野良猫 食情報研究所

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2024-09-02

[IAEA]気候スマート農業がアジアの農家のコメの生産性向上を可能にする

Climate-Smart Agriculture Enables Asian Farmers to Increase Rice Productivity | IAEA

30 Aug 2024 Monika Shifotoka,

世界のコメの約90%はアジアで栽培され消費されている。気候変動の影響や水不足はコメ不足につながるためこの地域の生産増加は食料安全保障のために重要である。

アジア11か国の農家のグループがIAEAの技術支援によって核及び同位体技術の訓練を受け、気候スマート農業に取り組んでいる。その土地と作物に最適な化学肥料と有機肥料の組み合わせを同定し、収量をあげアンモニアの排出量を削減するなどの成果があがっている。

 

[IAEA]ヒトの必要カロリーを理解する:IAEAはFAOとWHOを支援する

Understanding Human Calorie Needs: IAEA Supports FAO and WHO | IAEA

28 Aug 2024

年齢別の必要カロリーの正確な推定に二重標識水データベースが使われている

Doubly Labelled Water (DLW) – Human Health Campus: Nutrition – Resources | IAEA

 

[FDA]さらなる挽いたシナモン製品が鉛濃度が高いためFDAの公衆衛生警告に追加される

More Ground Cinnamon Products Added to FDA Public Health Alert Due to Presence of Elevated Levels of Lead | FDA

August 30, 2024

Asliブランドのシナモン追加 鉛濃度2.32 ppm

 

[EFSA]評価

農薬

Review of the existing maximum residue levels for difenoconazole according to Article 12 of Regulation (EC) No 396/2005

 

[HK]CFSは7月の食品安全報告を発表

Press Release - CFS announces food safety report for July

August 30, 2024

7月は約5700食品検体を検査して6検体のみが失格

微生物検査は1100、化学と放射線検査は4600。

不合格だったのはメカジキの刺身とカニの金属汚染物質、瓶入り豆腐2検体のセレウス菌、冷凍菓子の大腸菌群、冷凍菓子の食品表示規制違反

それとは別に日本産食品放射能検査は継続していて毎日検査結果を公表している

Situation Update of Radiation Tests on Food Imported from Japan (cfs.gov.hk)

 

[ProMED]メタノール中毒 タイ:致死、調査拡大

Methanol poisoning - Thailand: fatal, investigation widened

2024-08-29

https://promedmail.org/promed-post/?id=8718439

Date: Wed 28 Aug 2024 Source: Bangkok Post [edited]

バンコクの密造酒事件で死者が2人増加して6人になり、調査対象の売店も拡大した。22人は入院中。これまで18の売店が密造酒を売っていたと確認されて閉鎖されているがさらに5つの売店を調査中。

 

[MPI]ニュージーランド食品安全部はカップゼリーのリスクを警告

New Zealand Food Safety warns of jelly-cup risk | NZ Government (mpi.govt.nz)

30 August 2024

ニュージーランド食品安全は消費者に対しコンニャクを含むミニカップゼリーは相当な窒息リスクになるため摂取しないよう警告している。これは最近オーストラリアで同様の製品が数千、押収・破棄されたことによる。

「我々はニュージーランドの市場を視察して少数の輸入コンニャク入りミニカップゼリーを同定した

製品の写真入りのプレスリリース

CE privileged statement - Jelly Cups (mpi.govt.nz)

(中国の製品だろうか?高齢者と子供は食べないようにと警告してあるものもあるようだが、もちろんそれはNZの法には従っていないので)

 

[MPI]オークランドの密猟者が魚の違法取引で15000ドルの罰金

Auckland poacher fined $15,000 for illegally trading fish | NZ Government (mpi.govt.nz)

29 August 2024

Timothy William Frost (30)が娯楽で釣った魚を販売または売ろうとした罪で有罪。これまで35回販売または売ろうとした根拠が蓄積している。娯楽で捕まえた魚を売ることは違法。

「娯楽で釣った魚の販売は合法的シーフード市場を毀損する。もしあまりにも安い値段で魚を買わないかと言われたら、買わずに私たちにそのことを教えてほしい」とニュージーランド水産部地域管理者のPhil Taskerはいう。

趣味の園芸で農産物を安く売ってるご隠居さんも厳密には「農産物市場を毀損する」のだが…)

 

