野良猫 食情報研究所

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2024-07-12

[EFSA]意見

GM

Scientific opinion on the ANSES analysis of Annex I of the EC proposal COM (2023) 411 (EFSA-Q-2024-00178)

以下の文書への回答

Plants derived from new genomic techniques: analysis of category 1 inclusion criteria proposed by the European Commission | Anses - Agence nationale de sécurité sanitaire de l’alimentation, de l’environnement et du travail

21/12/2023

(ANSESは基本的にNGTも難癖(変異した塩基の数の制限とか)付けてGMOにしたかったらしいがEFSAは却下。自然におこる変異やランダム突然変異導入の影響の方がはるかに大きい)

 

[EPA]EPAはより多くの州や部族や地域が魚のPFASへの暴露を減らすために役立つ新しい科学に基づいた助言を発表

EPA Releases New Science-Based Recommendations to Help More States, Tribes, and Territories Reduce Exposure to PFAS in Fish | US EPA

July 11, 2024

EPA水質汚染防止法に基づく、地元で捕まえた淡水魚のモニタリングに検討すべき助言を更新した。EPAは汚染物質リストに鉛、3つのシアノトキシン、難燃剤、アンフェタミンといくつかのPFASを加えた。

州や地域は地元の淡水域の魚介類の汚染物質を分析し、健康に悪影響がある可能性のある濃度の場合、摂取助言をだす。

以下ガイダンス

EPA Guidance for Developing Fish Advisories | US EPA

魚介類助言計画で監視すべき汚染物質

Contaminants to Monitor in Fish and Shellfish Advisory Programs (epa.gov) (326.8 KB, July 2024, EPA 823-F-24-011

表1に5種のPFAS、他に藻類毒素ミクロシスチン、難燃剤BDE-47、医薬品アセトアミノフェン、金属ヒ素・水銀・カドミウム・セレン・鉛・トリブチルスズ、農薬多数、多環芳香族炭化水素類、OCBとダイオキシン、フラン類がある

魚助言で使うための化学汚染物質データの評価ガイダンス、第二巻:リスク評価と魚の摂取限度

Guidance for Assessing Chemical Contaminant Data for Use In Fish Advisories, Volume 2: Risk Assessment and Fish Consumption Limits - Third Edition (epa.gov)

(2.6 MB, July 2024, EPA 823-R-24-001

FDAのアクションレベルに比べてEPAの助言は大体低くて、厳密に従おうとすると食べられなくなるのだが概ね無視されている感じ。基本釣り人への助言なので)

 

[HSA]合同作戦で27人調査、600kg以上の無煙タバコ押収

27 Persons Investigated, More than 600kg of Smokeless Tobacco Seized in Joint Operations (hsa.gov.sg)

11 Jul 2024

2024年5月15日から6月30日までに行われたシンガポール警察との合同作戦で、24才から77才までの27人が調査され推定末端価格10万ドル以上相当の600kg以上の無煙タバコが押収された

PDFに写真あり

 

[FSA]FSAの最新消費者調査によると、食品の値段が最大の懸念のまま

Food prices remain a top concern for consumers, according to FSA’s latest consumer insights | Food Standards Agency

11 July 2024

2023年7月から2024年3月の期間

87%が食品の値段に懸念

超加工あるいは過剰に加工された食品については77%、食品の貧困と不平等は75%

報告書全文

Consumer Insights Tracker Report July 2023 - March 2024: Executive Summary | Food Standards Agency

 

[FSA]ウェールズ食品助言委員会のテーマ会合

Welsh Food Advisory Committee themed meeting - 16 July 2024 | Food Standards Agency

11 July 2024

2024年7月16日のオンライン会議はインシデンスとレジリエンスがテーマ

 

[WHO]出版物

公衆衛生のパートナーとしての歴史:パンデミックの歴史の洞察シンクタンク報告

History as a partner in public health: a report of the foresight think tank on the history of pandemics (who.int)

