援する計画を発表する予定である。政府の規制を「個人」の責任におきかえようとする人々が主導する運動と、新型コロナウイルスに対する公衆衛生上の対応をめぐって国民が大きく意見が分かれている中で、変化への要求に駆り立てられた公衆衛生キャンペーンがどのように機能し、最近の危機に対して成功するか失敗するかを問う価値はある。
それに答えるために、私はカイゼンkaizen、mise en place、スティグマージーの 3 つの概念を掘り下げ、個人だけでなく環境が健康をどのように形作るかを強調する。
一歩一歩: カイゼンと漸進的な変化
戦後の日本で生まれたカイゼンは、「継続的な改善」を意味する哲学で、トヨタ生産システムによって有名になった。それは小さな漸進的な変化が時間の経過とともに大きな利益に複合的に変化する。それは、問題を可視化し、小さな管理可能なステップで解決策を洗練して実行し、日常生活に変化を組み込み、また観察する無限のサイクルである。その行動は漸進的だが、その効果は広範囲に及ぶ。しかし、改善だけでは十分ではない。準備が必要で、そこでmise en placeの出番である。
mise en placeと準備
フランス語のmise en placeは「すべてが所定の位置にある」という意味で、プロのキッチンに由来する。それは、すべての材料とツールが適切な場所にあり、適切なタイミングで利用できるように、ワークステーションと作業を準備して配置することを意味する。しかし、準備は必要であっても、それだけでは十分ではない。「イエス、シェフ」がキッチンで承認として機能するのと同じように、多くの人の間の調整には、環境自体に埋め込まれたシグナル、つまりスティグマージーの働きが必要である。
スティグマージーは昆虫学者の Pierre-Paul Grasséによって造られた言葉で、社会性昆虫、この場合はシロアリが、中央集権的な計画なしに家や社会をどのように構築するかを説明する。スティグマージーは、我々が残した痕跡が他者に迅速な反応を引き起こす環境中のきっかけを通じて、間接的に調整が達成できることを説明する。
これら 3 つの概念を総合すると、MAHA のような公衆衛生対策の成否を左右する青写真をつくるための共通の原則が明らかになる。
3つの原則、一つの公衆衛生青写真
全ての公衆衛生対策には個人の自由と社会的義務のバランスをとるという緊張が存在する。これら3つの原則は、社会的生物としての人間が、より効果的に混乱することなく行動できるように環境を再構成する。公衆衛生の視点からは、
・mise en place:正しいものを正しい場所と時間に提供し堅固な基盤を作る
・カイゼン:フィードバックしながら継続的に方法やメッセージを改善する
・スティグマージー:メッセージが自動的に強化され拡大される環境をつくる
(MAHAは基礎から間違っている、という話。アメリカの「社会正義」が肥満の人を肥満と呼ぶのは差別、と主張する環境では肥満対策は難しいという話にしかならないような)
-日焼け止めは健康に悪い?MAHAとソーシャルメディアのデマは皮膚がんを増やす危険性
Sabrina Malhi | Washington Post | August 18, 2025
(Washington Postの記事の一部)
日焼け止めに使われるUV吸収剤や鉱物性UV遮断剤に対するデマが日焼け止めを使わないことによる皮膚がん増加をもたらす可能性
-学校ランチのコストを検討する
Examining school lunch costs | Deloitte Insights
12 August 2025 Natalie Martini et al
新学期に向けて、多くの家庭で準備の費用が嵩んでいることだろう。インフレはピークを過ぎたものの食料雑貨の値段は5年前より23%増加した。2025のデロイト新学期調査によると多くの家庭で今年のランチ費用は増えると予想している
(以下値段の話なのだが中身が面白い。標準はサンドイッチとお菓子や飲み物で好きなものをもって行けるので学校のカフェテリアより人気。「より健康的」の意味がプロテインと食物繊維を追加して色素を減らしたサンドイッチとか。学校で提供できる食品に厳しい基準を設定した意味があまりなさそう。)