野良猫 食情報研究所

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2024-07-18

[HK]ニュースレター

Food Safety Focus 216th Issue, July 2024

https://www.cfs.gov.hk/english/multimedia/multimedia_pub/files/FSF216_2024_07_17.pdf

・国境を超える食品雑貨―合法的に安全に

・食品の金属汚染物質を理解する 

健康上の懸念になるのはヒ素カドミウム、鉛、水銀。完全に排除することはできないものの可能な限り減らしたい。生産者はGAPやGMPを、消費者は信頼できるところから購入することとバランスよく食べること

・余った食品―廃棄を減らしながらも安全を維持

氷菓の微生物リスク

 

[EFSA]意見等

・食品のリスクベネフィット評価ガイダンス

Guidance on risk–benefit assessment of foods

・フードチェーンの新興化学物質リスクスクリーニング

Screening for emerging chemical risks in the food chain (SCREENER)

REACH化合物が対象

・骨由来反芻動物コラーゲンのBSEリスク

BSE risk posed by ruminant collagen and gelatine derived from bones

 

Codex

CCLAC23 / "Proud to have been able to work with the region in a strong and dynamic way" | CODEXALIMENTARIUS (fao.org)

17/07/2024

 

[IAEA]シーフードの汚染を核技術で検出

Seafood Contamination Detected with Nuclear Techniques | IAEA

10 Jul 2024 Monika Shifotoka

キューバで海の藻類のバイオトキシン検出を援助している

シガトキシン類を受容体結合アッセイで検出

IAEAはFAOと政府間海洋学委員会と合同で2023年に有害藻類の大発生(HABs)の早期警告システムを設定するための技術的ガイドを発表している

Joint FAO-IOC-IAEA technical guidance for the implementation of early warning systems for harmful algal blooms

 

[ASA]ASA裁定

以下の裁定は、閉経期症状の治療に関する宣伝をしている広告へのより広範な作業の一環である。AIによる能動的監視システムで同定された広告。

-Feel Holdings Ltd - ASA | CAP

17 July 2024

フェイスブックでのサプリメントの「ナチュラル更年期サポート」はじめ各種症状に効くという宣伝に対して根拠を問い合わせたところ顧客の感想だと回答があった。食品に病気の予防や治療効果を宣伝してはならない

-Happy Koala LLC - ASA | CAP

フェイスブックでのサプリメントの宣伝。ホットフラッシュがなくなって痩せたと主張。

会社側は間違って英国の消費者が見られるようになっていたので英国での広告には注意すると回答

 

[FSANZ]食品基準通知

Notification Circular 295-24 | Food Standards Australia New Zealand

18 July 2024

意見募集

・病気に耐性があり還元糖が少なく褐変しにくいGMジャガイモ系統BG25由来食品

 

論文

-ダイエットする太った猫がヒトの肥満について教えるかもしれないこと

What fat cats on a diet may tell us about obe | EurekAlert!

17-JUL-2024

Scientific Reports.太った猫がダイエットで痩せるにしたがって腸内細菌がどう変わるか調べた。

(むしろどうして同じ条件なのに太る猫と全然食べない猫がいるのかのほうが参考にならない?)

 

-ケージフリーのニワトリはシラミが多い

Cage-free chickens are louse-y | EurekAlert!

17-JUL-2024

Parasites & Vectors

シラミがいると嘴で皮膚や毛を整える動作が増え、やりすぎはトリの健康に悪い

カリフォルニアでは動物の苦しみを減らすためにケージで飼った鶏の卵の販売を禁止したが、ケージがないことだけで鶏が健康で幸せになるわけではない

(オーガニックだとさらに治療もできないので生産性は著しく下がる。だから偽装される。飛ぶことを放棄した改良品種のニワトリを飼っている時点で自然のままなんて欺瞞だろうに。)

 

-新しい研究が細胞のドナーの社会経済的地位ががん治療の結果に影響することを発見

New study finds cell donor’s socioeconomic st | EurekAlert!

17-JUL-2024

PNASに発表された米国で造血細胞移植を受けた2005人の血液がん患者の健康のアウトカム研究。がん患者の社会経済的地位に関わりなく、社会経済的地位の低いドナーの細胞を移植した場合、社会経済的地位の高いドナーに比べて全体生存率は9.7%低く3年後の移植関連死亡率は6.6%増加。研究チームは背景にある生物学的生理学的誘因を研究する予定。

 

-研究が、古代のウイルスが現代のがんを悪化させることを示す

Study shows ancient viruses fuel modern-day c | EurekAlert!

17-JUL-2024

ヒトゲノムの中には何千年も前に先祖に感染したウイルスが残したDNAのかけらがある。これらは内在性レトロウイルスと呼ばれ無害あるいはごみとみなされてきた。Science Advancesに発表された新しい研究ではこれらが目覚めると、がん細胞の生存を助けることができることを示した。

 

-ある種の「永遠の化合物」を分解する微生物発見

Microbes found to destroy certain ‘forever ch | EurekAlert!

17-JUL-2024

Science Advancesに強固な炭素フッ素結合を開裂できる細菌が報告された

 

-画期的研究が内膜症の女性のがんリスクの高さを示す

Landmark study shows elevated cancer risk for | EurekAlert!

