野良猫 食情報研究所

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2025-03-27

[FDA]FAQ:企業向け食物アレルゲン表示ガイダンス

Frequently Asked Questions: Food Allergen Labeling Guidance for Industry | FDA

03/26/2025

検索可能なウェブサイトになっている

 

[FDA]消費者向け情報:パルスオキシメーターの基本

Pulse Oximeter Basics | FDA

03/26/2025

一般向けに販売されているパルスオキシメーターはFDAによる評価を受けていない。肌の色によって性能が異なることがわかっている。

 

[EFSA]評価等

農薬

Modification of the existing maximum residue level for deltamethrin in cherries

 

[EU]ワンヘルスアプローチ:食品由来アウトブレイク調査における全ゲノムシークエンシング(WGS)

HEALTH AND FOOD SAFETY - A ONE HEALTH approach: whole genome sequencing (WGS) in foodborne outbreak investigations

25/03/2025

本日EFSAとともに欧州委員会は食品由来アウトブレイク調査におけるWGSの使用についてのFAQを発表した

 

[EU]ライブTVディベートEUのワンヘルスアプローチにスポットライトをあてる

HEALTH AND FOOD SAFETY - Live TV Debate Spotlighting the One Health Approach in the EU

26/03/2025

3月28日に「科学的助言から実施まで」―ハイレベル政策議論がライブオンライン放送される

ワンヘルスアプローチは持続可能な食料システムと気候レジリエンスを支援するために、人獣共通疾患や薬剤耐性などに対応してEUの政策を強化できる。

 

[RIVM]高圧電線近くの子供の白血病の新しい推定

Nieuwe schatting aantal kinderen met leukemie bij bovengrondse hoogspanningslijnen | RIVM

25-03-2025

オランダ政府は2005年に高圧電線によって生じる電磁波の白血病誘発可能性に対して予防的措置をとってきた。高圧電線周辺に家や保育園を建てないよう助言している。RIVMは高圧電線近傍の子供の白血病発症予測を2003年のものから更新した。高圧電線近くに住むことによる子供の白血病の年当たり発症予測は0から0.5人で、2003年は0.4から0.5人だった。最新の科学研究で、電磁場による子供の白血病リスクが以前より低くなったため。つまり高圧電線近傍の電磁倍により子供の白血病は全くおきない可能性がある。

 

[ASA]全国補完医療週間2025にむけた助言

Advice for National Complementary Therapy Week 2025 - ASA | CAP

27 March 2025

先週は補完代替医療(CAM)を強調する全国補完医療週間だった。

しかし全ての療法は同等ではなく、全ての広告が許容できるもの、ではない。

・治療宣伝には根拠が必要

・治癒を示唆する宣伝も直接的なものと同様治療宣伝とみなす

・より客観的で知覚可能な主張を使うように

・必要な医療から遠ざけないこと

・個人の体験談にも規則はあてはまる

 

(英国は国王がCAM売ってるので)

 

[CAFIA]オリーブオイル査察:約半分の検体が失格

Czech Agriculture and Food Inspection Authority | Olive oil inspections: nearly half of the samples failed

29th January 2025

市販のオリーブ油の質について調べた結果、44.4%が法的要件を満たさなかった。最も重大な違反は質の低いものに「エクストラバージン」と表示されていたこと。

2023年は67%が基準を満たさなかった。

 

[CAFIA]レストランの揚げ油の査察:10件中1件は劣化していた

Czech Agriculture and Food Inspection Authority | Inspection of frying oils in restaurants: one in ten was found to be degraded

03/04/2025

2024年に査察官は206の公共ケータリング施設の228検体の揚げ油を評価した。そのうち22が劣化していて、そのうち2つは実験室での検査で規制値を超える熱分解度の高さを示した。調べたのは臭い、味、色、焦げの残留、極性化合物(TPC)、一部についてはトリアシルグリセロールポリマー(TGP)も測定した。さらに適切な揚げ方や衛生要件もチェックし8施設で違反がみつかった。

 

(こういう基本的なことがきちんとできていないのに、メディアに誘導されてそれより優先順位が低く最先端の機器がないと検出できないPFASとかにリソースを奪われるのって消費者にとって不利益なのに)

 

