[FSANZ]食品基準通知
Notification Circular - 312-24 | Food Standards Australia New Zealand
22 October 2024
意見募集 昆虫耐性遺伝子組換えトウモロコシ系統MZIR260由来食品
2024年12月4日まで
[Codex]CCRVDF27/革新的スピリッツを讃え会議始まる
CCRVDF27/ Meeting opens with commendations for innovative spirit | CODEXALIMENTARIUS
21/10/2024
Use of antibiotics in livestock - BfR
21.10.2024
年次報告書を掲載(ドイツ語)
論文
-全国世論調査:多くの十代が筋肉増強、スポーツ成績のためにプロテインサプリメントを使っている
National poll: Many teens use protein supplem | EurekAlert!
21-Oct-2024
両親によると、十代の少年がプロテインパウダーやシェイクやバーのようなサプリメントを毎日あるいは多くの日に使う可能性が高い
ミシガン大学C.S. Mottこども病院による子供の健康に関する調査
(成人も子供もプロテインが多いことがいいことだと認識しているようだ。炭水化物が悪者にされている。環境負荷の低い食事とは真逆)
-食品廃棄と気候変動と高齢化する集団の関係を理解する
Understanding the relationship between food w | EurekAlert!
21-Oct-2024
Nature Communicationsに発表された立命館大学の日本の家庭での食品廃棄の研究。
一人当たりの食品廃棄が世帯主の年齢とともに有意に増加する。
(でも本文読むと高齢者のほうが外食や出来合いのものを購入しないからとか書いてあってそれってゴミの出る場所が違うという話でプレスリリースから受ける印象と違う。さらにキャベツの外側の葉って減らすべきfood wasteなの?)
その他
-ゲノム編集食品にとっての欧州の惨事
Europeans’ distaste for gene-edited food
by Carrie Arnold, special to C&EN October 14, 2024
CRISPRのような技術は作物の改良を約束するが、EUに根付くことは決してないだろう
ミラノ大学の植物学研究者Vittoria Brambillaのいもち病耐性米開発の話を枕に欧州の政治的規制の話
-気候変動は我々すべてを飢えさせるか?
Will Climate Change Starve Us All? | The Breakthrough Institute
Sep 3, 2024
ノー、しかし悪い科学コミュニケーションと恐怖扇動は飢えさせるかもしれない
2014年にScientifc Americanが「土壌劣化が続けば農業はもう60年しかできない」という記事を掲載した。同じような主張は2019年にはGuardianに、2024年にはBBCにも掲載された。BBCの記事では世界で最も貧しい地域では既に収穫がゼロでマッドマックスを示唆している。
しかし世界の農業生産が減っているという主張には根拠がない。
メディアが私たちの農業の未来について過度に暗い描写をするのは初めてではなく、一般の人々は食の未来に対して恐怖を煽られている。「食料の終焉」を告げるジャーナリストの主な情報源は活動家の研究者か、再生農業や有機農業のような工業的食料生産への批判者である。現代の食料システムに関する報道は、我々の食料システムが崩壊しつつあり、唯一の解決策は反技術の農業を受け入れることだという「物語」を売り込んでいる。
問題は、この物語が間違っているだけではなく危険だということだ。この物語は世界の食料安全保障、そして環境に大きな影響を与える。
(以下気候変動の影響は農業の技術進歩に比べて小さいことを示す。もし有機農業に変えたら収量が20%減ることに比べると、技術否定こそが壊滅的。スリランカを見よ)
-果物を洗う:ケールを洗うのに水が十分でない場合
Fruit Washes: When Water Isn't Fancy Enough for Your Kale | American Council on Science and Health
By Susan Goldhaber MPH — Oct 21, 2024
野菜を洗うには水が一番だが、マーケターは遥かに高額の野菜果物洗浄剤を売っている。それは農産物の洗浄よりも早く財布を洗い流す。科学に基づけば、水でいい。
野菜や果物用の洗剤は世界的に39億7000万ドルの産業である。これらは汚れや細菌、残留農薬への恐怖を煽って宣伝されている。これら洗剤の成分は害はないが農薬や微生物の除去に関して水より優れていることはない。
(本文は引用文献もある長い記事)
-歩く死体:如何にしてCropLifeが農家を失敗させたか
Walking Dead: How CropLife Fails Farmers - by David Zaruk
David Zaruk Oct 21, 2024
業界団体が産業空洞化を許す?
