野良猫 食情報研究所

uneyamaが運営する食品情報サイトです

2024-10-25

[DWI]塩素のポッドキャスト発表

Chlorine podcast published - Drinking Water Inspectorate

24 October 2024

飲料水の安全のために必要な塩素について

 

[ASA]成功のレシピ:調整ミルクの広告が規則違反にならない方法

A formula for success: how to ensure your formula milk advertising does not break the rules - ASA | CAP

24 Oct 2024

乳児用調整乳は一部の例外を除き広告が禁止されていることに注意。フォローアップミルクは広告可能だが消費者が乳児用調整乳と明確に区別できるよう注意する必要がある。

 

[WHO]出版物

2021-2024 WHO食品由来疾患疫学参照グループ: 2021年10月19日から11月2日第二回会合報告書

WHO Foodborne Disease Burden Epidemiology Reference Group for 2021–2024: second meeting report, 19 October-2 November 2021

23 October 2024

 

[EPA]EPAは子供たちを鉛塗料ダスト暴露から守るための基準を強化

EPA Strengthens Standards to Protect Children from Exposure to Lead Paint Dust | US EPA

October 24, 2024

1978年以前の家や施設の鉛塗料ダストの要件強化

床について10 micrograms per square foot (µg/ft2)から5 µg/ft2 に

窓の敷居については100 µg/ft2 から40 µg/ft2に

窓の溝については400 µg/ft2 から 100 µg/ft2 に.

 

[FDA]FDAはタトゥーインクについての最終ガイダンスを発表

FDA Issues Final Guidance on Tattoo Inks | FDA

October 24, 2024

微生物汚染を予防するためのガイド

Guidance for Industry: Insanitary Conditions in the Preparation, Packing, and Holding of Tattoo Inks and the Risk of Microbial Contamination | FDA

 

[SMC UK]貴族院食品、食事、栄養委員会の食品と食事と肥満報告書への専門家の反応

expert reaction to report on food, diet and obesity from the House of Lords Food, Diet and Obesity Committee | Science Media Centre

October 24, 2024

議会委員会の報告書に科学者がコメント

Quadram研究所暫定理事Martin Warren教授

報告書を歓迎する。報告書が強調するように、食品、食事、肥満の危機は公衆衛生上の危機だけではなく大きな経済問題でもある。ここ数十年で重要な栄養素を欠くエネルギー密度の高い食品が増えた。国として栄養価の高い食品の生産に集中する必要がある。異なる食品(UPFなど)の健康影響メカニズムの研究を推進することは歓迎する。

London Metropolitan University栄養と健康リーダーHilda Mulrooney博士

私はプレスリリースで読んだ概要をもとに考える。この報告書は広範な関係者に相談して作成され、包括的戦略を助言している。主な批判は政府が義務を課すのではなく個人の自主的対応に依存していることである。義務化のほうが任意の対策より効果は大きい。

脂肪砂糖塩の多い食品を最小限にすることを薦め続けるのは妥当だがこれは所得の低い人のほうが難しい。この問題に対応しなければ健康の不平等が逆に増える可能性がある。

FSA長官Susan Jebb教授

FSAは委員会の報告書を歓迎する。これらの提案をより詳細に検討する必要がある。

King’s College London栄養と食事名誉教授Tom Sanders教授

この報告書は肥満予防の重要性を強調する。しかしこの報告書は不健康な食事とカロリーの摂りすぎをごっちゃにしている。肥満の原因は栄養素のミックスではなく過剰なカロリー摂取である。

この報告書は不健康な食品の広告制限を求めているが、大きな問題である一食分のサイズを忘れているようだ。過去20年間、一食分が大きくなり続けている。

King’s College London栄養科学講師Katie Dalrymple博士

肥満の流行が大きな公衆衛生の課題である。根拠に基づいた効果的介入なしには肥満の減少はありそうにない。この報告書では妊娠前の母親の健康の重要性を強調している。

Oxford Brookes大学栄養学講師Aisling Daly博士

私は個人の選択や教育から、フードシステムや食環境に対応することがより重要であることを認識して動いたことは良いと思う。選択肢が多い中で個人が健康的食品を選択するのは不可能だから。