17-JUL-2024

JAMAに発表された内膜症の女性78000人以上を含むコホートでの研究が、重症内膜症の女性は内膜症でない女性に比べて10倍卵巣がんになる可能性が高いことを発見。

種類に関わらず内膜症がある女性はない女性に比べて4.2倍。

問題は「どうすればいい?」。予防方法としては子宮や卵巣の摘出があるが侵襲性が高く、それが正しいかどうかはさらなる研究が必要。

 

-信頼されているTVドクターがソーシャルメディアで健康詐欺を売るために「ディープフェイクされている」

Trusted TV doctors “deepfaked” to promote hea | EurekAlert!

17-JUL-2024

The BMJ。 TVで有名な医師の一部がソーシャルメディアで詐欺商品を売るための動画に「ディープフェイクされる」ことが増えている

(日本でも同じ。プラットホーム側がやる気がないのが本当に悪)

 

-重症シガテラ中毒の普通でない症状の症例

American Journal of Case Reports | An Unusual Presentation of Severe Ciguatera Poisoning: Case Report - Article abstract #943149 (amjcaserep.com)

Moshe Bengio et al., Am J Case Rep 2024; 25:e943149

ラクーダを食べてシガテラ中毒になった夫婦のうち一方が神経症状を欠くため、当初シガテラ中毒ではないとされた例

 

その他

-オーガニックを選ぶのは正当だが、そのほうが優れていると考えるのはやめる必要がある

Guest opinion: Caleb Hoversten: Going organic is a fair choice, but we need to stop considering it a superior one (dailycamera.com)

PUBLISHED: July 2, 2024 By Caleb Hoversten

ほとんどすべてのスーパーや小売店でオーガニック食品が、普通のものより高い値段で販売されている。一般の人はオーガニックのほうが優れていると考えているようだが本当だろうか?ここに私がオーガニックに余分なお金を払わない理由を示す。

お金のためにオーガニックを選択しないことは何も間違っていない。

(栄養・環境・残留農薬いずれについてもオーガニックが優れているという根拠はないことの説明。食品の価格があがっているためにこの手の記事が歓迎されるようになったようだ。)

 

-まだ金曜日に魚を食べてもいい?

Still OK to Eat Fish on Friday? | American Council on Science and Health (acsh.org)

By Susan Goldhaber MPH — Jul 17, 2024

EPAが最近米国の州が地元で捕まえた淡水魚で検査するよう示唆する化学物質リストに5つのPFASを加えた。EPAのプレスリリースでは「科学に基づく」助言であると言っているが本当だろうか?あらゆるところでPFASを悪者にしたいだけではないのか?

ほとんどの魚はEPAの規制対象ではないので今回のPFASのリスト追加で影響を受けないだろう。魚の汚染物質の規制はFDAの仕事である。FDAは2019年以降トータルダイエットスタディでPFASを検査していて、ヒト健康上の懸念となる兆候はないと言っている。

ただしあなたが地元の川や小川で魚を釣るなら、EPAの対応で影響される可能性はある。州が市販されていない魚の汚染物質について、魚摂取助言を出すかもしれない。

科学に基づいたプロセスとはどんなもの?

科学に基づいたプロセスは、統計に基づいて米国の水系全体の魚のPFASの調査を行い、その結果をモデル化して過去の汚染と比較する。もし魚のPFAS濃度が高ければ、汚染されている魚の地域を監視するよう州に推奨する。これらの値は独立に開発されて国際的に認められた健康に基づく値と比較して、リスクのある地域に助言が出されるだろう。

EPAのプロセスは?

EPAは米国の魚の汚染物質濃度を調べた出版された論文を検索した。EPAは24年前の文書「魚の助言に使う化学汚染物質データを評価するためのガイダンス」を使って文献に報告された魚の濃度が閾値を超えるかどうか検討した。一般成人は週に8オンス、頻繁に食べる人は毎日5オンス食べると想定する。この値とEPAが設定した安全量とを比較した。一つ以上超過すれば監視対象物質リストに入れる。

EPAのやり方の問題点

最大の問題は透明性の欠如である。EPAは汚染物質の濃度や引用文献を明らかにしていないため、その結論は外部からチェックできない。PFASは洗浄や調理で除去できるため調理方法で差が出る。そしてEPAの「安全レベル」はヒト健康に有害な量よりはるかに低い。あまりに低いので検出されれば超過する。また論文として発表されているデータは通常汚染のひどい地域のものである。

EPAは直近の全国水系資源調査の結果からPFASがヒト健康影響がある量で検出されたと主張しているがそれは正しくない。この調査は単一の調査ではなく、EPAと各州の協力でいくつかの調査が行われている。4つの調査のうち1つでのみPFASを調べ、そこで2018年から2019年に調べた290の魚のうち91%でPFOSが検出限界の0.35ppbを超過したと報告されている。しかしこの濃度でヒト健康への脅威になるという兆候はない