この夏、EUはジャガイモの栽培に必要な除草剤であるメトリブジンを禁止した。農家は、実行可能な代替手段はないと言ったが、EUの持続可能な使用指令の厳しい制約で、この物質は認可更新されまなかった。8月のことだった。先週、フランスのジャガイモ業界団体はこの決定に抗議した。この件について、農業部門を代表する欧州の業界団体であるCropLifeヨーロッパは何も言っていない。
作物、農家、食物連鎖の保護を任務とする主要な業界団体が、何千人ものジャガイモ農家を窮地に追いやったのはなぜだろうか?欧州のジャガイモの収量がすでに劇的に減少している(37%)状況で、農家は重要な物質を否定され、CropLifeも声を上げようとしなかった。
・彼らはEU農業の衰退を管理するだけが仕事か?
・彼らは現在の規制体制の下で作物保護製品を擁護するために行動する能力がないのか?
・彼らは、だれかの利益によって制限されているのか?
・彼らは外交的手段で敬意を見せて信頼を得ようとするのに忙しすぎるのか?
おそらく、これらすべてが真実だろう。そしてもしそうなら、業界団体システムを根本的に再構築する必要がある...あるいは、ただ荷物をまとめて、事業を停止し、来るべきポスト資本主義の脱工業化時代に備えるだけ。
何故メトリブジンが禁止されたのか?
EUの持続可能な農薬使用指令の下では、物質が潜在的な内分泌かく乱物質ではないことを証明する必要がある。実際には、何かが潜在的な内分泌かく乱物質ではないことを証明することは非常に困難である。ある毒性学者がかつて私に語ったところによると、現在の規制の制約の下では、すべての植物保護有効物質の約60〜75%は、更新できない。
メトリブジンは、更新申請でこの内分泌のハードルを乗り越えられなかったため、禁止された。持続可能な農薬使用指令はハザードベースであり、これは、曝露量や農薬への曝露を防ぐ手段が考慮されないことを意味する。コーヒーや大豆製品を摂取するとどれだけの既知の内分泌かく乱物質が摂取されているか、また、避妊薬やホルモン補充療法を通じて意図的に内分泌かく乱物質を摂取する人がどれだけいるかを考えると、これはばかげている。しかし内分泌かく乱物質の可能性がある、というだけで、農家が必要とする有用な化学物質を禁止するのに十分なのだ。
農家には選択肢がなく、ジャガイモを耕作し続けるには不確実性が大きすぎる。他の多くの作物と同様に、ヨーロッパの消費者はまもなくジャガイモを輸入しなければならないだろう。
逸脱(例外)のダンス
8月のメトリブジンの禁止はニュースにはならなかった。フランスの農家は今月になってようやくそのことを知ったようで、ジャガイモ生産者組合は強く反応した。しかし、CropLifeは、自分たちにできることは何もないと感じていた。
農薬製造業者は、あまり大声で抗議していない。CropLifeヨーロッパは業界の衰退を食い止めることしかできない生けるしかばね業界団体の一つになった。農家は苦しみ、消費者は苦しむだろう。しかし活動家NGOは祝杯を挙げるだろう。
失われたチャンス
何故CropLifeは諦めたのか?
今やすべての欧州の産業がタバコと同じ悪魔にされていて機能を制限されている。
理由はともかく、業界団体が産業を守ることに失敗し、消費者や農家を守ることに失敗している。再構築が必要なのは悪い規制だけではないかもしれない。