野良猫 食情報研究所

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20024-11-25

[EFSA]評価

食品と飼料の新規たんぱく質評価を支援する技術的加工の調査

Investigating technological processing supporting the assessment of novel proteins in food and feed risk assessment

21 November 2024

たんぱく質の安全性に関する加工の影響の文献調査

 

[EU]SCHEER ワーキンググループの議事録

SCHEER - Minutes of Working Groups 2022 - 2026 - European Commission

WG on Draft Environmental Quality Standards for the Water Framework Directive Priority Substances & groundwater quality

Minutes of the Working Group Meeting of 18 November 2024

https://health.ec.europa.eu/document/download/0b99e7fc-4708-469d-a7f6-c1e94599a976_en?filename=scheer2022_miwg_128.pdf

水枠組み指令下での24のPFASの合計についての環境質基準(EQS)について検討していたが地表水と地下水の総PFASの (E)QSについて検討することになった

 

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular - 318-24 | Food Standards Australia New Zealand

22 November 2024

申請取り下げ

・乳児用調整乳中GM大腸菌K-12由来ラクト-N-テトラオースの規格

情報募集

・栄養表示-健康スター格付けと栄養成分表

2025年1月17日まで

 

[ProMED]メタノール中毒―ラオス(第二報):(VIENTIANE)致死、更新

Methanol poisoning - Laos (02): (VT) fatal, update

https://promedmail.org/promed-post/?id=8720221

2024-11-24

Date: Fri 22 Nov 2024 Source: BBC News [edited]

ラオスで海外ツアー客6人がメタノール中毒疑いで死亡

 

[COT]緑茶カテキンの肝毒性についての声明:要約

Statement on the Hepatotoxicity of Green Tea Catechins: Lay Summary | Committee on Toxicity

22 November 2024

  1. 2017年、緑茶サプリメント摂取に関連する有害影響の一連の報告を受けて、欧州委員会は欧州食品安全機関(EFSA)に、これらのサプリメントの主要成分である緑茶カテキン(GTC)の安全性に関する入手可能な情報を評価するよう要請した。
  2. EFSAは、伝統的な方法で調製された緑茶からのGTCは一般的に安全であると考えられると結論した;しかし、エピガロカテキン-3-ガレート(EGCG)と呼ばれるGTCを含むサプリメントを使用した人では、まれに肝臓の傷害/損傷(つまり肝毒性)が報告されている。 EFSAは、安全と考えられるGTC由来EGCG量を特定することは不可能であると結論した。レビューされた臨床試験では、最大12か月、800 mg EGCG/日 未満での肝毒性の根拠はなかった。ただし、375 mg EGCGを含む特定の1製品について肝毒性が報告されている。800 mg EGCG /日を超える量は、対照と比較して、肝障害を示す肝酵素の増加が示された。
  3. COTは、これらの肝障害の事例は、個人に特有の異常および/または反応によるものであり、個人の遺伝的要因に関連していると注記する。これらは「特異体質」反応と呼ばれ、動物ではまれで予測不可能で、再現できない。これらの反応は、GTCを含むサプリメントの用量と摂取期間により、個人間で著しく異なる可能性がある。その人は、サプリメントを摂取する前に自分が影響を受けやすいことを知らない可能性がある。このようなサプリメントを使用する場合、予期しない特異反応の可能性を排除することはできない。
  4. EFSAの意見の採択後、欧州委員会は、GTCを含む食品の安全性確保のためにGTCの使用を制限することを提案している。
  5. 英国におけるリスク管理の次のステップを検討するため、栄養・表示・組成・基準(NLCS)の枠組みの下で、保健社会福祉省は、COTに対し、2018年のEFSA意見の結論が引き続き適用可能かどうかを評価し、2018年以降に利用可能になった新たなデータを見直すよう要請した。2018年のEFSA評価では、GTCと、肝障害/損傷に関連する可能性のある特異な反応が評価された。これは、GTCまたは緑茶または抽出物のいずれかの一般的な安全性評価ではなかった。
  6. 「ハーブ茶」は、乾燥した花、葉、ハーブ、根などが入った小袋に液体を加えたものである。お茶(Camellia sinensis(C. sinensis))は「ハーブ茶」として使用される。抽出物は「ハーブ茶」のより濃縮された形態であり、例えば、緑茶抽出物(GTE)は緑茶の「ハーブ茶」より濃縮されている。
  7. 同じ植物から、加工方法によって異なる種類のお茶が生産される。緑茶は白茶、紅茶、ウーロン茶とは異なり、発酵を経ない。発酵したものは、カテキンを含むポリフェノールと呼ばれる化合物の濃度が下がりる。GTCは、茶の木C.sinensisの未発酵の葉と葉芽に由来する。カテキンは、緑茶に含まれる総フラボノイド(ポリフェノールのサブセット)の~20%を構成する。このお茶から抽出物をつくると、カテキンが濃縮され、カフェインなどの他の成分が除去される(C.sinensisには天然にカフェインが含まれる)。
  8. C. sinensis植物の葉から作られる緑茶は、世界中で消費されている人気のある飲み物である。さまざまな種類のがん、肝臓、心臓病への緑茶の健康上の利点に関する多様な文献が入手できる。これらの有益な効果の多くは、特定のカテキン、EGCGに関連付けられてきた。しかし、EFSAが特定したように、このカテキンは肝毒性と関連する。
  9. COTは、2018年のEFSAの意見以降に発表されたGTEsが肝毒性を引き起こす可能性に関する文献をレビューし、EFSAの結論に影響するかどうかを評価した。
  10. レビューされた研究では、緑茶製品の摂取の結果として、用量、組成、GTEへの曝露期間、および肝毒性の発生率に大きなばらつきがあった。EFSAパネルは、肝障害の症例の多くが特異反応の結果であると結論したが、文献レビューの後、COTはそれに同意する。
  11. 全体として、COTは、800mg/日のEGCGがおそらく安全であるというEFSAの結論が不適切であることを示唆する新たなデータは存在しないと結論した。800 mg /日未満の用量でヒトにおけるEGCGの影響を特定した新しい研究はないが、特異反応により、少数の人がこの用量以下で有害影響を経験する可能性を排除できない。.
  12. 全文は、:緑茶カテキンの肝毒性に関する声明:https://doi.org/10.46756/sci.fsa.wii944.

