[HK]CFSは缶詰肉の栄養表示についての標的を絞った調査の結果を発表
November 27, 2024
40検体中2検体が脂肪酸と砂糖の含量で表示と不一致、1検体が成分表示の見出しが不適切。37検体は合格。
[RIVM]報告書
-過体重は2050年まで増え続けるだろう、特に若年成人で
Overweight will continue to increase until 2050, especially among young adults | RIVM
28-11-2024
オランダの過体重の人の割合は2022年の50%から2050年には64%に増加するだろう。増加は全年齢集団でおこるが、特に18-44才がもっと大きいだろう
新しいオランダ公衆衛生フォーサイト研究(PHF)による。公表は来週。
-健康的な未来を選ぶ。公衆衛生フォーサイト研究2024
Volksgezondheid Toekomst Verkenning 2024. Kiezen voor een gezonde toekomst | RIVM
27-11-2024
4年ごとにRIVMは公衆衛生と医療の将来を展望する。今回の公衆衛生フォーサイト研究2024では2050年に向かって5つの主要な課題を記述した。
最も重要な課題は高齢化、次いで健康の不平等、若い人たちの不健康なライフスタイル、ケアの労働力不足、最後が気候変動に備えた住環境の健康的なデザイン
-最も有害な化学物質の段階的廃止と代用を加速するための必須使用概念。EU化学物質規制の水平履行のための要件
27-11-2024
欧州委員会は消費者製品に有害物質が使われないようにしたい。そのためにこれらの物質を可能な限り早く使用禁止する法や規制を提案している。つまりこれらの物質は社会にとって必須(essential use)でなければ禁止。
この概念の有用性を検討した。
[NSW食品局]リコールの撤回 Gold Plum Chinkiangビネガー
CANCELLED | Gold Plum Chinkiang Vinegar 550ml | NSW Food Authority
28 November 2024
表示されていないアレルゲン(亜硫酸)が存在するとしてリコールされたがさらなる検査の結果亜硫酸は検出されなかった
[HSA]HSAは初のオンラインプラットホームとの合同作戦で3000以上の違法健康製品のオンライン販売を排除
27 NOVEMBER 2024
HSAは2024年9月23日から10月23日までに、国内e-コマースとソーシャルメディアプラットホームでの3336の違法ヘルス製品の掲載を削除し1471件の販売者への警告を発行した。作戦に参加したのはAmazon Singapore, Carousell, Ebay Singapore, Facebook, Lazada, Qoo10, Shopee および Tiktokの8つ。
削除された製品の多くが美容製品で、自分で注射する皮下充填剤やボツリヌス毒素、胎盤などやフェイシャルリフティング用品、美白製品、湿疹やニキビ用品など。他は避妊薬、抗生物質、コンタクトレンズ、性機能増強薬、脱毛用製品、など
図や例は添付ファイルに掲載されている
[COT]2024年12月10日の議題
COT Meeting: 10th December 2024 | Committee on Toxicity
Last updated: 28 November 2024
新規食品添加物糖脂質、新規食品カテゴリー「卵類似物」へのナイシンの使用拡大、母親の食事中のエキナセア、妊娠中のショウガサプリメント使用に関する第三次声明案、妊娠中のカルシジオール補充についてのディスカッションペーパー、COTガイダンス開発、他のFSA科学助言委員会の作業について更新、等
Codex
-Hot off the press / The Codex Electronic Working Groups Handbook | CODEXALIMENTARIUS
27/11/2024
28/11/2024
[WHO]出版物
飲料水供給網中シアノバクテリアの管理:規制担当者と水供給者向け情報、第二版
25 November 2024
[WHO]コーデックスサイドイベント
食品安全を超えて:コーデックスガイダンスの文脈でのより健康的な食品のための効果的表示
Beyond food safety: effective labelling for healthier food in the context of Codex guidance
FOPや栄養プロファイリングを含む栄養表示政策方針の説明会
[FSA]2024年12月のFSA理事会ペーパー
FSA Board meeting papers published for December 2024 | Food Standards Agency
28 November 2024
FSA Board Meeting - December 2024: Agenda and Papers | Food Standards Agency
CBDの新規食品申請が議題にある
THCの混入レベルと18歳未満がポイントになっている
[FSA ]blog ツナ缶の水銀は心配すべき?
Should we be concerned about mercury in tinned tuna? – Food Standards Agency
Natasha Smith, Deputy Director of Food Policy, 27 November 2024
最近のフランスの海洋保護団体Bloomによるツナ缶詰の水銀報告以降、まぐろが話題になっている。ではツナ缶には報道されているような、「有毒な量の」水銀が含まれるのだろうか?我々は報道を見て、いくつかのポイントを明確にしたい
魚の水銀量
全ての魚に天然の環境由来水銀が含まれるので完全に排除することはできない。水銀はマグロのような捕食性の魚に濃度が高い。水銀量はまた魚の大きさや年齢にも依存する。そのためより大きくより高齢の魚のほうが小さな若い魚より水銀濃度が高い可能性が高い。捕食性の大型魚が最も水銀濃度が高い。
そのため英国ではマグロと特定の魚の水銀の最大濃度を1.0mg/kgに設定し、他の魚にはより低い値を設定している。この報告での研究者たちは、ツナ缶の水銀濃度をマグロの最大基準ではなく他の魚の基準と比較したことに注意が必要である。報告によると148個のツナ缶全てから水銀が検出されたが、最大濃度を超過したのは比較的少数で、英国で販売されていたものについては30製品中1つのみだった。ただし個々の結果やその計算方法は確認されていない。
脆弱集団向けガイダンス
NHSのガイダンスでは妊娠可能性のある人や妊娠中の人向けにツナ缶やマグロの推奨摂取量を設定している。2018年のCOTのレビューでは、小さい子供の食事中水銀濃度について懸念は同定されなかった。
FSAの水銀暴露監視
水銀濃度は合理的に達成可能な限り低くを目指して監視している。企業は自社製品の基準値遵守の責任があり、地方自治体はサンプリングなどで法令順守を確認する。ツナ缶が危険という根拠はないのでNHSの助言に従うように。
BLOOMの報告
29 octobre 2024
フランス語
(イメージもひどい。主張は政府とマグロ業界が金のために何億人ものマグロ消費者の健康を害した、というもの。マグロの水銀基準が他の魚より高いことがその証拠、という。なので0.3 mg / kg以上は販売禁止すべきとのこと。
まあ実際PFASなんかより明確に有害だし。マグロ食べる人が減ると資源が回復するだろうという想定なのだろう)
論文
-食品添加物カラギナン(E 407)は腸のバリアをかく乱し2型糖尿病リスクを増やす可能性がある
The food additive carrageenan (E 407) could d | EurekAlert!
