野良猫 食情報研究所

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2024-10-16

[DHSC]NHSのごみに大きな対策

Major crackdown on NHS waste - GOV.UK (www.gov.uk)

16 October 2024

医療での使い捨て機器の数を劇的に減らす新しい戦略が発表された

医療用機器のリサイクルや再利用の推進

(手術で使うはさみ、カテーテル、止血帯等が名指しされている。プラスチックごみを減らすには医療分野は無視できない。)

 

[ASA]ASA裁定

-Sainsbury's Supermarkets Ltd - ASA | CAP

16 October 2024

スーパーマーケットの広告、乳児用調整乳の広告は禁止されている。

 

-Suntory Global Spirits UK Ltd - ASA | CAP

16 October 2024

車の運転と飲酒の関連は無責任であり禁止されている

 

[WHO]カタールとWHOのパートナーシップはより安全で健康的なメガスポーツイベントのレガシーを残す

Qatar-WHO partnership leaves legacy for safer, healthier mega-sporting events

16 October 2024

FIFA ワールドカップカタール 2022の経験をもとに、新しい報告書「ゲームを変える:スポーツイベントを介して健康と福祉を強化するChanging the Game: Strengthening Health and Well-Being through Sport Events」を発表。

Changing the game strengthening health and well-being through sport events (who.int)

飲食に関して、カタールはアルコール制限は可能だったがスタジアムで提供される食品はほぼすべて輸入なので「健康的選択肢」には困難が多かった

 

[WHO/FAO]出版物

-WHOテクニカルレポートシリーズ1055

ある種の食品中残留動物用医薬品の評価―第98回JECFA会合

Evaluation of certain veterinary drug residues in food - ninety-eighth report of the Joint FAO/WHO Expert Committee on Food Additives

 

-WHOテクニカル文書 

概要:優先的食物アレルゲン

In brief: priority food allergens (who.int)

概要:食物アレルゲン参照用量

In brief: food allergen reference doses (who.int)

概要:予防的アレルゲン表示

In brief: precautionary allergens labelling (PAL) (who.int)

概要:アレルゲン表示義務の例外

In brief: exemptions from mandatory food allergen declaration (who.int)

19 September 2024

 

[WHO]食品安全

Food safety (who.int)

4 October 2024

更新

食品中のハザードの例として挙げられている化学物質は天然の有害物質と環境汚染物質。

食品添加物残留農薬ではない、ことを強調しておく。

 

[WHO]食品由来疾患推定

Foodborne Diseases Estimates (who.int)

DALY専用サイト

 

論文

-研究が痛風の原因についての神話を否定する

Study busts myths about cause of gout | EurekAlert!

15-Oct-2024

Nature Geneticsに発表されたオタゴ大学の研究者らによる260万人の遺伝的情報を解析した研究によると痛風の主要因はライフスタイルより遺伝子。

 

-閉経後のホルモン陽性乳がんの約40%が過剰な体脂肪に関連

Around 40% of postmenopausal hormone positive | EurekAlert!

15-Oct-2024

BMIで評価された場合より割合は高い。肥満のリスクへの影響は過少推定の可能性が高い、と研究者は言う

Journal of Epidemiology & Community Healthに発表されたスペインの研究。

BMIは体脂肪の指標としては正確ではない、特に高齢女性では。

 

-ナッツアレルゲンが飛行機の空調システムで拡散するという信念に根拠はない

No evidence for belief that nut allergens spr | EurekAlert!

15-Oct-2024

主なリスクは残留物で、低コストキャリアの回転の速さでリスクが高まる可能性が高い。しかしフライト中の食品へのアレルギー反応は地上にいるときの10-100分の一。

Archives of Disease in Childhood

空気中でエアロゾルになったアレルゲンで食物アレルギー反応がおこることは稀で再現性はめったにない。例外は魚/シーフードの蒸気と小麦粉への職業暴露

飛行機のピーナッツアレルギーはトレイテーブルやシートバックのスクリーンなどのような表面への残留が主なリスクで、リスク削減のためにはきれいにふき取ること

 

SMC UK

-超加工食品と公衆衛生警告について議論した展望への専門家の反応

expert reaction to perspective piece discussing ultra-processed foods and public health warnings | Science Media Centre