(NOT FOUNDになる)

 

[WHO]第47回FAO/WHO Codex総会は新しい基準を採択する

Forty-seventh session of the FAO/WHO Codex Alimentarius Commission adopts new standards

25 – 30 November 2024

meeting-detail | CODEXALIMENTARIUS FAO-WHO

 

CCEXEC87/ Codex’s executive rounds off a busy year ahead of the 47th Commission meeting | CODEXALIMENTARIUS

18/11/2024

CAC47/ Setting the stage for the coming years | CODEXALIMENTARIUS

22/11/2024

 

論文

-科学者が有毒魚の分子構成を発見

Scientists discover the molecular composition | EurekAlert!

20-Nov-2024

FEBS Open Bioに発表された研究がツノダルマオコゼSynanceia horrida とオニダルマオコゼSynanceia verrucosaの毒について新たな知見を得た。これらには3種の神経伝達物質、GABA、コリン、O-アセチルコリンが含まれる

 

-何百万人ものアメリカ人が他人の飲酒や薬物使用によって傷つけられている

Millions of Americans hurt by others’ drinkin | EurekAlert!

21-Nov-2024

Journal of Studies on Alcohol and Drugsに発表された調査。

他人の飲酒によって、結婚や家族の問題から経済的問題、殺人あるいは飲酒運転などで「受動的に傷害を受けた」ことがあるのは34%、一方他人の大麻オピオイドやその他の薬物使用による害は14%が報告した。

 

-10のアメリカ:米国の寿命格差の系統的解析

Ten Americas: a systematic analysis of life expectancy disparities in the USA - The Lancet

Laura Dwyer-Lindgren, et al.,

住んでいる地域と人種と民族でアメリカ人集団を10に分類。平均寿命の差が2010年には13.9年だったのが2020年には18.9年、2021年には20.4年と拡大している。

最も寿命が長いのはアジア人、最も短いのが西部に住むアジア・アメリカ先住民・アラスカ先住民(AIAN)。最も収入が多く学歴が高い白人が寿命では2020年以前は4-5番目だった。

(アジア人もともと寿命長い説はある)

 

-THE LANCET Number 10467 | Nov 23, 2024

ワールドレポート

日本の孤独死:社会的流行

Japan's lonely deaths: a social epidemic

Megan Tatum

 

McGill OSS

-トリカブトには長い暗黒の歴史がある

Wolfsbane Has a Long, Dark History | Office for Science and Society - McGill University

Joe Schwarcz PhD | 22 Nov 2024

この植物は紀元前2世紀にまで遡って毒として使用されていて、実話に基づいたシャーロッ・クホームズの古典で大きく取り上げられている

シャーロッ・クホームズが「まだらの紐」の中で殺人鬼Grimesby Roylott博士に向かって話すせりふの中にPalmerと Pritchard医師が出てくる。Palmerと Pritchard医師は19世紀の裁判で注目された実在の殺人者で、アンチモントリカブト、ストリキニーネを使っていた。

動画

This poisonous plant inspired a classic Sherlock Holmes story | The Right Chemistry

 