UPFの分類方法研究推進は歓迎する。それがなければ役に立つ研究ができない

Oxford大学Nuffieldプライマリーヘルスケア科学部食事と肥満准教授Nerys Astbury博士

議会の報告書は肥満と食事関連疾患が公衆衛生上の危機であると結論した。それは素晴らしいが、必要なのは特異的で測定可能な対策である。

この報告によると1992年から2020年の間に約700の政策が肥満対策として提案されたが未だに肥満率は増加し続けている。この報告書はいくつかの対応を示唆するが実行には時間と政治的意思が必要であろう

Aberdeen大学Rowett研究所栄養肥満疾患テーマリーダーAlex Johnstone教授

この報告書を歓迎する。学者として、超加工食品の健康影響についてさらなる資金提供を特に歓迎する。

 

報告書

House of Lords - Recipe for health: a plan to fix our broken food system - Food, Diet and Obesity Committee

 

その他

-Nature ニュース

「うんちミルクセーキ」が帝王切開の赤ちゃんのマイクロバイオームを強化する

‘Poo milkshake’ boosts the microbiome of c-section babies

24 October 2024 By Mariana Lenharo

帝王切開で生まれた子供に糞便移植をするのは期待できることを初期の臨床試験が示す

感染症と疫学の学会で発表された、帝王切開で生まれた赤ちゃんにほんの少しの母親のうんちを含むミルクを与える試験。15人の赤ちゃんに投与、16人プラセボで6か月まで観察した知見。2才まで観察継続中。自宅で試さないこと。

 

Natureワールドビュー

私は10年間デマを研究してきた―米国の選挙の日に監視すべきうわさについて

I’ve been studying misinformation for a decade — here are the rumours to watch out for on US election day

By Kate Starbird  22 October 2024

市民ではない人が大量に投票しているとか投票場の外に疑わしい車があるとかいうたくさんの虚偽の主張が予想される。私たちは速やかにそれらにカウンターすべきである。

 

Natureニュース

サーモンの汚染物質を伴う動く栄養豊富な食事

Salmon’s moveable feast of nutrients with a side order of contaminants

By Amanda L. Subalusky & Cornelia Twining  09 October 2024

移動する動物は食べ物や汚染物質を運ぶ。1976年から2015年までの太平洋サケの回遊を評価し、この輸送の規模の変化と消費者への潜在的影響を明らかにした

 

 

太平洋サケによる大陸スケールでの栄養と汚染物質の輸送

Continental-scale nutrient and contaminant delivery by Pacific salmon | Nature

Jessica E. Brandt et al., Nature volume 634, pages875–882 (2024)

オープンアクセス

 

-Thom Golabのデスクから:Bruce Ames博士追悼

From the Desk of Thom Golab: A Tribute to Dr. Bruce Ames | American Council on Science and Health

By Thom Golab — Oct 24, 2024

Bruce Ames博士を偲んで:1928年12月16日―2024年10月5日

 

-ザンタック訴訟が如何にしてこじれたか

How the Zantac Litigation Went Sour | American Council on Science and Health

By Barbara Pfeffer Billauer JD MA (Occ. Health) PhD — Oct 24, 2024

ザンタックのメーカーが好意的な傾向だった評決を22億ドルという巨額の和解金で終わらせようとする理由をどう説明すればいいのだろうか?答えは製品リコールのきっかけとなった民間検査会社Valisureの内部告発訴訟にあるようだ。

ラニチジン(ザンタックの成分)に発がん物質NDMAが含まれるとしてリコールを求める請願を行ったValisureの関係する裁判の話

アメリカはすぐ訴訟にするから話がややこしくなる。Valisureは意図的に汚染物質を高濃度検出しては騒ぐことを稼業にしているらしい)

 

-ヘレンの被害の証言

Witnessing Helene's Wrath - Dirt to Dinner

By Garland West October 24, 2024

南東部を通過したハリケーンヘレンの影響について。史上最悪の嵐の影響はまだ残っていて今後もしばらく続くだろう。この嵐は極端な気候に対する我々のフードシステムの脆弱性を示し、レジリエンスを上げる課題をつきつけた

影響が大きかったのが家禽とペカンナッツ 洪水の影響はもちろん、停電の影響も大きかった