October 15, 2024

PLOS Medicineに発表された展望が超加工食品と公衆衛生警告を検討した

栄養研究者でQuadram研究所名誉フェローIan Johnson博士

「超加工食品」(UPF)という用語は、缶入りソフトドリンクから高度に加工された朝食用シリアル、ケーキ、市販の調理済み食品まで、非常に広範で定義が不明瞭な加工食品を包む。近年、先進国での多くの疫学研究で、UPFの大量摂取と多様な健康への悪影響との関連が示されているが、その関連は統計的に有意ではあるものの、しばしば強くはない。UPFの広範で不正確な定義と、観察研究の限界とが合わせて、これまでのところ、特定の食品に関連する因果関係を特定することが非常に困難である。主に観察研究に基づく現状の知見を考慮した上で、このタイムリーで思慮深い意見記事の著者は、このトピックに関する決定的なメカニズム研究の不足に注意を喚起し、消費者にこのような広範な食品を避けるよう包括的な助言を出すことの困難さと悪影響の可能性を強調する。それは正しい。

London Metropolitan大学栄養と健康准教授Hilda Mulrooney博士

これは、UPFsに対する現在の関心と、それらが健康に及ぼす潜在的な影響を考えると、重要でタイムリーな論文である。これは、私たちが現在どこにいるのかについての合理的で現実的な視点だと思います。それは多くの複雑な議論を要約し、合理的で慎重な視点を提示していると私は思う。因果関係のわからないデータに基づいて判断を急がないことは賢明である。特に一部のUPFに分類される食品群が栄養の摂取に非常に大きな寄与があり、これらなしには栄養を得ることは困難であるという事実を認識することが重要である。

利用可能な研究の多くは、UPFと健康上の結果との関連を示し、因果関係を示すことはできない。多くのUPF(朝食用シリアル、パンなど)は英国の栄養摂取に大きく貢献している。その貢献度は、一部の集団では他の集団より大きく、著者らが示唆するように、すでに健康状態が悪く健康格差のリスクが高い低所得の人々がUPFを避けるという包括的な助言によって最も影響を受ける可能性が高い。

UPFの病気との関連の作用機序は不明である。健康状態の悪化とUPFの摂取との間の因果関係が実証された場合には健康助言の作成に重要になるだろうがこれまでのところそうではない。UPFに関する研究の多くは、NOVA分類に焦点を当てているが、この分類ははUPFの栄養を認めていないと批判されている。UPFsに関する包括的なメッセージはすでに脆弱な集団に害を及ぼす可能性を考えると、これらの著者のバランスの取れたアプローチは賢明である。我々が今知っていることは、何年も前からすでにあるメッセージを変えるものではない - 高脂肪・塩・砂糖食品や飲料をできるだけ減らし、可能な限り食事に丸ごと食品を含めるように。我々は、異なる種類のUPFの健康影響、観察された関係が因果関係かどうか、そしてメカニズムを理解する必要がある。まだそこに到達していない。

 

Ultraprocessed food (UPF), health, and mechanistic uncertainty: What should we be advising the public to do about UPFs? | PLOS Medicine

Robinson E, Johnstone AM (2024)

PLoS Med 21(10): e1004439

 

-「Our Future Health私たちの将来の健康」はこの種のものでは世界最大の研究計画になる

Our Future Health becomes world’s largest research programme of its kind | Science Media Centre

October 16, 2024

SMCによるジャーナリスト向け説明会

最終的に500万人の英国人ボランティアの参加による詳細な人々の健康状態を描く計画。既に健康研究においてこれまで過少にしか参加してこなかった集団を過去最大数集めている。最初の100万人について説明する。

 

その他

-SMC NZ

何故ニュージーランド人はニュースを避けるのか

Why New Zealanders avoid the news - Expert Reaction - Science Media Centre

14 October 2024

新しい研究によると、ニュージーランド人がニュースを避ける理由は気分への影響と信頼の欠如が重要な理由

1200人以上のニュージーランド人の調査で、60%が少なくとも時々はニュースを避け、常にニュースを避ける人が高率であることを発見した。SMCは著者と第三者の専門家に尋ねた。

(専門家のコメント略。報道があからさまに特定の政治的見解を感情的に押し付けるツールになってしまったら避けられるのは当然では。ニュージーランドが多い理由は特有のものだとしても)

 

-お金で動くGray Lady(NYTのニックネーム):NYTのレポーターとその情報源はお金持ちの環境団体からお金をもらっている

Gray Lady For Hire: NYT Reporters and Their Sources Taking Cash from Billionaire Green Groups (thefirebreak.org)

Oct 16, 2024

New York Timesのチリ産サーモン産業への一連の批判記事は環境活動家団体であるEarth Journalism Network (EJN)のレポーターが書いている。EJNは事務局長のJames Fahnがカリフォルニア大学バークレー校でジャーナリズムを教えていてその修了生たちがレポーターとしてNYTやTimesで記事を書いている。その資金源は環境団体にお金を出す慈善家。ますます(お金持ちにとって気持ちのいい)環境ニュースが求められているのでそれにこたえている。

(日本の捕鯨への海外の報道を前例にすると日本人にはわかりやすいかも。)