-ニキビと食べ物:曖昧な関連

Acne and Diet: An Ambiguous Association | Office for Science and Society - McGill University

Jonathan Jarry M.Sc. | 22 Nov 2024

乳製品やチョコレートのような食べ物がニキビに関係するかどうかはまだわからないまま

重要メッセージ

・ニキビは皮脂の増加、炎症性分子、死んだ皮膚細胞による毛穴のつまり、アクネ菌と呼ばれる細菌、の4つの要因で生じる

・ニキビの原因は肌の汚れではなく、過度のこすり洗いは悪化させる可能性がある

・食事がニキビの原因あるいは悪化要因になるかどうかはまだ不明で、多くの人が乳製品やチョコレート、高グリセミック指数食品などを原因と主張するがこれまでのところ決定的な根拠はない

 

-動画

メープルシロップは健康的?

Cup o'Joe-Hmmm-Is maple syrup healthy?

2024/11/22

私はメープルシロップは好きだが、健康に良いとは思わない。結局主成分は砂糖なので。なのにネットにはメープルシロップが健康に良いという主張が多数ある。その多くがポリフェノールが含まれるからだという。ポリフェノールは膨大な化合物を含むクラスで個々の物質はそれぞれ異なる性質をもつ。仮に何らかの影響のある物質があったとしてもその量はわずかで、影響が出る前に砂糖の摂りすぎになるだろう

 

その他

-SMC NZ

思春期ブロッカーには注意深いアプローチ―専門家の反応

Careful approach to puberty blockers - Expert Reaction - Science Media Centre

21 November 2024

ジェンダー違和のある子供たちへの思春期ブロッカーを巡る根拠をレビューし、保健省は注意深いアプローチをとる

SMCは専門家のコメントを求めた

以下4人。

ニュージーランドは処方率が高い。「進歩的」運動が活発)

 

-Trumpの選挙の勝利が米国のフードテック政策に何を意味するか

What Trump's Election Win Means for Food Tech Policy in the US

By Anay Mridul Published on Nov 6, 2024

(悪い予想ばかり)

 

-フランスのいわゆる代替医療(SCAM):面白い逸話

So-called alternative medicine (SCAM) in France: an amusing anecdote

23 November 2024

今回は例外的に、興味深い個人的体験を報告する。

フランスの友人が秘書を探して10人の候補者に面接した。驚いたことにそのうち5人が「医学」の卒業証書を持っていて、それで私にその「資格」についてメールしてくれた。

・エネルギーセラピスト

・Acess Barsプラクティショナー

・Enelph法プラクティショナー

・フェイシャルリフレクソロジー

・光療法プラクティショナー

私の知らないものも含まれていたので調べてみた。そして光療法を除いて信頼できる根拠は見つからなかった。

何が面白いかって?フランスにはSCAMがあふれていて、多くの女性がそのような無意味な治療法のセラピストになるために高いお金を払っているが結局稼ぐことはできずに秘書に応募している。

私の友人の秘書はそのような偽医学の資格を持たない人に決まったそうだ。

(フランス人女性は代替医療やオーガニックが好きそうなイメージがある。NutriNet-Santeの参加者はこういう人たちがメイン)

 

-Mehmet OzはOGウェルネスの悪党で、彼の財産はあなたに嘘をついて稼いだもの

Mehmet Oz is the OG wellness grifter: his millions were made by lying to you

Dr. Andrea Love Nov 23, 2024

彼はテレビ番組「ドクター・オズ・ショー」だけで詐欺商品の売り上げで5000万ドル以上をだまし取ったと推定されている。その彼がHHSの管轄下の最も重要な福祉機関の一つであるメディケア・メディケイドサービスセンター(CMS)の責任者に指名された。

彼はiHerbのグローバルアドバイザーで根拠のないダイエタリーサプリメントを売っている。COVID-19の治療薬としてヒドロキシクロロキンを宣伝し、占星術ホメオパシー、サイキック、コロイド銀を推奨する。Mehmet OzがCMSを率いることになれば根拠に基づく医療は弱体化されるだろう

私たちは皆、科学のための戦いに参加しなければならない。

(長い記事一部のみ)

 

-我々のフードシステムへの恐怖と戦う

Fighting Fear of Our Food System - Dirt to Dinner

By Garland West November 20, 2024

一見信頼できそうな情報源からの日々のニュースが私たちの食品への懸念と混乱を引き起こしている。食事について心配になるのは当然だが、事実はそのような主張を裏付けているか?見てみよう。

スクープ:あなたの食品は安全

私たちのフードシステムは世界で最も安全なもののひとつで日々改善している。しかしニュースはそうなっておらず恐怖をまき散らす。さらに一部の人々は何を食べるかだけではなく、食べることそのものに罪悪感を感じさせたがっている。

以下解説