11 July 2024

COVID-19パンデミックがおこって、WHOの西太平洋地域事務所データ・戦略・革新グループは8人の歴史家と協力でいてパンデミックの歴史を探った。この報告書は14の相互に関連したテーマ(パンデミック逸話;社会契約;データと信頼;精神衛生と感情的苦痛;噂と陰謀;行動変容;国際対国内;政治と社会の動き;正しい対応をとる:不平等;コミュニティ;革新;環境;経済)での彼らの解析。

 

SCIENCE VOLUME 385|ISSUE 6705|12 JUL 2024

-エディトリアル

米国の牛のH5N1インフルエンザの拡大を直ちに止めよ

Stop H5N1 influenza in US cattle now

p123  NICOLA LEWIS AND MARTIN BEER

関連特集

「乳牛の風邪」は根絶できるか遅すぎるか?

BYJON COHEN

米国政府の貧弱な対応と乳業業界の協力の乏しさが根絶を困難にしている

検査への協力もしたがらないとのこと

 

-ニュースを一目で

News at a glance

・欧州の選挙に驚き:英国とフランスの選挙結果で政治が劇的に変わる

オークランド大学が微生物学者で科学コミュニケーターのSiouxsie Wilesをハラスメントから守らなかった、と裁判所が判決

 

-もう一つの特集

殺鼠剤の長い到達範囲

RAT POISON’S LONG REACH

強力な第二世代殺鼠剤(血液凝固阻害剤)が、鼠を餌にする鳥やほかの動物に影響している

一方で鼠は環境保護の敵でもあるので、禁止は別の問題をおこす

 

-383巻の「政策フォーラム:科学と並行して先住民の知恵を教えよう」へのレターいくつか

ニュージーランドでは“mana ōrite”政策の下で、科学の授業の中で先住民の知恵として超自然が「科学」として教えられている

例えば化学の授業で学生に全ての物質には命の源で全てのものを結びつけるmauriが存在することを忘れないようにしようと求めた。これに科学教師が反対して18か月の議論を経て取り下げられたが2024年もまだ残っている

ポストモダンの次は社会正義が科学を殺そうとする。日本でも医学教育に漢方の証がはいっているからあまり言えないけど。)

 

論文

-この培養肉はおそらく本物の牛肉のような味がする

This lab-grown meat probably tastes like real beef (nature.com)

10 July 2024  By Helena Kudiabor

Nature Communicationsに発表された研究

 

芳香性を強化した、風味をスイッチできる培養肉の足場

Flavor-switchable scaffold for cultured meat with enhanced aromatic properties | Nature Communications

Milae Lee et al., Nature Communications volume 15, Article number: 5450 (2024)

(肉の風味のピンクのゼリー?培養肉って培養した細胞の塊だと思ってたのだけれどどうやら培養細胞がちょこっと添加された何か、でいいらしい。韓国はこの分野先頭を突っ走ってる感がある)

 

その他

-SMC UK

電子タバコのニコチンへの周辺の人の暴露は受動喫煙に比べて極めて少ない

expert reaction to study finding that second-hand vaping exposure to nicotine is very low compared to second-hand smoking | Science Media Centre

JULY 11, 2024

JAMA Network Openに発表された研究が受動喫煙と受動ニコチン暴露を調べた

Queen Mary University of London健康ライフスタイル研究ユニット長で臨床心理学教授Peter Hajek教授

タバコはニコチンとそれより有害な物質を、主に吸う間のタバコが燃えるときに環境に放出する。一方電子タバコは吸われたニコチンのうち吸った人が吸収しない分を放出し、燃焼の産物は放出しない。この研究は予想通り電子タバコの喫煙者の周辺の人の暴露量は少ないことを確認した。「受動電子タバコ喫煙」は健康リスクになりそうにないが、使用者は臭いや見た目が気になる人にはもちろん敬意を払うべきである。

(これ、WHOはリスクがあると言っているので多分認めないと思う

Are second-hand ENDS emissions dangerous?

https://www.who.int/news-room/questions-and-answers/item/tobacco-e-cigarettes