その他

-Dr. Ozがプロバイオティクスサプリメントは広範な健康上の利益があるという。科学はどういっているか

Dr. Oz says endorses probiotics. Here's what science says | Fortune Well

BY Beth Greenfield  March 15, 2025

Trump政権のMedicaid and Medicareを率いる可能性のある心臓外科医でTVホストでRFK Jr. の支持者でヒドロキシクロロキンをCOVID治療に薦めるDr. Mehmet Ozは、サプリメントブランドiHerbのグローバルアドバイザーとしてプロバイオティクスとプレバイオティクスを健康に良いと勧める。

しかし最近プロバイオティクスとプレバイオティクスの両方が厳しく評価されるようになった。今週のWashington Postのオピニオン記事でハーバード大学医学部のTrisha Pasrichaがプロバイオティクスを「お金の無駄」として、そうではなくて食物繊維の豊富な食事を勧めた。

これまで1000以上のプロバイオティクスサプリメント臨床試験が行われているがあまりにも多くの系統が使われている。Advances in Nutritionの2024年のレビューでは、一部の人の特定の状況(抗生物質の使用後のような)での有効性と安全性には根拠があるが、広く一般の健康な人に予防目的で推奨できる質の高い根拠はないと結論している。

さらにアトピーや小児急性下痢、高コレステロール、肥満などへの影響についてNIHの報告は以下である(略)

基本として、まだ明らかではない。サプリメントを摂っても摂らなくても、食物繊維を多く含む食品を確実に食べるように。

 

-グリーンピースのようなNGOがもはや重要でない理由

Why NGOs like Greenpeace No Longer Really Matter

Mar 27, 2025  David Zaruk

Energy Transfer裁判の勝利はNGOの弱体化を示す

先週のノースダコタ州裁判所の評決は、2016-2017年のノースダコタ州Standing Rock近くのDakota Access Pipeline施設での抗議行動による物理的および風評被害についてグリーンピースUSAはEnergy Transfer LPに6億6000万ドルを支払うよう命じた。当然グリーンピースはあらゆる法廷戦術を展開するだろう。あるいは活動家たちはグリーンピースを見捨てて別の名前で再び活動を始めるだろう。

しかしこの判決の規模には考えさせられた。グリーンピースのような大規模NGOがなくなったら活動家キャンペーンの世界はどうなるだろう?おそらく変わらないだろう。

環境運動としての活動を開始して50年、グリーンピースは使い古された勢力となった。活動家のキャンペーンモデルは進化し、50年の歴史をもつやりかたは時代遅れになった。

(以下NGOの集金モデルや活動の変化について。)

 

-老化細胞除去薬:ゾンビ細胞、長寿、そして何が可能なのか

Senolytics: Zombie Cells, Longevity, and What’s Possible

Sarah Amandolare March 18, 2025

アンチエイジング業界の最新の流行であるSenolytics(セノリティクス、老化に伴って増加する不死化細胞を除去するとされるもの)についての現状の概要

(例によって研究がまだ初歩段階でリスクもあると考えられる中でサプリメントの販売が急増中)

 

-オープンラベルプラセボ月経前症候群を改善する

Open-label placebos improve premenstrual synd | EurekAlert!

26-Mar-2025

BMJ Evidence-Based Medicine

生殖年齢の女性の約半分はPMSを経験し、医師はその症状緩和のためにナチュラルレメディから抗うつ剤まで各種サプリメントや医薬品を処方するが、必ずしも有効ではなく副作用もある。一方ホルモン療法は子供が欲しい場合には悪影響がある。

研究者は18才から45才のPMSの150人を3群に分けて、1つはこれまでの治療を継続、残りの2群はオープンラベルプラセボを与え、これまでの治療については継続するかしないかは自分で決めてもらった。プラセボ群の一方にはプラセボを使う理由について説明し、一方には情報を与えなかった。どちらのプラセボ群でも患者の症状を緩和し、説明をした群のほうがより大きな効果があった。最大80%の症状改善が見られた。一方これまでの治療を続けた群でも最も低いが改善はあった。

情報を提供することは女性が大事に扱われていると感じることで差が出るためだと研究者は説明している。

(女性の不定愁訴漢方薬がよく処方されるのだが、プラセボのほうがいいのではと思うときはある。なお生理痛には鎮痛剤。)