27-Nov-2024
ドイツのヒトでの研究
BMC Medicine volume 22, Article number: 558 (2024)
オープンアクセス
20人の平均BMI24.5の男性での、朝晩250mgカラギナン経口摂取を2週間のクロスオーバー試験。一次エンドポイントはインスリン感受性。他に全身及び肝臓インスリン感受性、MRIによる脳の炎症、腸の透過性、腸内細菌組成など。
全体のインスリン感受性に差はなかったがBMIと影響に相互作用があり、過体重の人でカラギナンの影響がみられた。
-閉経後女性は大豆を食べるべき?
Should postmenopausal women eat soy? Universi | EurekAlert!
27-Nov-2024
Advances in Nutrition に発表された3000人以上の参加者の40のRCTの解析から、大豆のエストロゲン様化合物はエストロゲン関連がんの重要なマーカーに影響しないことを発見した。
カナダ心血管学会のようないくつかの保健団体は健康的な食生活のなかに大豆食品を含めることを推奨しているが、多くの人が大豆にはエストロゲン活性のあるイソフラボンが含まれるため食べるのを躊躇している。
-世界の食料収量は過去60年間安定して増加してきた
Global food yields have grown steadily during | EurekAlert!
27-Nov-2024
しかし将来の増加する人口下での食料安全保障には持続可能性と入手可能性が要求されるだろう
PLOS ONE
Science Volume 386|Issue 6725|29 Nov 2024
-多くの研究から強い結論を抽出しようとする「系統的レビュー」が今や危機に
‘Systematic reviews’ that aim to extract broad conclusions from many studies are in peril
28 Nov 2024 ByHolly Else
ニセ論文がこのゴールドスタンダードの「井戸に毒を入れている」
-特集 地球を食べる
Eating the earth
26 Nov 2024 ByJoel K. Bourne, Jr.
世界の食料貿易が何十億人もの命綱であるが、それは脆く地球に辛い
(赤肉の輸出は病気の輸出を意味する、とかひどい言いようも)
-農家を気候スマートにするのに農業食料バリューチェーンを生かす
Harness agrifood value chains to help farmers be climate smart
Johan Swinnen et al.,
974-977
農業のやりかたを改選するためのインセンティブと構造は存在する
小規模農家が「気候スマート」になるには
-デマはオンラインで拡大するために怒りを悪用する
Misinformation exploits outrage to spread online
Killian L. McLoughlin et al.,
991-996
ハッピーや悲しいという感情より道徳的な怒りのほうが内容をよく確かめずに拡散する引き金になりやすい
その他
-SMC UK
超加工食品摂取と乾癬の関連を調べた研究への専門家の反応
November 27, 2024
JAMA Dermatologyに発表された研究がUPF摂取と乾癬の関連を調べた
King’s College London栄養科学教授Wendy Hall教授
この研究はフランスのコホートの横断研究で、乾癬になったことのない人と今乾癬の人と経験はあるが今は症状がない人の食事のUPF摂取を比較した。この種の研究は関連のみを語り因果関係は言えない。著者らは現在症状のある乾癬患者が、乾癬になったことのない人よりUPFの摂取が多いと報告しているが乾癬の活動期にある人と今は症状がない人との比較はしていない。この論文はフル論文というより短報で、情報が少なくUPFをどう分類したのかがわからない。同じ著者が以前同じNutri-Net-Santéコホートで似たような横断解析を行っていてその際に正確ではなく議論の多いNOVA分類を使っていた。UPFは全体として貧しい食生活の曖昧な近似であるため、より正確に定義された伝えやすい研究のほうが役に立つだろう。
Ultraprocessed Food Intake and Psoriasis | Dermatology | JAMA Dermatology | JAMA Network
-環境保護主義は豊かさと対極になる
Environmentalism is Antithetical to Abundance
Oct 11, 2024 By Ted Nordhaus
環境保護主義の死と豊かさ運動まで
私は昨日ワシントンで開催された第一回豊かさ会議で基調講演を行い、気候ムーブメントは新マルサス主義的であって豊かさ運動の敵であると主張した。その直後に気候活動家がステージに乱入して抗議活動を行った。あまりのタイミングの良さに、聴衆の多くが最初、私が自分でしかけたいたずらかと思ったほどだ。
私は20年前の今月「環境主義の死」というエッセイを発表し、豊かさ運動の台頭を予見した。
(以下略。技術革新を妨げ人間がいなくなることが解決方法だという過激派環境保護主義ではなく、変化する環境に適応するための技術開発が必要だという立場の人、らしい。エコテロリストがどこにでも現れて破壊活動をするので人々の支持を急速に失っている。)