アメリカではほとんどの人が娯楽で釣った魚ではなく市販の魚を食べている。釣った魚でも60%は食べるのではなく「キャッチアンドリリース」されている。基本は、ほぼすべての人は金曜日に魚を食べても大丈夫、である。

EPAは水銀でも同じようなことをしていて概ね無視されているような。釣った魚を検査してから食べる人あまりいないのだろう)

 

食品安全委員会 食品安全関係情報 データベース更新

 米国食品医薬品庁(FDA)、GRAS申請の手続き終了に関する公式文書4件(GRN No.1155、1134、1127、1091)を発出

資料日付: 2024627

 欧州食品安全機関(EFSA)、セレンを含む飼料添加物の消費者の安全性に関する科学的意見書を公表

資料日付: 2024627

米国環境保護庁(EPA)、農薬残留基準値設定に関する最終規則を公表(6月26日)

資料日付: 2024626

 ドイツリスク評価研究所(BfR)は6月25日、植物性飲料に含まれるマイコトキシンのリスク評価に関する見解を公表

資料日付: 2024626

スペインカタルーニャ州食品安全機関(ACSA)、カタルーニャの養殖二枚貝におけるマイクロプラスチックの分析・特性評価及び浄化の時間的効果に関する報告書を公表

資料日付: 2024625

オーストラリア農業・動物用医薬品局(APVMA)、APVMA農薬有効成分基準の改正を公表

資料日付: 2024625

オーストラリア農薬・動物用医薬品局(APVMA)、公報No. 13を公表

資料日付: 2024625

米国疾病管理予防センター(CDC)、Diamond Shruumzブランドのチョコレートバー、コーン、及びグミの摂取に関連する可能性のある重篤な疾病に関する情報を更新

資料日付: 2024625

世界保健機関(WHO)、アルコールに関するファクトシートを更新

資料日付: 2024625

欧州連合(EU)、食品安全に関する規則等を官報で公表(情報収集対象期間:2024年6月17日~6月21日)

資料日付: 2024625

 米国環境保護庁(EPA)、農薬登録審査(再評価)関連の文書を公表(2024年6月24日)

資料日付: 2024624

米国環境保護庁(EPA)、残留基準値免除に関する最終規則を公表(6月21日)

資料日付: 2024621

世界保健機関(WHO)、世界的なトランス脂肪酸の排除2023に関する5年の節目となる報告書を公表

資料日付: 2024621

世界保健機関(WHO)、健康的な食事を世界的にモニタリングするためのガイダンスを公表

資料日付: 2024621

スイス連邦食品安全獣医局(BLV)、内分泌かく乱物質に関するファクトシートを公表

資料日付: 2024620

米国環境保護庁(EPA)、緊急免除の許可に対応した期限付きでの残留基準値を公表(2024年6月20日)

資料日付: 2024620

 欧州連合(EU)、有効成分アシベンゾラル-S-メチルの承認を撤回する欧州委員会施行規則を官報で公表

資料日付: 2024620

 ドイツ消費者保護食品安全庁(BVL)は6月6日、栄養補助食品を対象とした欧州の統一規則に関するプレスリリースを公表

資料日付: 2024620

 ドイツリスク評価研究所(BfR)、マイクロプラスチックの事実、研究、未回答質問に関するQ&Aを更新 (2/4)

資料日付: 2024619

 ドイツリスク評価研究所(BfR)、マイクロプラスチックの事実、研究、未回答質問に関するQ&Aを更新 (4/4)

資料日付: 2024619

ドイツリスク評価研究所(BfR)、マイクロプラスチックの事実、研究、未回答質問に関するQ&Aを更新 (1/4)

資料日付: 2024619

ドイツリスク評価研究所(BfR)、マイクロプラスチックの事実、研究、未回答質問に関するQ&Aを更新 (3/4)

資料日付: 2024619

米国環境保護庁(EPA)、有機リン系農薬ジクロトホス、ジメトエート、テトラクロルビンホスに関する最新情報を公表

資料日付: 2024618

世界保健機関(WHO)、特定の食品添加物の安全性を評価したWHO食品添加物シリーズ87を公表

資料日付: 2024618

世界保健機関(WHO)、動物用医薬品クロピドール、フマジリンジシクロヘキシルアミン、及びイミダクロプリドを評価したWHOテクニカルレポートシリーズ1055「食品中の特定の残留動物用医薬品の評価」を公表

資料日付: 2024618

欧州食品安全機関(EFSA)、ホスホン酸カリウムの用途による、様々な植物製品中の現行の最大残留基準値(MRL)の改正に関する理由を付した意見書を公表

資料日付: 2024617

 ドイツ連邦食糧農業省(BMEL)、連邦参議院が植物保護使用条例の改正を決議したことを公表

資料日付: 2024614

 オーストラリア農薬・動物用医薬品局(APVMA)、新しい立法文書-2024年農薬及び動物用医薬品法コード(互換性のある成分)決定-を作成した旨を公表

資料日付: 2024614

欧州食品安全機関(EFSA)、欧州連合(EU)の食品安全システムにおけるエビデンスベースのリスクコミュニケーションに関して作成された行動ロードマップを、外部委託機関による科学的報告書として公表

資料日付: 2024614