[FSS]FSSは有害な可能性のある偽ウォッカが発見されたため公衆衛生警告を発する
30 August 2024
今月初めに押収された偽ウォッカにイソプロピルアルコールが確認されたためFSSは公衆衛生警告を発表する
[FSS]加工及び超加工食品について知っておくべき5つの事実
Five facts you need to know about processed and ultra-processed foods | Food Standards Scotland
28 August 2024
加工及び超加工食品をめぐる議論がメディアの関心を集めている中、FSSは消費者がこのトピックスを理解するために役立つ5つの事実を集めた。
・全ての加工/超加工食品が不健康なわけではない
・加工は食品安全確保に役立つ
食品を安全にするために加工は必須の役割を果たす。すべての食品添加物は販売前に厳密な安全性評価が行われる
・超加工食品の影響についてはまだ研究中
・包装表面表示を健康的な選択に役立てよう
・小さな変化が大きな影響をもつ
健康的な食生活は複雑なものではない。現実的な助言として食事ガイドのようなリソースを。
[BfR]焦がさず黄金色に:食品中アクリルアミドのQ & A
Gilding instead of charring: questions and answers about acrylamide in food - BfR (bund.de)
26 August 2024
2011年のバージョンから大幅更新
最新のポイント
・体内でアクリルアミドが生成される、それもこれまで考えられていたより多く
雑食、完全菜食、厳格な生食者での加熱により生じる食品汚染物質への内部ばく露:アクリルアミド暴露のバイオマーカー(ヘモグロビン付加体、尿中メルカプツール酸)と内因性形成についての新たな知見
Monien, B.H., et al., Arch Toxicol 98, 2889–2905 (2024). https://doi.org/10.1007/s00204-024-03798-z
オープンアクセス
・完全菜食者のほうがアクリルアミド暴露が多い、野菜チップは多い
・生食の人でやたらアクリルアミドが多かった日は“Medjool”デーツを食べていた
・完全生食でアクリルアミドの排泄が雑食の1/4くらい、なのにヘモグロビン付加体は半分くらいと多く、内因性の場合肝臓でのファーストパスがないので代謝による不活性化メカニズムが有効でないためか?
・アクリルアミドのリスク評価において内因性をどう考えるか
(いろいろおもしろい
野菜加熱するとアクリルアミドができることが多いのとカビ毒暴露が多いという報告があって菜食=健康と単純には言えない。デーツが常にアクリルアミドが多いわけではなくておそらく保管条件。メイラード反応は120℃以下ではおこらないのではなく遅いだけだから古い食品ではそこそこおこっている。)
[IARC]核施設労働者のイオン化放射線への低線量ばく露後の白血病、リンパ腫、多発性骨髄腫死亡率(INWORKS):国際コホート研究の更新知見
The Lancet Haematologyに発表
イオン化放射線への低線量長期暴露と白血病(慢性リンパ球性白血病を除く)、慢性骨髄性白血病、急性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫による死亡率とに正の関連を発見した。1グレイ当たりの白血病による死亡率の増加は250%以上と推定され (excess relative rate [ERR] per Gy, 2.68; 90%信頼区間, 1.13–4.55)、過剰率は線形用量反応モデルで合理的に記述できる。この研究での労働者の被ばく線量は0.016Gyと低く、放射線による白血病での絶対死亡率は10万人35年間あたり13と推定された(放射線暴露のないヒトでの慢性リンパ球性白血病を除く白血病の死亡250と比較)
この研究で推定されたEERは日本の原爆生存者での放射線影響研究で推定された2.75/Gyと近い。
[NSW食品局]安全な食品の20年を祝う
Celebrating 20 years of safe food | NSW Food Authority
30 August 2024
NSW食品局20周年を祝福
[APVMA]動物用医薬品規制ニュースレター
30 August 2024
[APVMA]パラコートに提案されている規制を理解する
30 August 2024
APVMAのパラコートについての規制案が2024年10月29日までパブリックコメントを募集している。
パラコートは非選択的除草剤で、つまり接触した植物は影響される。パラコートは農業や園芸用に、さらに道路や防火帯などのような状況で使用が登録されている。パラコートは厳しい制限があり訓練された使用者のみが使える。一部の低濃度製品は制限が緩いが高濃度の製品は厳しく制限されている。
ヒトと環境への安全性と貿易への影響に関する懸念から、パラコートとジクワットは再検討対象になっていた。
根拠の重みづけに基づきAPVMAは、環境への許容できないリスクとなり高濃度散布を取り消す提案をしている。ヒトの健康や食品安全上の差し迫ったリスクはない
[WHO]出版物
第16回JMPM報告
[EU]SCHEER(健康・環境・新興リスクについての科学委員会)
SCHEER - Minutes of Working Groups 2022 - 2026 - European Commission (europa.eu)
FORENV cycle VIワーキンググループ会合
2024年8月29日の会合の議事録
Minutes of the Working Group Meeting of 29 August 2024
議論すべきポイント
・生物多様性の保護が、拡大する不平等の中でますます両極端に分かれるトピックスになっているか?それは生物多様性の管理格差につながるか?
・技術的解決法の意図せぬ帰結
・フードシステムの革新は生物多様性保護になるか?
・遺伝子技術の力
・目に見えない生態系のリスクとチャンス