[WHO]出版物
健康的な食事とは何?FAO/WHO合同声明
24 October 2024
健康的な食事は健康、成長、発育を促し活動的なライフスタイルを支持し、栄養の過不足と伝染性および非伝染性疾患と食中毒を予防し、幸福(wellbeing)を増進する。実際の食事の内容は個人の特性、好み、信念、文化、地域で流通している食品、食習慣によって多様だが、健康的食生活の基本原則は同じである。
健康的食事の基本原則
・適切であること 必須栄養素が十分で、摂りすぎることがない
・バランスが取れていること
・ほどほど
・多様
さらに、食品や飲料が安全である場合のみ食事が健康的になれる
(相変わらず「生後6か月までは母乳のみ」を維持。超加工食品(UPF)とかNOVA分類を、批判があることには言及せず推奨している。WHOの栄養チーム執筆なので当然だが。)
[RIVM]食品中化学物質の健康影響をDALYをもとに比較する―実行可能性研究
A DALY-based comparison of the health impacts of foodborne chemicals - a feasibility study | RIVM
29-10-2024
RIVMは食品中化学物質の疾病負担を計算する段階的アプローチを提案する。この方法は簡単ではなく計算には十分なデータが必要。
報告書本文英語
A DALY-based comparison of the health impacts of foodborne chemicals - a feasibility study
対象は鉛・水銀・無機ヒ素など
[APVMA]APVMAのパラコートについてのパブリックコメント募集終了
30 October 2024
2024年10月29日午後5時で受付終了。広範な関係者から100以上の意見が寄せられ、それらを今後検討して2025年半ばに最終決定する予定
[USDA]APHISは規制状態レビュー対応を発表:GreenLab, Inc, Ohalo Genetics, および Norfolk Plant Sciences
10/29/24
・GreenLab, Inc社のセルロース分解酵素を生産し除草剤グルホシネートに耐性の遺伝子組換えトウモロコシ
・Ohalo Genetics社の自家和合性アーモンド
・Norfolk Plant Sciences社の果実の色が変わって栄養の質が高い遺伝子組換えトマト
いずれも植物病害虫リスクの増加はない
[FSA]更新9―いくつかのブランドがピーナッツ汚染の可能性のあるマスタードを含む製品をリコール
29 October 2024
対象製品拡大
(更新5まではFGS Ingredients Ltd社が主語だった)
[FDA]FDAは食品包装と食品と接触する使用のフタル酸について更新
FDA Update on Phthalates in Food Packaging and Food Contact Applications | FDA
October 29, 2024
本日FDAは、企業が使わなくなったために認可を取り消したフタル酸の食品接触使用に関するFDAの最終規則への反対意見に対応した。FDAは異議を評価し、最終規則を改定する根拠が提供されていないと結論した。しかしながらFDAは残ったフタル酸の使用に関する安全性評価の更新は実施中である。
FDAの最終規則は2022年に発表されたもので、その後いくつかの団体が異議を提示した。本日の反応は最終規則が理に適っていることを説明した。
またFDAは28のフタル酸の食品接触物質への使用認可を取り消すことを求めた別の食品添加物請願をFDAが却下したことに対する反対も受け取った。この反対意見も却下を覆すあるいは改定する根拠とならないと結論した。
これらの反対への本日の対応は、データや情報から28のフタル酸をひとまとめにしてそのうちの一つの化合物のデータを28物質全てにあてはめるという要求が支持されないとFDAが評価したためである。
請願対象となった28のフタル酸のうち、23はもはや使われていないので最終規則で認可を取り消している。
フタル酸についての詳細情報は以下から
Phthalates in Food Packaging and Food Contact Applications | FDA
(請願を提出していたのはBreast Cancer Fund, Center for Food Safety, Center for Environmental Health, Center for Science in the Public Interest, Consumer Federation of America, Earthjustice, Environmental Defense Fund, Improving Kids’ Environment (IKE), Learning Disabilities Association of America, Natural Resources Defense Council。)
[EFSA]評価
飼料添加物
遺伝子組換え
[EU]医療機器関連
-医療機器の殺菌用のエチレンオキシド(EtO)の規制状態
29 October 2024
バイオサイド製品に関するRegulation (EU) 528/2012によるレビュー計画との関連で、製造時に工場で使われる場合と医療機関などで医療器具の使用後に使われる場合との法的立場について
-医療機器に関するRegulation (EU) 2017/745下での医療機器と医療製品のボーダーラインについてのガイダンス
29 October 2024
MDCG 2022 – 5 Rev. 1での改定は医療機器の洗浄殺菌用製品について
(なおこのガイダンスでハーブ医薬品と伝統的ハーブ医薬品も定義している)
その他
-RFK Jr.がFDAに対してMAHA戦争を宣言
RFK Jr. declares MAHA war against the FDA | Science-Based Medicine
David Gorski on October 28, 2024
反ワクチンTrumpサポーターRobert F. Kennedy, Jr.がX/Twitterに、Trump 当選の場合にはFDAに対してMAHA戦争を宣言した。実際の意味は?
信じられないかもしれないが私は約20年もRFK Jr.について書いてきた。2005年、彼が初めて反ワクチン主義者として水銀を含む防腐剤チメロサールが自閉症の原因でCDCがそれを隠していると主張し始めたときから。最近は8月にTrump陣営に転向しTrump政権で医療政策関連の主導的地位に就くことを期待している。私はTrumpが選挙で勝利しない限りRFK Jr.のMAHAのナンセンスについて書くつもりはなかったが、週末にXで彼の投稿を見てしまった
RFK Jr.の投稿:FDAの公衆衛生への戦争は終わる。向精神薬、ペプチド、幹細胞、未殺菌ミルク、高圧酸素療法、キレート療法、イベルメクチン、ヒドロキシクロロキン、ビタミン剤、クリーンな食品、日光、エクササイズ、栄養サプリメントなどの抑制を含む
これは彼が「健康の自由」志向に軸足を移したことを示す。「健康の自由」運動はFDAによる規制を嫌い、FDAの解体を望んできた。
(以下「健康の自由」運動の歴史等の長い記事)
-国のOpson作戦はコメとブルーベリーを標的に
National Opson operations target rice and blueberries | Food Safety News
By News Desk on October 29, 2024
Opson XIII作戦の国ごとの詳細が明らかになってきた。
スウェーデンではスウェーデン食品局Livsmedelsverketがコメの誤表示を焦点にした。600トン以上のコメを調べ、多くが質を実際以上に表示していた。主に失格がみつかったのはインド産とパキスタン産で、質がプレミアムのバスマティ米“1121”と表示されている中身は質が低いあるいは別の種類のコメだった。他に虫がいる、期限切れ、日付改ざんなどが含まれる。
ドイツでは成分に「野生ブルーベリー」表示のあるものを調査し、BVLが調べた検体の50%が「野生ブルーベリー」ではなく別物が含まれていたという。
-CSICon 2024
CSICon Homepage | CSIConference: Register Today
October 24-27, 2024
Rina Raphael 科学と健康に関するデマを拡散するメディアの役割
Nick Tiller 悪い科学がウェルネス業界のデマに加担
Tim Caulfield “manosphere”と極右陰謀論の興隆
Andrea Love 科学の選択的拒否