[USDA]USDAは新学期が始まるにあたって新しい学校給食の選択肢を歓迎

USDA Celebrates New School Meals Options as New School Year Begins | USDA

August 29, 2024

USDAは州や学校が全ての児童に無料の食事を提供することを称賛する

動画:学校栄養基準の2024年更新

(基本的に砂糖と塩を減らす。)

 

McGill OSS

-話がうますぎるときには

If It Sounds Too Good To Be True, It is | Office for Science and Society - McGill University

Joe Schwarcz PhD | 28 Aug 2024

インターネットにはあらゆる病気の魔法の治療法を提供する動画があふれている。懐疑的視線を忘れず、財布は固く締めたままにするのがベスト

その手の動画はパターンが決まっている。恐ろしい病気にかかった心の痛む人の物語があり、家族の誰かがそれに立ち向かって「独自の研究」をして画期的発見をし、魔法のように治してしまう。そしてそれをみんなに分けてくれるという。なんとその秘密はダイエタリーサプリメントで、言うまでもなくそれはオールナチュラルでグルテンフリーでGMOフリーで化学物質を含まない。さあ今すぐ買おう!早くしないと値段が上がる。

各種動画の違いは病気の名前と宣伝されるサプリメントの名称だけ。最近の例は“MemoSurge”というもの。適切な根拠はなく、私からの助言はそんな動画を見て時間を無駄にしないように。

 

-IgG食品不耐検査は認められない

No Tolerance for IgG Food Intolerance Tests | Office for Science and Society - McGill University

Jonathan Jarry M.Sc. | 29 Aug 2024

数百ドルで食品不耐を検査するという。検査結果が正確なら。

IgG食品不耐(food intolerance)検査というものが販売されているがそれは食物アレルギーのIgEプリック検査とは違って有用性が立証されていない。

 

-議論の多いキレート療法の核心に迫る研究

Study Gets to the Heart of Controversial Chelation Therapy | Office for Science and Society - McGill University

hristopher Labos MD, MSc | 30 Aug 2024

最近の試験が、重金属と結合して体外へ排出する医薬品の心血管系へのベネフィットを示した先の試験結果を否定した

TACT2試験の解説

キレート療法が自閉症に効くという虚偽の主張で2005年に2人の子供が死亡していることをCDCが同定している。11年前にTACTが出版されたことは驚きで、当時から問題が指摘されてきた。TACT2がTACTを否定するのに10年以上かかったが、訂正しないよりはされたほうがいいと思う。

 

論文

-BMIが高いことに関連する死の2/3は心血管疾患による-肥満と心血管疾患に関するESC臨床コンセンサス声明

Two thirds of deaths related to high BMI are | EurekAlert!

30-Aug-2024

今年のESC 学会で発表されEuropean Heart Journalに同時発表された肥満の疫学と病因学、肥満と心血管リスク要因と心臓の病気の相互作用、心疾患と肥満のある患者の臨床管理、ライフスタイルの変更・介入手法・抗肥満薬を含む減量戦略の現在の根拠の要約

肥満は予防も治療も可能である。これまで他のリスク要因に比べて肥満の管理はあまり注目されてこなかった。減量のための選択肢として新しい肥満薬が出てきたことが治療の標的としての肥満への関心を高めている。

コンセンサス声明の相当部分が医薬品と医薬品以外による肥満治療に割かれている

 

SMC UK

ビヤガーデンでの喫煙が禁止されるかもという報告書への専門家の反応

expert reaction to reports that smoking in beer gardens might be banned | Science Media Centre

August 30, 2024

Imperial College London国立心肺研究所呼吸医学教授Nicholas Hopkinson教

屋内での記念と子供のいる社内での禁煙の成功に続き、戸外の一部でも禁煙するのは賢明な政策である。それは顧客や特にバーの職員を受動喫煙から守る。喫煙には安全な量はなく、「社会的」喫煙者に禁煙を促すだろう。

2007年の禁煙からの根拠は、受動喫煙の害への啓発は喫煙者に自宅より戸外で吸うように促し家族の健康を改善したことを示唆する。特に禁煙後の子供の呼吸器疾患による入院が減った。

Stirling大学タバコ規制と屋内空気の汚染の健康影響の専門家Sean Semple教授

ビヤガーデンでの受動喫煙のリスクについての根拠は?

禁止によってよりリスクの大きい家で吸うようになる?

ビヤガーデンの禁煙は公衆衛生上どのくらい良い影響がある?

追加コメント

 

Outdoor smoking ban at pubs being considered, says PM (bbc.com)